プロトディスコ
ある日、俺はこんな手紙を貰った。
「なんだ、これ…」
俺は気味が悪くて手紙を捨てた。
翌日、俺はまた手紙を貰った。
昨日の手紙にそっくりだった。
「ははものにた…??」
謎の言葉で昨日の文字をなかったことにしようとしているのか…?
次の日、俺はまた手紙を貰った。
もしかしたら、これから毎日ポストに手紙が入れられるのか…?と思うと、怖くて仕方がない。
よく見てみれば、これと併せて、3つほど束になっている。
「白塗り…?」
そもそも青色の原稿用紙なんて見たことがなかった。
それを言うなら、昨日と一昨日の赤色の原稿用紙だってそうだ。
逆に俺は面白く感じてきて、捨てた手紙も取り出して棚に置いておくことにした。
次の日、ワクワクしながらポストを開けた。
なんだか、逆に普通な気がして俺はつい、
「ちぇ、つまんねーの」
と言ってしまった。
よく見れば、文章が少し意味不明なのにも気付かずに。
次の日、
「発狂か錯乱をしている。」
という文が6文も続いている……、
個数の数え方はこれで合っているのだろうか、?
次の日、
文字がちゃんと列になっていない。
(怒ってるんだなー)
って目で思う。
次の日、
昨日の手紙が書き換えられていた。もしかして…勝手に家に入られた、?
「ぎるしさりう……、?」
そして、ポストの中身はこのような物だった。
泥仕合の事だろうか。
要らないもの…、
次の日、昨日の手紙は少し考えさせられるような内容だったため、色々考えて…寝落ちした。
そしたら今日はいつもより2時間も遅く起きてしまった。
ポストの中身はなんだろなっ
ゼロの時間…、?
よく分からないが、なんか怖くなってしまった。
次の日、
なんかよく分からないけど、ふたつまとめて入っていた。
2つ目の1行目には、少し共感した。
次の日、
「ついに…この手紙も神様のところまで来たか…」
なんか、ついそう関心してしまう。
次の日、
寒気がした。
怖かった。
後ろに気配を感じた気がした。
でも、多分気のせいだ。
今日のことは忘れて、また明日を楽しみにしていよう…
次の日、
もっと。
「…これだけか、」
つまらなかった。
ネタ切れをしてしまったのかと思った。
次の日、
俺は考えた。
もしかしたら、この<もっと>が続いた先には、壮大で、すごく考えさせられるような文が待っているのではないかと!
次の日、
暗い色だから、<もっと>が書かれている"だけ"なのに怖く感じてしまう。
次の日、
明日か明後日には、<もっと>が無くなって、
壮大で考えさせられるような文が待っているのだろう。
翌日、
この赤って…
血
の赤だ、と思い、フォントのせいもあって怖くなってきた。
あの時と同じように、後ろに気配を感じた。
「まさかっ……」
後ろには、指名手配されていた×人鬼がいた。
俺は、腹を刺された。
俺は、最後にこんな話を聞いた。
「この世界の支配者を、✖︎せました。」
と。
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