【アメリカ妊婦生活】つわり中の悲劇?喜劇?
先日、初めてアメリカの病院(というか医療施設)に行ってきた。
こちらでは、妊娠したとはいっても、日本のようにすぐに産婦人科に行って胎嚢をみて、正常な妊娠であるかどうかを確認する、といったプロセスはない。
一般的な流れだと、10週頃に初めて産婦人科医とのアポを取ることができ、12週頃を目処にその産婦人科医と連携している超音波技師のもと、エコーを確認することができる。そしてその後の検診は、妊娠の状況にもよるが中期までは1ヶ月ごと、後期に入ると2週間おき、臨月からは1週間おきといった具合だ。
初期は、希望すれば8週頃Babyの早期超音波検査(early ultrasound test)を受けることができる。産婦人科で診てもらう前ではあるけど、早く妊娠を確認したいということで、夫とも相談してearly ultrasoundを受けることにした。それが先週の話。
案内された超音波検査の施設は、いろいろな超音波技師のオフィスが入った建物で、産婦人科のクリニックとは併設していない。そのため、予約を入れた担当の超音波技師(sonographer)のオフィスを探すことから始まる。
オフィスを探すといっても、予約の際に、担当技師の名前や部屋番号を控えておけば良い話なのだが、私はというと、産婦人科を通して予約を入れた上にアメリカのシステムが全くわからないまま行ってしまったので、産婦人科でお世話になる先生の名前とその先生が所属する大病院の名前頼みでフロントに。
それ故、案内された2つのオフィスで予約はないと追い返される羽目に。。
追い討ちとなったのは、慌てて産婦人科の方へ電話で事情を話したら「場所が違うわ。ここ(別の住所)にきて。私からアポに遅れるってメッセージ入れておくから安心して」なーんて言われて、ちーん。
幸い徒歩20分の距離・・・産婦人科のある方の住所へ早足で行くも、その窓口では、「さっきのところで合っている。関連する超音波のオフィスは3つあって、そこに辿り着かなかったのでは…」とのこと。
(バックオフィスで三つ編みポニーテールさんが私たちの話を聞いて慌てていたので、こやつがさっきの私の電話に対応したのであろう…)
すぐさま元きた道を折り返し、もう、夫と笑いながら競歩。
ようやくお目当てのオフィスに辿り着き、You found us finally!!! とウェルカムしてもらってお水を一杯いただき、早速超音波検査開始。
経膣検査だと思っていたのだが、経腹検査だった。
担当の技師は男性のお名前だったんだが、現れたのはきれいなお姉さん。
ニコニコしながら下腹を結構な圧で押されていたので、こんなに押しちゃってBabyが心配になった。
ーBabyは一人よ、ここが頭でこっちが脚、2cmあるから8週X日ね、予定日はXXで出しておくわー
最終生理日でカウントしていたよりも1週間近く育っていたよう。
Babyの体を初めて見ることができて、元気に心臓が動いている様子もモニターで確認できて、感動の瞬間だった。
色々質問があったが、後で相談の時間があるわ、と言われて結構一瞬で終わった気がする。
エコー写真をもらい、別室で血圧測定。ここは年配の優しい女性。
そしてまた別室に行き、担当と言われていた技師とまさかのモニター越しで対面。なる程、先ほどのエコーのデータをもとに、このおじいちゃん先生が色々とお話をしてくれるのね。これはアポの時間に遅れたからモニター越しになったのか?もともとそうなのか?受付で聞いておけばよかった。
実は前夜に初めて、にわかに出血らしきものを見かけたので、心配でそのことも相談。Babyの周りに少し出血が見られることもあるけど、止まっていればそのままで大丈夫とのこと。
今日のデータは全て産婦人科医にもシェアするので、初診時に色々と聞くといいよ、3週間後にまた超音波やるから楽しみにしていてね、とのこと。その時にはこの先生に対面で会えるのかな?
とまあ、アメリカの医療システム、妊娠時の流れを全く理解していなかったがためにと、このような情けないマイナートラブルに遭遇してしまい、慌ただしい日だった。教訓。
つわり真っ只中で、ずっとひきこもっていたのに久しぶりに歩数が1万歩を超えたよ。
イラッとしてしまうこともあったけど、結果的にたくさんBeutiful babyって言ってもらえて誇らしかったし、Babyの姿をこの目で見ることができてこの上なく幸せだった。夫も一緒に確認できたのも大きかったかな。
ちなみに、料金300ドル超(5万円弱)也。
毎回これくらいかかるんですが、諸事情に加え、妊娠中期に帰国して日本で出産する予定であることから、駐在中はアメリカで保険に加入せず全額自己負担(self-pay)で切り抜ける予定です。
日本の妊婦健診回数券?とかいうやつが羨ましすぎる・・・
駐在者の保険に妊娠による医療費が含まれないのって本当に悲しいよね。その間、妊娠・出産セーブしちゃいがちだし、少子化対策としてぜひ検討してほしい点です。