『暇と退屈の倫理学』を読んで: どのように「浪費」へと向かうべきか。
所感先日國分功一郎 氏の『暇と退屈の倫理学』を読み終えた。
本書の内容は、超ざっくりまとめると以下のようなものである。
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日常の中に潜む、よく分からないぼんやりとした、しかしどうにも深刻であるように思える「退屈」というものに対し、まず「退屈とはそもそも何か」「退屈とどう向き合うべきか」という問いを立てる。
そして、人類史、社会学(「消費社会」との関係)、哲学などのさまざまな分野を横断することで解像度を高めていき、哲学者達の退屈に対する議論を批判的に検討しながら持論へと展