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ハロプロ小林萌花さんのピアノバトル出演を見て思うこと
先日、フジテレビ系「芸能界特技王決定戦TEPPEN」のピアノ歴代王者集結SPを拝見した。(※)
何とも、複雑な気持ちになった。
自分の中だけで留めておこうかと思ったが、やっぱりnoteに書いておこうと思った。
(※TVerの見逃し配信ギリギリで見たが現在は配信終了。FODでは見られるのだとかhttps://fod.fujitv.co.jp/title/2710/2710110009/)
きっかけ
そのきっかけはX(旧Twitter)の投稿。
TEPPEN最後小林萌花さん後の審査評がなかったみたいなので
— 木嶋 真優 🎻Mayu Kishima (@mayukishima) August 10, 2024
100点を入れた理由を書いておこうと思いました。
よみぃさんにも100点を入れました。
よみぃさんに対しての採点に
迷いはありませんでした。
前回高得点いれた人に今回厳しい点も入れました。… https://t.co/iQm48HLz59
審査員だったバイオリニスト木嶋真優さん。
木嶋さんを拝見したのは番組が初めてだったが、
よくあるキャッチ―で威圧的な辛口審査員ではなく、
演奏者をリスペクトし、音楽と向き合う芯のある方に見えた。
そんな木嶋さんが、番組終了後にわざわざ長文の投稿。
丁寧に選ばれた言葉は、小林萌花さんをはじめとした出演者へのリスペクトに溢れているように感じた。
もやもやの正体・・・
だからこそ、もやもやした。
木嶋さんがXに投稿した審査評は、恐らく収録内でも、
小林萌花さんや他の出演者のいる場で伝えられたものだったのだろう。
しかし、視聴者として私が見ることができたのは、
「小林萌花さんが審査員2名から100点満点という高評価をもらった。
しかし1stステージからの総合得点で暫定1位のよみぃさんに4点差で及ばず、王者が決まった」
という結末だった。
詳しい審査員の言葉は、聞けなかった。
もやもやの正体。
それは、「リスペクトの弱さ」ではないかと思う。
今回10名の出場者の方がいて、
素人の感想ではあるが出場した方々の演奏はすごいなと思ったし、
TEPPEN出演にかける思いや演奏パフォーマンスには胸を打たれるものもあった。
木嶋さんを含めた5名の審査員のコメントも、
下手に「テレビ受け」を狙ったものではなく、
音楽家同士のリスペクトが込められていたように思う。
だからこそ、構成がもどかしく思うのだ。
小林萌花さんの演奏順が最後で、
小林さん次第でTEPPENが決まる、というのもあったかもしれない。
でも、小林さんより前の方の演奏も含めても、
点数の優劣がフォーカスされ過ぎていたのではないか、
というのが正直な感想だ。
限られた尺の中で大衆に分かりやすい番組をつくることや、
視聴率やSNSの盛り上がりも大事かもしれない。
しかし、
魂を込めた演奏やそれをリスペクトで返した審査員の言葉が、
少々蔑ろにされていたように感じてしまった。
でも、嬉しかったこと
厳しいことを書いてしまったが、トータルとしては
「TEPPEN」のあるおかげで視聴者は素晴らしい演奏を聞けて、
素晴らしい演奏者に出会える。
出演者同士も繋がっていき、毎回ドラマがあり、
そんな「場」としてはとても大切な役割を果たしてくれていると思う。
正直、良質な「音楽」と娯楽としての「テレビバラエティー」は
相性が悪いのかな、とも思う。
それでもシリーズとして続けてくれることで、
物語が続いて出演者の関係性も深まっていく。
最後に、木嶋さんの審査評の特に好きなところ。
小林さんは音が傲慢じゃなく、
精神力は強いのに、
ちょっと奥ゆかしいと思うくらいのどこか漂う繊細さ、
音楽に向かうにあたって キャラクターが先行しない、
ごまかしがない演奏、
それが派手な場所では
仇になることもあるかも?しれませんが・・・(後略)
歌を大事にする人のメロディーの紡ぎ方、
自分が持っている音色を一つも
勢いや格好良さにつられて、
音を捨てたりぞんざいにしない演奏が最後ストンと心に落ちた
今回は出演者10名中、約半数がYoutuber等のインフルエンサー。
バラードを弾いていてもどこか派手さというか、
演奏者のキャラクターというか、「我」を感じる演奏も多かった。
そういった仕事をやっていく上では「我」は大事なのだろうし、
その方がテレビ映えもする良さがあると思う。
その点、
小林萌花さんはピアノと一体化しているようだった。
素人の感覚の「なんか違う良さがある」を木嶋さんが言語化して、
評価してくださっていたのが嬉しかった。
おまけ(という名の大事なところ)
小林萌花さんのTEPPEN感想ブログを載せておくので
ここに立ち寄った方が見てくれたら嬉しい。
私も熱狂的なファンというわけではなく、
むしろハロプロ好きを自称していながら、
つい最近まで名前もちゃんと読めなかった(ごめんねほのぴ)。
まだまだ「ほのぴファン」としては初心者マークどころか
教習所にいるようなものだけれど、
ピアノの表現とお人柄と、どこか品のある佇まいには
不思議な魅力を感じています。
応援しています。
2024年8月29日
みっくすじゅーす
タイトル画像は「みれのスクラップ」さんの画像をお借りしました♪