それは心が強いんじゃない

嫌なことがあった。

日々暮らしていれば
嫌なことだって
もういい加減うんざりすることだって
毎日のように起きる。

今日の嫌なことだって
これまでに何度も何度も繰り返されてきたこと。

また今日も…と思って
無力な自分に腹が立って
涙をぐっと我慢した。

働いていたときの私なら
そのまま仕事に出かけて
何もなかったかのように仕事をした。
それで気が紛れていた。
嫌なことを忘れて
涙が出そうなほどの感情をぐっと押さえこんでいた。
そして私の悲しみも悔しさも
全部なかったことにした。

だけど今日は
一人になれる時間があった。
自由にできる時間があった。

そしたら、必死に抑えようとした感情は
蓋を突き破って吹き出してきた。
あとからあとから、どんどん湧いてきた。

悲しくて悔しくて愚かで惨めで
今日のことだけじゃなくて
ちょっと前のあんなことも
いくつも引っ張り出されてきて
もう全部嫌になった。

背中が熱くて痛かった。
喉の奥がギュッとなって痛かった。
胸の中はいろんなものが渦巻いていた。

怒りにまかせてカーテンを開けたら
ピーっとレールから外れちゃったよ。
なんだよ、カーテンまで。

悔しいから直してあげない。

最悪な一日の始まり。

何か嫌なことがあったとき
パッと切り替えて次のことができるのは
心が強いんじゃない。
ただ感じないようにしているだけ。

私はこれまでずっと
そうやって自分の感情を押さえこんできた。

そうしていると
だんだん自分のことがわからなくなって
自分を見失う。

だから、嫌なことはイヤだし
追い打ちをかけるカーテンにだって
腹が立ってもいいし
今日が最悪な朝で絶望したっていい。

満月だからかな。
満月のせいにしちゃおう。

そのうちにカーテンも直してあげてもいいかなって思えたら、丁寧につけ直してあげて
またそこから今日を始めればいい。

今日はあまりにも心が乱れていたので
急遽noteに向かってみました。

おかけでだいぶ落ち着きました。
読んでくださって、ありがとうございました♡

これからステキな満月の一日になりますように。

美穂