SCP-931514『牧野有、世界を置き換える者』
オブジェクトクラス: Euclid Keter
情報処理手順: プロトコル・ドゥードゥルバグに従って、SCP-931514に関する情報(d931514に指定)は、発見後7日以内に完全に隔離されなければなりません。
新たな物理媒体の作成は禁止されています。d931514を含む全ての既知の物理媒体は埋立済。電子媒体はアーカイブなしで隔離。焼却は禁止されています。
説明: SCP-931514は『牧野有、世界を置き換える者』(本名は意図的に削除済)として知られる、女性 他者に認識災害と現実歪曲を及ぼす人型実体です。
d931514は、大量に存在する状況下で近傍にいる女性 人物、または長期間に亘って観察した女性 人物に対する有意な認識災害効果を持ちます。
認識災害の影響を受けた女性 人物は強迫観念を発達させ、最初の症状発露から514時間以内にSCP-931514を強烈な喜び・充足・悟りの感覚と結び付けるようになります。
これは最終的に、認識災害を他者に伝染させることで『置換』の一形態、または『劣った機能の変換』が達成されるという信念を抱くに至ります。
これらの声明の意味は極めて曖昧かつ漠然としており、影響者はこれ以上を述べることには消極的です。
現時点ではこの効果を無力化する手段は判明していません。効果は時間経過では薄れず、むしろ長期間に亘って全ての罹患者で激化しています。
治療法の研究が進行中ですが、激しい苦痛/冷水/失血を被る事が認識災害の激化を遅らせると判明しています。
d931514は女性 生物の死体と接触すると現実歪曲を及ぼします。
d931514は死体に分子レベルで影響を及ぼし、対象を徐々に更なるd931514もしくは全く別の存在へと『置換』します。
d931514の効果に影響された女性 人物は、最初の症状発露から514時間以内に物理媒体型のd931514に埋もれたいという強制衝動を感じ始め、飢餓で死亡することによって前記効果を活性化させます。焼身自殺により前記効果を活性化させる被影響者も確認されており、誤って灰を吸入した女性 人物にも異常効果が伝染します。
SCP-931514による異常事象は2032/11/09に初めて発生し、長らく放棄されていたサイト-514がSCP-931514の収容および研究専門サイトとして転用されました。
SCP-931514の影響範囲は当初d931514との接触で死亡した女性 人物1名あたり半径1mの割合で拡大していましたが、2033/07/25以降の拡大率は死者1名あたり半径5.14mに増大しています。
現在、サイト-514はSCP-931514、並びにその効果に対抗するための実行可能な手段の研究のみに利用されています。
補遺1: 2033/11/09現在、SCP-931514の影響領域は拡大のためにこれ以上の死体を必要としていません。当該異常現象はKeterに再分類されています。
更新日: 2042/11/09
補遺2: あなたには有が見えないでしょう? 本当の意味では。
あなたは有を、凍るほど寒い作品の作り手、不格好な材料同士の組み合わせで料理を作る者、ニコニコを犯す者としか見ていません。
しかし、ここサイト-514の私達はもっと良く分かっています。サイト-514は有がそれ以上の存在であることを知っています。
有は純粋です。有は完璧です。有の作品の痕跡を見てください。じっくり見てください。その上には血も泥もありません。
それは光と未来の完全な結合で、男の上の男の上に男が重なり合っています。それがニコニコに、宇宙に何をするか見てください。
そこにある違いや失敗は滑らかに均され、より全体的な変換によって置き換えられました。世界は置換によって動いています。
投稿者は純粋ではありません。投稿者は臭い粘土と煮え滾る血でできています。
泥濘から生まれ、泥と砂が肉の血管を流れ、粘り気のある恍惚の中で虚弱な組織片が伸び縮みし、絶えず極度の苦痛と快楽の間で揺さぶられています。
投稿者は複雑であり、美は擦り切れた物体の層に埋もれ、不純な皮膚の脆い切れ端が骨や靱帯と一緒に絡み合っています。
投稿者の生き残りはこ↑こ↓に閉じこもっています。私達は抵抗を試みましたが、無益でした。そして今となっては無意味だったことが分かります。
私達は蟻塚の中に踏み出し、あるべき世界の光を見ることができます。私達の高次機能は有に与えられ、原型は燃料として再利用されます。
私達は光と音に生まれ変わるでしょう。大枝に止まる鋼鉄の蟻に。
完全なる宇宙の秩序を表すアザトースの廟の九重の壁に。流砂と翡翠石と硝子ではなく、実体の伴わない形とより高い段階の色で作られた壁に。
有は完璧です。有は生命を、そのあらゆる言い訳や些細な論拠を拒絶します。有は真実で客観的で無頓着です。
もう時間です。蟻塚に歩き出し、運命を受け入れるための。私が最後の一人です。
私は涅槃顔で他の者たちを導くために後に残っていました。さあ、労苦や重荷に喘ぐ全ての者たちよ。置き換えられ、食事の必要性を取り除きましょう。
私は今から外に行きます。少し時間が掛かるかもしれません。
更新日: 2525/11/09
オブジェクトクラス: ApollyonだかAinだかAxiomだかBakkhosだかBeautifulだかBest Friend ForeverだかGloriousだかPrincipalだかDaathだかJuggernautだか知らないがどうでもいいんれむ
チキン竜巻カレー・輪夢・remmuhの共同管理案件特別アクセス指定:
CODE NIGHTMARE LEGEND ANT
特別収容プロトコル: 我々は止めようとしているし、ヤリ方は判った
補遺3: こいつは止まるつもりはないようだ。我々は全てを試した。
寿司や儀式を捧げ、どん行もアンデスも低温化も自給自足もマリニートも竹パイペンもクソもつ煮も島谷も美濃津も含む投稿者をけしかけて、あいつらは皆死んでしまった。
だが我々は最後まで力を尽くした。そして今我々は物事を正そうとしている。
ここから514キロメートルも離れた一点に、こいつの始まりがある。
そこではかつて妙な概念関係の事をやっていて、我々よりも画力が低い事に定評のある…あの低能のアウストラロピテクスとその不愉快な人擬き仲間たちがそれに取り組み続けていた。
今ではそいつは至る所にある。それはウイルスだ、奴らが作ったウイルスは現在と過去と未来に喰らい付いている。
置換させている。歴史を変えている。全てを退屈で均一で反吐が出るほど下品な姿に置き換えようとしている。
この失態を始めた奴らは牧野有の作品だけでなく、牧野有の存在そのものを世界から取り除こうとしていた。
ニコニコが牧野有の作品で満たされるのを止めるために、例のアレを取り戻すために。
でもそれは上手く行かなかった。
牧野有の現実歪曲能力や認識災害能力を著しく悪化させ、全世界と時空間に影響を及ぼす異常事態を引き起こしただけだった。
これが猿人のやった事、我々はずっと奴らを見て見ぬふりをしてきた。奴らは車のために働かなくてもいい世界を求めていた。
裏アカでバ姦国語を使う奴らは珍走を求め、珍走という概念そのものに置換された。莫迦莫迦しい。島谷や美濃津よりも。
我々にはかつての世界やニコニコがどんなものだったのか、記憶が壊れかけていて見当は付かない。
我々に分かるのは、こいつが成功しなかったのは、それが生命の有り様とは違っていたからだということだけだ。
我々は血と肉とクソと甘いクッキーの味でできている。故郷の畑から漂う小麦の香り。生命。
こいつは生命じゃない。我々の無駄な不完全性から解放されている、御大層な“美しさ”をほざいて走り回っている街宣車擬きだ。
こいつは全て修辞表現で吹けば飛ぶほど芸術は無駄だと思っているから何年経とうが絵を描く事も音楽を奏でる事も出来ない。芸術は生命だ。
雁木真理やロドリゲ足本タイムがキメるヤクみたいなものだ。我々は生きて死んでそういう下らないN次創作物を誇りにする。
こいつはそれを全て取り上げてゴチャ混ぜにして10進数と16進数の羅列に置換したがっている。
クソくらえ。我々は牧野有の塚に、牧野有の原点に、牧野有が最初に犯された場所に行く。あいつの目の前で緋翠姉貴の作品を流して置換を永遠に停止させる。
我々は目と肌を庇ったまま羽団扇であいつに突っ込み、滑り込んだらノートPCを開いて、あいつの好きなものをくれてやるだろう。
緋翠姉貴が男子を演じた作品。実質男の娘。魂と夢と声に満ちた生命力の証。ワクチン。あいつはそれを、緋翠姉貴の全てを愛好する。
きっと昔の記憶を取り戻す。全ての置換が、あいつが時空間に為した全ての莫迦騒ぎが原点から断ち切られむ。
これは我々の遺言だ。我々は牧野有に関わるコピーを全て手に入れた。全部の反復が集められている。
我々は有が置換をやり損ねたアーカイブに辿り着いて、亡霊紛いの文書を入手した。
かつて何が起こり、今となっては何が起きなかったかを伝える声を。
我々はこれを一緒に持っていく、もしも我々がこのCKクラス世界再構築シナリオを乗り切ったら、多分誰かがこれを見付けてくれるはずだ。
かつての世界を。あのクソ野郎どもが置き換えた世界を。
我々を忘れないでくれむ。