まだまだ、お願い。
パニック状態の父から電話があったのは、先月21日の夜。
母(90)の具合がおかしいから、救急車を呼んだと言う。その3日くらい前から風邪ひいた熱ある~と聞いてたけど、日にち薬かと思っていた。
パニックの様子がすごくて詳細が分からず、「え、危篤状態⁈」と一瞬泣きそうになった。これから病院へ搬送されるならまだ1時間以上はいろいろかかるだろうと思い、とりあえずささっと入浴、すぐに帰省準備をして家を出ようとしたら、父から2本目の電話。
「急にガタガタと震え出して」と大分落ち着いた声になって、意識はあると言うので、こちらもようやく生きた心地。病院は3か月に1回父が通院しているところで、そのまま車をぶっ飛ばして日付が変わる前に到着。
母が高熱のためPCR検査が要るとのことで、それにしばらく時間がかかり、待機。その間は父も別室にいた模様。病名は尿路感染症とのこと。
生後間もなく両下肢マヒになり、今高齢となった母は、体に力が入らなくなってしまった。ポータブルトイレに移乗し用を足すことが自力で出来なくなり、ずっとオムツに頼る生活になって数か月。不衛生があったのか、何かのタイミングで感染→悪化という結果になった。
ようやく退院日が決まり、入院の日から3日に1回帰省を続けていた私は、すれすれ倒れることなく後2日で一旦解放される。普段は1か月に2回、父の通院付き添いと些細な顔見せを兼ねて、京都縦貫道をぶっ飛ばし運転を楽しんでいる。けれど、今回ばかりはもううんざりに転じて来た…。
でも、親に実感してもらえる親孝行が出来る時があるのは幸せだと思う。退院日の午後には、母をサポートしてくれるケアマネさんを始め、ヘルパーさんなど6名の方々と今後の生活についてカウンセリングを持つ。
両親にはまだまだ生きていてほしい。