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乱雑日記の詰め合わせ๔๕(45)

某日

オーバーヘッドシャワー(レインシャワー)
という正式な名前を知らずに 〝カッパのシャワー”とか〝ハスの実をひっくり返したみたいなシャワー”とか言って 聞く人を混乱に落とし入れていたので ここで ごめんなさいと言わせて頂きつつ 〝カッパのシャワー”とか言ってる私のことを〝あぁ あの上にくっ付いてて 角度が変わらなくて 水かお湯か 浴びる時に賭けに出ないといけない 危険なアレね” ってすぐに話が通じた人は 今でも友達でいてくれるから ありがとうと言わせてください。
            ありがとう(愛してるぞ)!



某日
数十年前 嫁ぐ際に 持参する着物に家紋を染めることになった。嫁ぎ先では 『実家の紋でもウチの紋でも どちらでも好きな方でどうぞ』と仰った。
しかし ここはやはり 嫁ぎ先の紋様を染めるべきだろうと 両親と相談した。そこで電話で「家紋は?」と聞いたのだが 要領をえない。家の中にハッキリと示されているのは 仏壇にあるもの ただ一つの家紋のみというのだ。名前も分からないという。

「◯と⬜︎が◇になってて 全体的には丸っこいの。」

おぉ〜い。家紋は難しいんだぞぉ〜。白黒の反転もあるし 枠のあるなしも ある。ちょっとだけ小さかったり 微妙に何かが付いてたり 太さが違うだけだったりもするんだから。染めてしまったら 失敗は許されないんだからぁさぁ…。

散々 電話越しで あーだのこーだの言っていたが なんとかコピーを入手して 後日郵送してもらった絵をもとに 無事に染めが終わった。

結婚後 初めて家に上がって仏壇に手を合わせた時 しみじみと見上げたその視線の先には きらびやかな くだんの家紋が輝いていた。

『 良かった…紋様は合っていた。』

今思うと 最初の難関は  家紋だったのかもしれない。