【⚖️パワハラ物語 episode:07】
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【パワハラ物語 episode:06】
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私、先輩社員A、和泉さんの3人が事務所の入り口付近にいると突然勢いよく扉が開いた。
そして、入ってくるなり
と大きな声で叫んだ。
とても驚いた。
と、同時に
あなたの話、、、してない、、、。
と心の中で答えた。
が、くる代さんの勢いは止まらない。
すでに興奮状態で和泉さんに向かい、
「あんたがおかしいんだから!!!」
「なんで言う事聞かないの!!!?」
「あんたは掃除もしないといけないんだよ!!!新人の仕事なんだから!!ゴミ捨てだって!!」
と喚き散らした。
さすがにやばいと思い、
えぬ「あ、落ち着いてください。」
止めにはいる。
しかし勢いは止まらず…ひたすら怒鳴られていると
そこに
カズオ「掃除なんて1番仕事してない人がやればいい。」
騒ぎを聞きつけたカズオさんが現れくる代さんに言った。
カズオ「そもそも、えぬさんが教育係なんだから和泉さんにやってほしい作業はえぬさんを通して伝えないとだめだろ。」
くる代「何でそんな事しないといけないの!何でいちいちえぬちゃんを通さないといけないの!!おかしいわ!」
カズオ「人数が少ない時はそれでも良かったかもしれないけど、今は数十人になっただろ。そしたら教育係を通して新人に指示出さないと指示系統がおかしくなるだろ。」
くる代「何でなの!!いちいちちょっとした事でもえぬちゃんに言わないといけないの!?そうだわね!だって和泉はえぬちゃんの言うことしか聞かないって言われてるからね!!」
カズオ「そんなの教育係なんだから当たり前だろ。」
くる代「ああ、そうなの!それであんた(和泉)はえぬちゃんの言うことしか聞かないの!!」
と、怒りに任せて和泉さんのことを"あんた"呼ばわりをしたくる代さん。
先程もカズオさんとの会話の中で本人を目の前にして"和泉"と呼び捨てにしていたし、さすがにこれはダメだよなーと思っていると、和泉さんがくる代さんに
和泉「呼び捨てにしたり、あんたって言うのはやめてください…。」
と言った。
カズオ「さすがにそれはまずい。ちゃんと"さん"付けで呼びなよ。」
くる代「何でよ!!!そんなの他の会社なら呼び捨てにしてるところだってある!!!何であたしが言うのがダメなんだ!!」
カズオ「他の会社はうちとは関係ない。」
くる代「!!!!そんなのおかしい!!それに新人がゴミ捨てしたり掃除しないのはダメだわ!!やらないとだめ!!新人の仕事!!」
和泉「えっと…契約書には書いてなかったですしそんな説明もされてませんので困ります。やるならちゃんと当番制にしてもらうとか時間を設けてもらわないと困ります…。」
くる代「なんでそんな事しないといけないの!!あたしが頼んだことを断るならちゃんと断りにこればいいの!なのにあんた来なかったよね?あんた(和泉)、あたしとこんな気まづくなって仕事ができると思わないで!!あんたの仕事はどんどんなくなっていくからね!!」
和泉「お断りしようとして、くる代さんを探しましたが会社にいなかったので…お伝えできませんでした。」
くる代「よく言うわ!あたしは08:40までいました!!何で来ないのかな?!って思って待ってたわ!」
カズオ「だから、ちゃんと会社組織として仕事していかないとみんな困るだろ。大体、この会社が何やってるのか知ってるの?知らないだろ。そんな人が指示出せるわけないわな。」
くる代「何でよ!あたしがこの会社が何やってるか分かってたらすごいでしょ!!あーわかったわ!!!!ならこれからえぬちゃんを通してあんた(和泉)に指示出すから!!ちゃんと言う事聞きなさいよ!!!!」
と言い放ち、去っていった。
・・・何だったんだ?
くる代さんは何が言いたかったの?和泉さんに言われた酷い事とわ…?この会社が何やってる会社か知ってたらすごいとわ…?そもそも何やってるか分からないのに指示だすなんて無謀でわ…?
そして、ふと
と思った。
嵐がさった後みたいに静まり返った事務所の入り口付近で私たちは呆然と立ち尽くし、
その後解散した。
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