#3 さくらももこ展に行きました
つい先日、ミュージックステーションを観ていたら、懐かしの音楽を紹介するコーナーがあり、モーニング娘。の『LOVEマシーン』が紹介されていました。
懐かしいと思いながら聴いていると、「明るい未来に 就職希望だわ」という歌詞が流れてきて、なんか、すごくいい歌詞だと思いました。
明るい未来に就職は間違いなく希望したいよなァ、だけどそれが上手くいかないタイミングとかあるよなァと思いつつ、未来に対して「就職」という言葉を使うのが面白いと思いました。平成女児の間で汎用ことわざにしたいくらい、単独でも強く、救済処置のある、キラキラした歌詞だと思いました。
子供の頃たくさん聴いてきた音楽も、大人になって経験が増えると新たな価値観や発見が生まれる。音楽だけではなく、それはいろんなジャンルに共通していると思います。たまたま観たミュージックステーションで、たまたま聴いたLOVEマシーンで、こんな素敵な体験ができました。
タイトルにある通り、さくらももこ展に行ったので、感想を書きたいと思います。
私がさくらももこの漫画と出会ったのは、小学生の頃に暇な時は週3で通っていた近所のブックオフの本棚です。小3の頃、漫画『ちびまる子ちゃん』を友人と立ち読みし、クスクス笑いながら、夕方のチャイムが鳴るまで楽しんでいました。
当時はアニメちびまる子ちゃんの放送もチェックしていて、大人になった今はさくらももこのエッセイをよく読んでいて、こう考えると、幼少期から今まで、さくらももこは私の中で当たり前にいる存在です。大好きとか言う概念ではなくて、もういるっていう感じです。
それだけ付き合いの長い(?)関係なのです。
展示を観ていた時に、近くに並んでいた女性のお客さん二人が、このような話をしていました。
A子「さくらももこの絵って、爆笑って感じではないよね。」
B子「分かる。」
A子「クスクスする笑いだよね。」
B子「いや〜本当そう。」
思わず、私がC子になって賛同したいくらい共感しました。
さくらももこの作風は、読者をクスクスした笑いで包み込みます。クスクス笑いは平和で、人を馬鹿にするではなく、キャラクターの性格が立って、それを読者が理解してこそ成立するものだと思います。
展示を見ていて、漫画原稿の前で笑う声がたくさん聞こえました。とても温かい空間で、観に来ているお客さん全員を友達になりてぇわ⤴︎⤴︎と思ってしまうくらいの勢いでした。
私が当時『ちびまる子ちゃん』を読んで友だちとクスクス笑いをしたあの時間。それは、今現在でも、別の空間で発生している。その事実に、感慨深さと不思議さを感じました。
上手く言えないけど、さくらももこに触れると、タイムスリップしているような感覚と、それが直線上になって今現在でもずっと続いているような、ドラえもんののび太くんの引き出しを連想します。
さくらももこは、昔から、今まで多くの人にずっと愛されてる。そんな証拠を体験できました。お土産も買えたし、行ってよかったな。