ときめかない引越が一転

引越をした。
オーナーから住んでいる賃貸物件を売却したいから、引越さないかと。
ここに至るまでもいろいろあったのだが、今回は省くとして、不承不承の末の引越。
不動産屋曰く「購入価格が高すぎて買い控えが起こって賃貸に流れている」というファミリー物件の候補は少なかった。
退去期限ギリギリで妥協で決めた物件は、清掃前の内見ではとても「新生活にときめく」印象には程遠かった。
今の家を引越する事を決めた自分を呪ったし家族にも申し訳なく思った。

引越を終えて2日目の今、思うこと。
「これはまぁまぁ当たりだったのではないか…?」
バブリーな時代のマンションだったのか、古いけど、前住居のリノベ済物件より、住みやすい。
前の住人の居住期間が長かったのだろう、設備が古すぎてエアコンや給湯設備の一部が新品になっていた。
細かい事でうまく説明できる自信がないのだが、狭いと感じた浴室と脱衣所は逆に狭いからこそ暖かい。そして掃除が楽。小回りが効いて欲しいものにすぐ手が届く。
それから動線がよく考えられている。トイレの真向かいが脱衣所。
パッと手の届く所に引き戸があり、収納型あり、隙間がある。台所は2箇所から入れて引き戸あり。完全な個室になる事が出来る。
私の部屋はないけれど、子育て中の身で1人になれる空間がトイレ以外にも出来た。
押入れが意外に広い。
狭い事は悪いこと、恥ずかしいことだと思っていた。
そんな事はなかった。逆に狭くて暮らしやすい事もあるのだと知った。
この年末、私はせっせと物を捨て、風呂を磨くだろう。

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