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「ウは ウミウシのウ シュノーケル偏愛旅行記 特別増補版」を読んで

著者は、宮田珠己みやた たまきさん。
「いい感じの石ころを拾いに」を書かれた方と同じです。

宮田さんの本との出会いを、少しだけ書かせていただきますと…。
ヨーロッパやアジアの某国に住んでいた頃、日中の一人時間を過ごすのに、よく本を読んでいました。宮部みゆきさんをはじめ、左伯泰英さえき やすひでさん、二木英之にき ひでゆきさんなど、一時帰国する度にスーツケースに単行本をギュウギュウに詰めて持ち帰ったものです。

少し分野の違う本が読みたいな…と思っていたところ、題名に惹かれて手を伸ばしたのが、宮田珠己さんの本でした。
試しに少しだけ読み始めたところ、リズムよく文字を目が追ってしまい、もしかしたらこのまま一気に立ち読みで終わってしまうかもしれない!と慌ててレジに向かいました。

旅行の体験を書いている本の多くは、〝こんなに素晴らしかった・新しい発見があった・こんなにいい所なので、皆さんもいかがですか?“とオススメするかたちをとることが多いと思うのです。
しかし宮田さんの旅系たびけい(敢えて旅系と言わせて頂きます)の本は、力が入っていない+旅の思惑(計画)から なぜかれるのです。そこを取り繕うことなく、そのまま文章のリズムに乗せて読者にありのままを見せちゃう(書いちゃう)ところが、私は好きです。


そして「ウは ウミウシのウ シュノーケル偏愛旅行記 特別増補版」です。

ページを2枚めくると


この本の収益の一部を、
かけがえのない世界の海とそこに棲む
生きものたちを
私が見に行くために捧げたい。


短慮たんりょな私は、『そうかそうか。この本の収益の一部が募金に…』などと一瞬でも思ってしまいました。
私のケアレスミスです。
著者は、自分の為に使いたいと言っているのです。
わかりやすさ100%です。

本の内容も、親切&簡潔にまとめられているので、大変失礼ながら抜粋させていただきます。

 
わたしは海に行って、変なカタチの生き物を見るのが好きだ。変なカタチの生きものとは、たとえばイソギンチャクのような生きものである。
_中略
この本は、ただわたしが海へ行ってシュノーケリングで海の生きものを見てまわった旅の記録であって、この本を読んでも、読者は生きものの生態について何の理解も深まらない。
シュノーケリングでのんびりと海に浮かびながら、変なカタチの生きものを見る。
そんな役に立たない旅の話を、これからゆっくり話そうと思う。
________


宮田さんはフィリピン、インドネシア、モルジブ、沖縄、タイ、和歌山県(田辺・串本)、四国(柏島)等に行き、変なカタチの生きものを探しています。
本の途中には、宮田さんの描かれた特徴を捉えたイラストもあり、徐々に『変なカタチの生きもの』たちの範囲が、読者側もつかめてきます。
中でも私はエイが好きですが、P164よりもP116の方のエイがカッコよくて好きです。


読んだ感想…感想文って苦手なんですよ、ここまで書いておきながらですが…。すみません…。
なので、文中にも出てくるタイのピーピー島について書きます。
この島は映画の舞台にもなり、今では大・大観光地です。ツアーで連れて行ってくれる便利な島です。とても綺麗です。
上陸する前から「おぉ〜。」と声が出るかもしれません。
注意しなければならないのは、島に日陰がないことです。写真を撮るだけに上陸した方は、早々に船で戻った方が良いでしょう。一日中ビーチでのんびり過ごす方は、それなりの準備と覚悟を持って上陸しましょう。暑くて、そしてとても眩しいです。


天気が良いとこんな感じ
(お土産のマグネット)


……終わりです。最後まで読んでくださり
      ありがとうございました。