憎しみを乗り越えて


今年も忘れてはならない夏が来た。

8月6日、広島の原爆記念館で黙とうが捧げられた。

 昨年亡くなった坪井直さんが2016年にオバマ大統領に会った。

「憎しみはあっても一緒に前に進んでいかなければなりません。共に、一緒に、核のない世界を作っていきましょう。ネバーギブアップです」と真直ぐな目で語った。

 自分さえ自分の国さえよければ他はどうなってもかまわない、という身勝手な思いが他人を、自分を破壊に導く。

人と自分の差を取り去って行くことが悟りであると聞いたことがある。


トルストイは戦争と平和の中で「他人の不幸の上に自分の幸福を築いてはならない。

他人の幸福の中にこそ自分の幸福もあるのだ」と言っている。

目的のためには手段を選ばない者が居る。

こんな人は居なくなればいいのに、と思うことが在る。

 しかし、その人を罰するだけでは同じことをする者がまた現れる。

人が、それ(不正、陰謀、謀、暴力)をしなくなるには、どうしたらいいのかを力を合わせて考え、それに向かっていくことで初めて不正はなくなる。

 それには、対話だ。

過去にあった事は変えられないが、未来は新しく作れるのだ。過去は未来に向けての道標とすることが出来る。

今起きている問題(カルト、原発、森友桜…)は、すべて事実を明らかにしないという、根本の過ちの上に立っている。

目的のために手段を選ばない(民主主義を無視して行う、強行突破)は、どんな目的があろうと失敗だ。

何故なら、手段も目的の中に含まれている一部だから。

信じる道を、ネバーギブアップ。



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