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デレステへの現在の私の所感


1 はじめに

デレステの、おそらくコア層ではないかと思われるユーザーの記事を見つけました。触発されたような記事もありました。

反転アンチや偏向思考者が書いたものではない、現在のデレステへの批判記事をnoteで初めて読めた気がします。
礼賛記事を読んでも『そうですか良かったね』で終わるため、『反論しよう』と思って頭が働く批判記事のほうが面白いです。『なるほど深い』と思えるような担当アイドル考察記事が、個人的には一番好きです。

自分の意見を対外的に表明すれば、他者からの論評を覚悟しなければいけません。
「ボルロス」さんがユーザー名を明かした上で書いた批判記事は勇気があるもので、内容的にも相当な時間をかけて書いたと思われます。ぜひ運営サイドも読んでほしいです。


反論記事を書く気もしないので、あまり書く気はありませんでしたが、この機会に私の所感を書いておこうと思います。
駄文ですが、興味があれば読んでいただけると嬉しいです。


2 デレステの運営は信用できるか

アイマスのゲームの運営サイドとして、私はバンナムを信用していません。
「アイマス2」事件で、バンナムは「竜宮小町」をリストラしました。選択アイドルから除外(NPC化)し、1名はアイドルをやめさせてプロデューサーに配置転換しました。その上で男性アイドルを追加しました。このユーザー感情を全く理解していないと思える所業で、私はゲームとしてのアイマスに見切りをつけました。
アイマスがアニメで復活できたのは、コンテンツのポテンシャルが高かったためだと思います。声優変更してバトルアニメを放送したり、「萩原雪歩」のCVを理由の説明なく変更したりされたことで、現在もアイマスに関するバンナムの運営スタンスには不信感が残っています。
ただ、私は「たべるんごのうた」がきっかけでデレステを始めました。アイマスのゲームは二度とやらないと決めていましたが、同じアイマスでも、ゲームの企画・運営がバンナムではなくサイゲームスなので、いったん信用して遊んでみようと思ったからです。(それだけ「辻野あかり」が私に刺さりすぎました)

確かに、デレステで出番の少ないアイドルはいます。
しかし、ゲームの選択キャラから削除されたわけではないので、サイゲームスはバンナムよりもマシだと思っています。

デレステのゲーム内イベントは縮小されましたが、SSRの供給がなくなったアイドルにもイベントSRの供給はされているため、まだ私の信用を裏切るレベルには至っていません。
例えば、「井村雪菜」はデレステを始めたことで存在を知りましたが、サクラ大戦Ⅴの「ジェミニ・サンライズ」に顔が似ているので、積極的にファン活していました。ボイスの実装はなく、SSRも恒常の1枚しかありませんが、縮小後もイベントの主役になり「ハートウォーマー」のSRが供給されました。何か閃きがあれば考察記事を書きたいなと思うくらい、好きなアイドルの1人です。
他にも、「松原早耶」の「りるすたー」のSRも良かったし、「工藤忍」のイベントコミュは読んで泣きました。私は「辻野あかり」が大好きなのでCuアイドル好きの傾向ですが、「工藤忍」のコミュは、話の内容を現実の担当Pやファンの活動にも重ね合わせているように思えたので特に感動しました。

まだ私はデレステを見限るつもりにはなれません。ライブ会場のフラスタや正月のTVCMを出すなど、サイゲームス側にもデレステを続ける意欲はあると見ています。
プレミアムパスの加入継続と毎月お得石を買って毎日60石を消費する程度ですが、軽めの課金を続けていくつもりです。


3 デレステがサ終したら

仮にデレステがサービス終了したらどうなるでしょうか。サイゲームスがデレマスの新規ゲームを開発しない場合、版権元のバンナムはゲーム開発するでしょうか。
バンナムはゲーム開発の失敗が続いており、開発部門を縮小しているので、デレステ2(高クオリティのデレマスの新作ゲームアプリ)はリリースされないと思います。

また、バンナムはデレマスの個々のアイドルについて詳細を知りません。サイゲームスがゲームの企画・運営を行っており、デレステのシナリオライター陣はサイゲームスの人材だからです。この点が、ゲームの運営は外注でも、企画はバンナムが行っている学マスとは異なります。

ミリマスの企画・運営のトップである「わかちこP」等が出ている配信番組を見た限りでは、アイマス全体を統括するバンナム側は、デレマスを冷遇していないと思います(ただし、優遇もしていません)。
もっとも、配信番組に出ているバンナム関係者は、デレマスのアイドルについてよく知らないため、下手に言及することで炎上するのを怖れて、デレマスの話題はしないスタンスを徹底しています。(一方で、中の人=キャラではないため、デレマスの声優さんとは仲良く会話しています)
このスタンスは、長らくアイマス全体の責任者を務めた「ガミP」と同じだと思います。「たべるんごのうた」がブームになっていた際に受けた取材で、「ガミP」が『デレマスのアイドルのことはよく分からない』と答えていた記事があったのを憶えています。

「アイマスch」は「APかっしー」が関わっているため、デレマスのアイドルについて大きく外れた紹介動画は作成していないと思います。ライブの感想動画では、コミュにまで言及して私見を述べているのが印象的です。
ただ、ゲームの企画・運営にまで関わってしまうと「ユーザーと運営の中間」「各ブランドの普遍的ファン」という唯一無二の立ち位置を失うため、「APかっしー」はデレマスのゲーム制作サイドには入らないと思います。

以上から、デレステのサービス終了後に、バンナムがデレステ2(高クオリティのデレマスの新作ゲーム)をリリースすることは困難だと、私は見ています。

では、SideМのように、ポータルサイトで有料コミュを販売する形になるのでしょうか。
シャニマスであれば、SideMのような展開ができると思います。アイドル数の少なさ、ユニットの固定制、各キャラクターの良さなど、SideMとの共通点が多く、ゲームに依存しなくてもシャニマスは何とか展開できそうに思えます。ファンからの評価が高いシナリオを書けるライター陣もそのまま働けます。
これに対して、デレマスはアイドル数が多すぎる上にユニットも多岐に渡る中で、バンナムはサイゲームスに代わってコミュ作成のためのシナリオライター陣を用意する必要があります。
「高垣楓」などアイドルを厳選すればできるかもしれませんが、190名全員のアイドルを登場させてコミュを作成するのは割に合わないと思います(U149のテレビアニメのように、何も話さない背景画像でよいのなら可能だと思います)。そもそも最初から居ない者扱いされるアイドルも出てこざるをえなくなると思います。


以上から、デレステ(ゲームアプリ)がサービス終了すれば、デレマス(コンテンツ)の供給自体が大きく失われてしまうと、私は考えています。
声優さんのライブを定期的に開催しても、中の人=キャラではなく、キャラクター自身の物語を欠く状況では、私にとって代替になりえません。シンデレラガールズの物語を体験できるライブにこそ付加価値があると、私は思っています。

なお、サイゲームスがデレステ2(高クオリティのデレマスの新作ゲーム)をリリースすることは考えがたいです。新作ゲームの開発には予算と人員を要し、他社IPよりも自社IPに注力するのが普通だからです。新規アプリを開発しても、スケールダウンしたショボいゲームになると思います。


4 デレステを再興させる策

私は、デレステを継続させることが現状では最善と見ています。
3Dモデルが古いとか言われますが、圧倒的な売上益を誇るfgoとかのアプリゲームの画面を見れば、モデルの良さが必ずしも売上につながるわけではないと分かるはずです。また、デレステは3Dと2Dを使い分けているのも強みだと思います。
要は、デレステにゲームとしての魅力があるかどうかが大事です。

デレステがサ終すれば、ボイス未実装の91名のアイドルを中心に供給が失なわれると思います。
『プロデューサーを引退するためにサ終してほしい』という意見は、『自殺したくないので大量殺人で死刑にしてほしい』という意見と同じではないかと思います。周りの人まで不幸にさせる必要はありません。
また、私は自分が死んでも、「辻野あかり」と「りんごろう」はしぶとく生き続けてほしいと願っています。「ドラえもん」や「アンパンマン」のレベルになれなくても、知る人ぞ知るキャラクターとして生き残ってほしいです。

そのため、僭越ですが、デレステがゲームとしての魅力を高めるための策を、私から3つ提案します。なお、ソロ曲や既存カバー曲の随時追加など、やるべきことはきちんとやるのが前提です。


①毎年のシンデレラガール総選挙の開催

 私自身は軽課金だと思っていますが、重課金になる機会が年に2回ありました。
 まず、アニバのプラチナチケットの購入です。ゲームを楽しくプレイするためには手持ちのSSRを充実させたほうがいいと思いますが、アニバのプラチケは必要な限定SSRを簡単に入手できるからです。
 次に、総選挙の投票券の購入です。私は選挙期間中に有償石を大量購入せず、毎月のお得石をコツコツ貯蓄していました。金銭的にそのほうが安上がりだからです。「辻野あかり」を総選挙1位にすること、ボイスのないアイドルにボイス実装させることを目的に投票券を購入していました。
 おそらく総選挙を開催しないのは、新規のSSR供給が少なくなる中で投票券に付く10連ガシャチケットの使い途をなくしてしまい、10連ガシャチケットの有効期間を無制限にしてしまったからではないかと思います。
 はっきり言うと、毎月のお得石合計14,700円分をより多くのユーザーに買ってもらう施策として、毎年の総選挙を開催すべきです。従来の総選挙は有償の投票券を販売しすぎており、SfCの場合は期間の長期化と見通しの無さによる弊害がありました。
 投票券に付く10連ガシャチケットに有効期間を設けられる形できちんと制度設計し直して、1ヶ月程度の選挙期間で終わる総選挙を毎年開催すべきだと思います。そうすれば、ユーザー側が有償石を計画的に購入して貯蓄する動機になると思います。

 なお、ガシャは無償石を貯めておけばいいので、有償石は不足分の補完にしかなりません。ハイスコア勢は「性能」を見てガシャを天井まで回しているかもしれませんが、私は「アイドル」を見てガシャを天井まで回しています。SSRのスタラン20はトレチケで達成できます。私が「性能」を見るのは、自分で選べるプラチケを使う時くらいです。
 また、定額の有償衣装は、毎月フルでお得石を購入して貯蓄する動機にまではならないと思います。



②ゲーム内コラボの充実

 「星街すいせい」とのコラボを私は好意的に評価しています。
 「涼宮ハルヒ」を3Dアイドルとして供給したほうがより効果的だったとは思いますが、「星街すいせい」でも効果はあったと思います。なぜなら、デレステはリズムゲームの中ではトップクラスのセールスを誇る無料アプリのため機能や曲数は充実しており、現在のところ「星街すいせい」をリズムゲームで十分に遊べるのはデレステだけだからです。
 「涼宮ハルヒ」のほうが効果的なのは、根強いキャラ人気にもかかわらず、ハルヒシリーズの供給が非常に少ないからです。新規アニメはなく、原作の新刊が数年に一度供給されるだけです。リズムゲーム内の多くの曲で遊べればファンは楽しめると思うし、スターライトスポットをインストールすれば写真撮影して推し活することもできます。
 似た境遇にある「よつばと!」とコラボして、「小岩井よつば」を3Dアイドルとして実装すれば、新規ユーザーを大いに獲得できると思います。「よつばと!」は人気マンガですが、アニメ化されていないのでCVや楽曲の実装が不要という利点もあります。
 私の個人的願望としては、「サクラ大戦」とコラボしてほしいです。「ゲキテイ」をデレステでプレイしたいです。供給に飢えているファンはまだ多くいると思います。(「李紅蘭」ならデレステ世界にワープする装置を発明できるはずです)

 なお、コラボしたゲストアイドルは総選挙の投票対象にしません。コラボ相手にヘイトを与えて炎上させることは避けるべきです。コラボで入ってきたユーザーには、デレマスの担当アイドルを見つけてプロデューサーになってほしいし、総選挙の時にはボイス支援票になってもらいたいです。



③テレビアニメのシリーズ化(ゲーム外でのユニット総選挙の開催)

 新規ファン獲得のために、既存ユニットの3組によるオムニバス形式で、1クールのテレビアニメを放送します。各ユニットで4話を割り当て、13話(最終回)は各ユニットが集まったライブ回にします。4話単位で別々のアニメを制作し、アニメで登場するアイドルを厳選します。
 どのユニットをアニメの主役にするかは、デレマスらしく総選挙で決めます。AKB48総選挙やサンリオ総選挙のように、投票券をCDやグッズに付けて販売します。
 

 デレステ(ゲームアプリ)の縮小化が、デレマス(コンテンツ)の縮小化になることは避けるべきです。
 デレステの投票券はシンデレラガール総選挙、グッズ・CDの投票券はアニメユニット総選挙で差別化します。それにより、デレステユーザー以外のデレマスファン(潜在ユーザー)の購買意欲を刺激できると考えます。

 私が選挙形式にこだわる理由は、他のコンテンツとの差別化です。こんなやり方で通用するのは、世の中でデレマスだけだと思います。他のコンテンツだと炎上して、ユーザーはいなくなります。デレマスの歴史は、総選挙で燃えることを繰り返しながら、今に至っています。SfCファイナルの炎上ぶりはすごかったです(「橘ありす」の時の炎上を追体験できた気分になれました)。 
 デレマスの今の先にある未来も、総選挙で決めるべきです。
 もっとも、選挙をすればいいという単純なものではありません。モバマス本の表紙を飾る「カバーガール総選挙」は、多くのデレマスファンから反感を買っただけで終わり、コンテンツの勢いにつながりませんでした。
 多くの費用や労力がかかる困難な競争の報酬(ニンジン)は、「夢」を叶えるようなものでないと意味がありません。担当Pは、アイドルが「夢のようなステージ」に立って、多くの人から好かれる存在になることを願っていると思います。その「願い」を実現させる大きな足跡とするために、ユニット総選挙を勝ちぬいた者には、報酬として「テレビアニメの主役」が用意されるべきです。
 アニメの円盤と配信の売上で結果を出せれば、次の「シンデレラユニット総選挙」につなげます。選挙の形式を借りたクラウドファンディングでアニメ資金を調達し、投票により主役を決定します。

 なお、U149のアニメは、内容自体の出来は良かったと思いますが、最初から視聴者層が選別されているアニメだと思います。9人の小学生アイドルが主役の深夜アニメは、どうやっても視聴者厳選になります。
 また、起承転結のないストーリーだとメリハリに欠けるため、キャラへの愛着がなければ、視聴継続は難しいと思います。クールごとに多くのテレビアニメが放送されていますが、個人の余暇時間は有限です。次回がどうなるか気になる、後を引くようなストーリー展開がないと、視聴継続に結びつきません。
 既存ファンしか楽しめないようなアニメ作りでは、新規ファン(潜在ユーザー)を獲得することはできません。
 アニメ化前の段階から、主役ユニットを選ぶ総選挙でデレマスらしく大いに炎上して、盛り上がったほうがいいと思います。
 アニメの鬱展開(ストーリー上の転に該当)でも炎上することで、繰り返し盛り上がればいいと思います。主役に選ばれたユニットはヘイトを買うと思うので、アニメで主役のアイドルが鬱状態になったり悔し泣きする描写がされても、『ざまあみろ』『いい気味だ』とか言われるかもしれません。

私はデレマスのことをキャンプファイヤーだと思っていませんが、火が大いに燃え上がる光景を見ると、人間は興奮するものです。
オリンピックでも聖火を点灯するのは、人間の本能に火を付けるためです。

総選挙で炎上してこそのデレマスだと私は思います。ユーザーが選挙結果に一喜一憂し、ユーザー以外の部外者まで集まって侃々諤々してるのが、デレマスらしさだと思います。

担当アイドルの保護者になっているプロデューサーが多いので、多少の事でも炎上してしまう傾向がデレマスにはあると思います。
ただ、炎上してもプロデューサーを続ける人が多いので、デレマスは強いコンテンツだと思います。ゲーム内のランキング争いを見ても思いますが、最後までやり続けた者が勝者になるという精神があるのかもしれません。


5 おわりに

デレステへの現在の私の所感を書きました。
『1年の計は元旦にあり』という言葉もあるので、私が考えていたデレステ再興策も書きました。ただ、この程度のアイデアは、おそらく運営サイドにいる人間なら誰もが思いつくのではないかと思います。予算不足や人員不足など、運営サイドにやれないような事情があるのだろうと思います。

私がお気持ち記事を気に入らないのは、結局のところ自分を満足させるような個別の利益を求めているだけで、全体の利益を考えていないように見えるからです。
けれど、このnoteを書くきっかけになるくらい熱量がある記事でした。冒頭に書いたとおり、ぜひ運営サイドも読んでほしいです。『何クソ』と思う反発心が、困難を打開する推進力になることもあります。

新年早々にくだらない駄文を書いてしまいました。ただ、私見を公開することで、批判を受ける可能性もありますが、もっと良いアイデアが出る可能性もあるのがネットの強みだと、私は考えています。
誰も話題にしなくなれば、興味を持つ人も少なくなって、コンテンツは自然に廃れていきます。

拙い文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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