乱雑日記の詰め合わせ(単品)๓๙(39)
➖某日
「全くもって記憶にございません」と言い切って
いいことですが、乳児のころの注射の話です。
過日、実家に立ち寄り自分の荷物を引き上げていた時に、「母子手帳も持って帰ろう」と、思いました。既に親はいいお歳。私もなかなかいいお歳。
実家にある大事なものといえば、子供の頃のアルバムと母子手帳くらいだと思ったのです。
そして片付けがひと段落してお茶を飲んでいた時、母親が思い出したように話したのは、三種混合接種の時の話しでした。
母曰く「あなたは三種混合接種を受けるとき、周りの赤ちゃん達がギャ〜ギャ〜泣いているのに、涙ひとつこぼさず、眉間にシワを寄せたままアルコールで拭かれた腕をジッと見て、注射をしてくれた先生を睨みつけていたのよ。周りの方は皆んな笑ってらしたのよ。」と。
もう一度言います、
「全くもって記憶に ございません」。
確かに、私は注射が平気です。採血もワクワクしながら、「今日は何本かなぁ〜♪」と、じ〜っと最後まで凝視しているタイプです。
そして何より、看護師さんが喜んでくださる血管のつくりで、教科書に載せたいくらい青い線が丸見えで、表面が盛り上がったタイプです。
母親の三種混合接種時の話を聞いて、この注射が平気な性格に、納得がいくのでした。
しかし、今は決して眉間にシワはよせませんよ!
きっと乳児だった私は「なに勝手に私に触ってんのよ!冷たいもので腕をギュウギュウ拭くんじゃないわよ!失礼ね!」と思ったのでしょう。
言葉にできない不快感を、鳴き声で表現する赤ちゃんが多いなか、私は眉間にシワをよせて更には先生を睨みつけるという手段をとったのではないかと…。いろいろなカタチがあっていいじゃないですか。泣かない子だっていろいろ考えてるんだぞぉきっと。大人のエゴで勝手に強い子と決めつけるなよぉ〜。
今は定期的に採血をする生活が何年も続き、自己注射も数年続いています…注射好きで助かってます。
そういえば、小学生の頃この時期になると、学校でインフルエンザの予防接種が2回ありました。
私のクラスは名前の順に並んで受けていました。
私は苗字が早い方で、いつも先頭から5番以内に入っていたので、後ろの方にいる「山下さん」とか「渡辺さん」とかがまだ廊下にいる頃には、着替えも済んで教室に帰って行くのが常でした。
すると列の後ろの方の子に決まって「ねぇ、痛かった?」と聞かれるのです。
コレがめんどくさい…。
「痛くないよ」と言うと、あとから「痛かったじゃん!」と言われて
「痛かった」と言うと、「全然痛くなかったよ」と言われ、私は何のために痛さの基準を聞かれているのか、毎年毎年悩むのでした。
私自身は痛いとは さほど思っていないので、全体を通して「痛くないよ」と言いたいのですが、それだとあまりにも痛さに弱い子に寄り添っていないことになるので、「大丈夫だった」と曖昧に言うようになりました。
痛がっていたのは、男子の方が多かった気がしますけど…
そろそろインフルエンザの予約時期です。
接種希望の方はお早目に。