クリスマスの夜の 白い献立
無事 今年もクリスマスが過去のモノになり ホッとしている かものはし。
え?特に何もしないんですよ。パーティなんてしませんし 誰にもプレゼント🎁なんてもらわないし あげないし。
”…メリークリスマス✨…”なんて ツヤっぽい話もナシ。
でも 忘れられない クリスマスの夜の話しを1つ。
小学生の頃 母親にねだって クリスマスの夜は いつもと違うメニューがいいと言いました。
『クリスマスっぽいモノにして』と。
ケーキは ホールの物が用意されていました。(♡)
唐揚げ がありました。(いつもと同じ…⤵️)
ポテトサラダ がありました。(いつもと同じ…⤵️)
ホンネを言えば グラタン とか ドリア とか せめて クリームシチュー とか 冬らしくて 女子が好きそうなメニューが クリスマスの夜くらいは 食卓に並んで欲しかったのです。
白いメニューで 冬の雪の様に…。
何を思ったのか 母親は 『粕汁』を作ったのです。
酒粕をベースに 少し味噌を入れて 鮭や野菜を入れた
アノ 『粕汁』をクリスマスのメニューに選んだのです。
それも かつ丼や親子丼を入れる ドンブリにたっぷりと。
テーブルの中心にホールの生クリームとイチゴ🍓のケーキ🎂が置かれています。
その横には ポテトサラダ。
近くには 唐揚げ。
そして 各々の前には タップリの粕汁。
ケーキの両脇には ローソクが一本ずつあります。
父親が火をつけました。
(ねぇ ソレ 仏壇用だよね…)
心の声は 心の中で言いましょう。
母親は台所の電気を消しました。
母親は 「クリスマスの歌でも歌ってちょうだい ♪」と ニコニコして言います。
(え?今 口開いたら 泣きそうなんだけど…。)
部屋が暗かった事に イヤ 今日は イエスキリスト様に感謝かなぁ…あ 涙が…。
仏壇用のローソクが揺れるなかで きよしこの夜を歌いきり 一雫の涙を流したのを悟られない様に急いで鼻をティッシュでかんで誤魔化し さっさと夕食を済ませた クリスマスの夜。
全然違うんだ 思ってたクリスマスの夜の過ごし方と…。やっぱり 自分の親に ステキなクリスマスの夜のセッティングしてもらうのは ハードルが高かったんだ…と学んだので それ以降 一切何も言わず 何も望まない クリスマスとなりました。
大人になって 家を出て結婚して 自由に自分でなんでも作れるようになってからは 何度かは 凝ったものも作りましたが すっかり最近は…。えへへ。
今年のクリスマスのメニューは 豆腐に豚肉のロースの薄切りを巻いてフライにした物でした。
全然クリスマスっぽくないけど 良し❣️