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子供「なんでサメって魚を食べないの?」

皆さんこんにちは!
子供って本当にいろいろなことを聞いてきますよね。
でも、ふとした質問に、「確かに…それ、なんでだろう?」と思ったこと、ありませんか?
そんな疑問を調べてお届けしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

この間、水族館に行ってきたのですが…
薄暗い館内で子供を見失わないように、子どもたちと魚を交互に見ていたら、子供がこう聞いてきました。

「お父さん、なんでサメって他の魚を食べないの?」

確かに! 水族館に居るサメって、水槽の中でいろいろな魚と一緒に泳いでいますけど、他の魚を食べたりしているのは見たことありませんよね。大抵の場合、サメは端っこでじっとしているか、他の魚と優雅に泳いでるだけ。

でも考えてみてください…
自分の大好物の食べ物がたくさんある部屋で生活していたら…
きっと食べずにはいられないはずです。

というわけで、今回は「水族館のサメはなぜ他の魚を食べないのか」について、調べてきました。
是非一緒に学んで、次に子供に聞かれたときは、ちょっとドヤ顔で答えられるようにしましょう!



1.そもそも水族館とは?

実は「水族館」という施設には、厳密な定義が存在しないと言われています。
一般的には、魚や海の生物を展示する場所という認識がありますが、その機能や役割は多様で、教育施設、研究機関、観光スポットなど、さまざまな側面を持っています。
水族館によって展示される生物も異なり、魚類だけでなく、海洋哺乳類や水草、時には淡水の生物も含まれます。さらに、イルカショーやペンギンの展示など、エンターテイメント性が強調される水族館もあれば、環境保護や研究活動を中心とした水族館もあります。
このように、一つの明確な枠に収まらないのが水族館の特徴とも言えるでしょう。


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2.サメのイメージとのギャップ

サメと聞くと、多くの人が「凶暴な捕食者」というイメージを持ちます。しかし、水族館ではサメが他の魚と同じ水槽で平和に泳いでいるのを目にします。
なぜサメが魚を襲わないのか、その理由の一つは、水族館での餌やりの管理にあります。
サメは定期的に十分な餌を与えられているため、捕食する必要がないのです。しかし、これだけが理由ではありません。

実際には、サメと魚が共存できるのは他にも興味深い要素が関わっています。
水槽内の環境設計や飼育技術、サメ自身の行動特性など、さまざまな工夫が施されています。これらの詳しい理由については、次のトピックで掘り下げていきますので、ぜひ最後までお読みください。
サメが他の魚を食べない驚くべき真実が次第に明らかになっていきます。

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3.水族館のサメと自然界のサメの違い


水族館で見るサメと、自然界に生息するサメの生活は、想像以上に大きく異なります。水族館のサメは、一見優雅に泳いでいますが、その環境は私たちが思うよりも細かく管理されています。

まず、水族館のサメが直面しないものとして、「天敵」があります。自然界では、他の捕食者や人間の活動によって、サメ自身も常に危険にさらされています。しかし、水族館ではそんな心配は一切ありません。まるでサメにとっての「安全地帯」とも言える環境です。

さらに、もう一つの違いは「運動」です。海の広大な空間では、サメは数千キロも移動することがありますが、水族館の水槽は当然ながらそのスペースが限られています。そのため、飼育員たちはサメが退屈しないように、遊具を水槽に設置したり、環境に変化を加えてサメの興味を引き続けます。

水族館のサメのもう一つの特異点は、「共存」です。自然界のサメは単独で行動することが多いですが、水族館では他のサメや魚と一緒に暮らすことが一般的です。こうした環境では、飼育員の訓練や工夫により、サメが他の生物と平和に共存できるように調整されています。

これらの違いを考えながら、水族館でサメを観察すると、彼らがいかに特別な環境で過ごしているのかがよく分かります。

至れり尽くせりだと凶暴にならない!?

4.捕食行動を抑える水族館の工夫

水族館では、サメの捕食行動を抑えるために、各施設がさまざまな対策を講じています。たとえば、サメに十分な餌を与えることは基本的な方法のひとつですが、餌のタイミングや種類に工夫を凝らしているところもあります。特定の時間に餌を与えるのではなく、ランダムな時間に餌を与えることで、サメが「今は捕食の時間だ」と認識しないようにしている水族館もあるようです。また、餌の種類をバリエーション豊かにし、サメが飽きないよう配慮している施設も少なくありません。魚だけでなく、イカやカニといった異なる種類の餌を組み合わせることで、サメの捕食本能をうまくコントロールしています。

次に、サメがストレスを感じないようにするための環境管理が非常に重要です。水槽内のレイアウトを工夫し、サメがリラックスできる場所を作っている水族館もあります。具体的には、サメが休める隠れ場所や広々とした泳ぎやすいスペースを確保し、サメが自分の領域を持つことで他の魚との衝突を避けられるよう設計されています。また、水質管理にも細心の注意が払われており、水温や酸素濃度、塩分濃度が最適な状態に保たれることで、サメの健康が維持されるとともに、余計なストレスがかからないように配慮されています。

サメの行動訓練も効果的な対策の一つです。「ターゲットトレーニング」という方法を用いて、サメに特定の行動を学ばせる水族館もあるそうです。この訓練では、サメがターゲットに向かって移動し、その行動に対して餌を与えるという形で進められます。サメは、餌を得るためにターゲットに向かうという行動を学習することで、他の魚を攻撃しなくても餌が得られることを理解します。この訓練は、サメに知的な刺激を与え、ストレス軽減にも役立つとされています。加えて、訓練によってサメの行動がより予測可能になるため、飼育員にとっても管理がしやすくなります。

サメに知的刺激を与えることで、彼らの生活は単なる捕食活動以上のものになります。訓練や環境の工夫によって、サメはより豊かな経験を積むことができ、それによって捕食行動が自然に抑えられるのです。こうした行動訓練は、サメが水槽内での生活に飽きることなく、精神的にも健やかに過ごせるように配慮された方法と言えるでしょう。

このように、水族館ではサメの捕食行動を抑えるために、餌やり、環境管理、行動訓練といった複数の方法が組み合わせられています。それぞれの施設で異なる工夫がなされており、どの対策もサメの本能を尊重しつつ、他の魚との共存を実現しています。このような多面的なアプローチにより、サメが他の魚を襲わずに水槽内で平和に過ごすことが可能になっているのです。



※画像はあくまでイメージです

5.水族館でサメが攻撃することはあるのか?

水族館の飼育員さんにお話を伺ったところ、サメが他の魚を攻撃することはほとんどないそうです。通常、サメには十分な餌が与えられており、他の魚を襲う必要がないからです。しかし、サメも状況によっては攻撃的になることがあると教えていただきました。特に、ストレスが原因で他の魚を攻撃することがあるそうです。たとえば、水槽のスペースが狭かったり、水質の変化があった場合、サメが不安定になり、他の魚を襲うことがあるとのことです。

また、新しい魚を水槽に入れたとき、サメがその魚を「侵入者」と見なして攻撃することもあるそうです。特定の魚との相性や、サメ自身の性格によっても攻撃性が変わるため、飼育員さんは常にサメの行動を監視し、注意深く管理しています。こうした事態が発生しないよう、飼育環境は細かく調整されており、サメが快適に過ごせるよう日々工夫されているとのことです。

「周りの魚のちょっかいにイライラしている様子」で画像生成してみた。
なんこれ。

6.サメと共存する未来の水族館

…とここまで真面目に文章を書いて来ましたが、最後に未来の予想をしてみたいと思います。未来の水族館は、今と大きく変わっているかもしれません。 例えば、「海洋生物の研究や保護」という要素が切り離され、「エンターテイメント」の部分だけに特化しても不思議ではないと思いませんか? メタバースやVR技術を活用し、サメはもちろん、他の海洋生物と仮想空間で「共存する」」体験ができるかもしれません。準備やライセンスが無くても、魚たちとダイビングだ出来たり…なんてのは少し現実離れし過ぎでしょうか。 しかし、近年の技術の発展を鑑みると、夢物語でもないのかな、と感じます。 そうなったら、「サメは他の魚を食べないの?」という疑問は生じなくなるかもしれません。

こんな感じの未来が来る…かも。

以上。最後まで読んでいただきありがとうございました!



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