万事塞翁が馬〜幸せへの解釈〜 #38
私が好きな言葉の一つに、
「万事塞翁(さいおう)が馬」
というものがあります。
私はこの言葉を知って、
実際に自分の人生もそのような側面があるなぁ
と実感するところがあったり、
この言葉を思い出すと、
気持ちが軽くなる事が多々ありました。
これは一体どういう意味なのか?
今回は「万事塞翁が馬」という言葉、
そして私なりの解釈について、
ご紹介させていただきたいと思います。
万事塞翁が馬とは?
「万事塞翁が馬(ばんじさいおうがうま)」は
中国の古い故事成語で、
人生における良いことや悪いことは
予測できないことを意味しています。
まずは、この言葉の由来となった
エピソードをご紹介させていただきます。
由来となったエピソード
𓂃 𓈒 𓂃 𓈒 𓂃 𓈒 𓂃 𓈒 𓂃 𓈒 𓂃 𓈒 𓂃 𓈒 𓂃
◇馬が逃げてしまった
ある日、中国の北の国境に住んでいた
塞翁の家の馬が逃げてしまいました。
これを知った村人たちは「なんて不運なことだ」
と塞翁を慰めました。しかし、塞翁は落ち着いて
「これが幸せに繋がるかもしれない」
と答えます。
◇逃げた馬が立派な馬を
連れて帰ってきた
数日後、逃げた馬が戻りました。その上、
さらに立派な馬を連れて帰ってきたのです。
村人たちは「なんて幸運なことだ」
と喜びましたが、塞翁は
「これが不幸を招くかもしれない」
と慎重な様子で言いました。
◇息子が落馬して大ケガをする
その新しい馬に乗っていた塞翁の息子は、
乗馬の際に落馬し、足を折ってしまいました。
村人たちは「なんて不運なことだ」
と再び塞翁を慰めました。しかし、塞翁は
「これが幸せをもたらすかもしれない」
と冷静に言います。
◇戦争が起こり、
息子は戦場に行かずに済んだ
しばらくして、その地域で戦争が起こり、
若い男性たちは次々と戦場に送り出されました。
しかし、塞翁の息子は足が不自由だったため
戦争に行かずに済み、命が助かりました。
結果的に、不幸だと思われたことが家族にとって
大きな幸運をもたらす結果となったのでした。
𓂃 𓈒 𓂃 𓈒 𓂃 𓈒 𓂃 𓈒 𓂃 𓈒 𓂃 𓈒 𓂃 𓈒 𓂃
このようなお話からなぞらえて、
「幸・不幸は予測ができないものだ」
ということを伝えており、
このことから生まれたのが「塞翁が馬」
という言葉になるそうです。
私なりの解釈
˳◌* ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ *◌
様々な解釈がありますが、
だいたいこのような意味合いもあるようです。
ざっとこのような感じとなりますが、
もちろんこれらのある意味バランスの
取れた解釈も、まさにその通りだと思います。
しかし、私の場合は、
基本的に気分が重くなるような解釈では捉えず、
自分個人の解釈として、
気持ちが軽くなったり明るくなるような
捉え方を採用することが多いです。
恐れは恐れを呼ぶ。
不安は不安を膨らませる。
潜在意識的にもこういった部分があり、
自分の気持ちの「設定」こそが
大切なところでもあると思っているので、
必要以上に自分を咎める警告的な言葉を
持つのではなく、
自分の気持ちに光をもたらし
心を輝かせる言葉を持つ
という風にしています。
その為、今回の「万事塞翁が馬」について、
私なりの解釈としては
【全てのことは幸せに転ずる】
という思いで、この言葉を心に留めています。
*途中のいわゆる不運に見えることも
幸せになる道半ばの出来事であること。
*不運に見える事象が、
そのまま不幸であるという事はないこと。
*幸せを必要以上に恐れないこと。
*出来事には「その先」があること。
これらを思うと気持ちが軽くなり、
前を向く力をくれるからです。
˳◌* ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ *◌
人生の中で、人は様々な言葉に出会います。
この言葉があなたにとって何かの参考になり、
幸せへの解釈の一つとなれば嬉しいです。
今日もあなたが幸せと地続きであるこの日々を、
味わい、紡いでいけますよう。
お読みいただきありがとうございました。