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アマダ製キン消しこそ至高

小学生の時、キン消しブーム。キン肉マン消しゴムのブームがありました。M園キッズは生協駐車場のショップセンターガチャガチャ前に大集合でした。100円で3体。お小遣いの範囲なのでたくさんは買えませんでしたが、兄がおはじきの戦利品でたくさん持ってきてくれました。私はうる覚えですが、キン消しブームより前に、スーパーカー消しゴムブームがあり、将棋盤上でポールペン(Boxy)を用いてカー消しをぶつけ合い、盤上からでたら負けで、勝者がそれをもらえる。

BOXYボールペン

というのがあり、キン消しでも同じことをしていたようです。ただし、キン消しは大きいので、指はじきです。それゆえ、我が家のキン消しは「はじき」に有利なウォッチマン、サンシャインなどが幅を利かせ、ビビンバやスカルボウズは1、2体ぐらいしかありませんでした。しかも、あろうことにそれらは道端に捨てられていたものです。
当時からキン消し=バンダイ製というコンセンサスが得られていましたが、私はなぜかバンダイ製ではないキン消しに惹かれていたのです。それが!
アマダ製キン消し

アマダ製キン消し


それは東松園の駄菓子屋さんにひっそりと売ってありました。記憶があやふやですが、紙袋に入っていて、ガチャガチャより安かったと思います。バンダイ製に比べて、細身で小さく、彫りや縁(エッジ)が甘く、自立もできない。ゆでたまご原作ともかけ離れており、幼いながらも「これは粗悪品なのでは」と思いました。話はそれますが、その駄菓子屋さんでは何かを購入してシールがたまると、巨大ガンダム消しゴムのパーツをくれました。結構シールをためたと思うのですが、私はガンダムの左大腿しかもらえずに困惑した思い出があります。ひょっとすると、巨大ガンダム消しゴムをコンプリートしたいがためにアマダ製キン消しを購入していたのかもしれません。徐々に、兄にも触れさせない袋の中に、アマダ製キン消しが増えていきました。しかし、バンダイ製キン消し全盛の中で、アマダ製キン消しは友達の中で、「偽キン消し」と呼ばれ、異端扱いでした。それゆえ、アマダ製キン消しを集めていることは今の今まで誰にも言えませんでした。*アマダ製キン消しの名誉のために述べますが、正式なライセンス契約を結んだ正規品です。確かにバンダイ製キン消しの模造品は存在していました。
さて、私がためたアマダ製キン消しですが、見れば見るほど味がある。わびさびの世界です。まさに戦国武将が茶器をめでるよう。しかし、まもなくして、東松園の駄菓子屋さんが閉店してしまったのです。アマダ製キン消しここまでか。

キン肉マンソーセージの食玩


なんと!マルハ・キン肉マンソーセージの食玩にアマダ製のキン消しが入っていたのです。だから、母と生協に行くと、買ってもらうお菓子はマルハ・キン肉マンソーセージ一択。これで合法的にアマダ製キン消しを集めることに成功したのです。

終わりに


あれだけ盛り上がっていたキン消しブームは、ファミコンやビックリマンチョコに入れ替わりました。私のアマダ製キン消しも、猫のいたずらの餌食になりました。そして、私も無関心に。恐らくは母が廃棄したと思いますが、いつ廃棄したのかつゆ知らずです。先日、子供と某リサイクルショップ「万sai堂」に行った時に、アマダ製のブロッケンJrを見つけて当時の思い出がよみがえりました。ここにもあまたの異端狩り、苦難を乗り越えたアマダ製キン消しがあったとは。

トレジャーハンティン部、部長のブログhttp://blog.livedoor.jp/divajoanne/archives/1076514074.htmlより引用しました。

前述で触れたので思い出しました。バンダイ製キン消しのオルタナティブとして、アマダ製キン消しを集めた私ですが、ビックリマンチョコシールでも同様の挙動を示し、ラーメンばあのシールをひそかに集めたのでした。まさに異端


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