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ベトナムのお宅訪問

彼は日本人ではなかった。けど、バリバリ日本語を話した。
どうやら昔、日本に住んでいたらしい。
日本語で話せた安心感から、異国に降り立ったのに日本にいる気分だった。

彼のおうちは超ローカル地区の家にあり、
昼間くらいに帰宅したせいか、誰もいる気配を感じなかった。

はじめて異国の一般家庭宅に踏み入れたので
それだけで楽しさを感じた。

バスタブはないけど、シャワーはある。
トイレも同じ空間にある。
たぶん、ご家族の洗濯物と物と思われるものが樽の中にまとめて置かれていた。

「これ着ていいよ」
と彼の服を借り、シャワーをさせてもらった。
家の人が服を洗うから樽の中に置いていていいとも言われたのでそれに従った。
その日はそれで終わった。

後日、そういえば、服を返却してもらおうと思ったが
連絡先を聞いていなかった。
いろいろ調べた結果、ツイッターをやっていたのでそこにDMを送った。
というか、ケータイを持っていないようだった。

DMに返事があり、
「今夜はここでパーティーだから来るなら来て」

まあ、暇だし行くか。

つづく


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