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【お菓子のおはなし #17】<冬~春の旬菓(しゅんか)>濃厚仕立てのチョコバウム
ユーハイムのお菓子づくりは 「< /0(スラッシュゼロ)>のお菓子をつくる」こと。
お店や、商品で伝えきれないお菓子の熱い思いをこちらでご紹介します。
< /0(スラッシュゼロ)とは>:食品表示の「原材料名」に食品添加物を表す「/(スラッシュ)」以降がないこと。
■ユーハイムの<旬菓>(しゅんか)
ユーハイムでは、めぐる季節をお菓子で表現できないかと考え、一連のシリーズを「旬菓(しゅんか)」と名付け、販売しています。
旬菓とは、歳時記を読むように、食べることで移ろう日々を感じ毎日を祝う、歓びのお菓子です。
冬~春の旬菓は、「濃厚仕立てのチョコバウム」をお届けします。
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■たっぷり入ったチョコレート
おいしさの1番のポイントは、生地にたっぷりと配合されている”チョコレート”です。
使用しているチョコレートは、カカオ分60%のスイス産のカカオの香り高いチョコレート。
![](https://assets.st-note.com/img/1735186775-ANK3jl81Rfk0HBseMDGYrhcb.jpg?width=1200)
このチョコレートをたっぷりと生地に混ぜ込んで、濃厚なチョコレートバウムクーヘンが完成するのですが、バウムクーヘンの生地はチョコレートが沢山入っていると焼くのがとても難しくなります。
その理由は2つあります。
①チョコレートを混ぜ込むことで、生地が「もったり」とするため
この「もったり」は、ふんわりした食感を作る卵白メレンゲの泡や空気の層が、油脂分によって潰されている(もしくは潰されやすくなっている)状態です。
空気を含みにくい生地は、プレーン生地と比べてみっちりと重たくなるため、ふんわりと焼きあげるのが難しいだけでなく、焼成中に生地が芯棒から落ちてしまう可能性も高くなります。
②生地が茶色なので、焼き加減の見定めが難しいため
生地の中に含まれる空気が少ないと、熱が伝わりにくくなります。
そのため、プレーン生地よりもよく焼く必要があるのですが、チョコレート生地は「茶色」のため、焼き色が分かりにくいのです。
決められた焼成時間はもちろんありますが、「もう少し熱を加えた方がいいかどうか」といった、焼き加減の見定めが難しくなります。
シンプルな理由ですが、これが意外と難関。
熱が伝わりにくい生地だから長めに焼こうとしたり、焼き色が見にくいので生焼けにならないようにしっかりと焼こうとしたりすると、すぐに乾燥し、パサパサとしたバウムクーヘンに仕上がってしまいます。
このように、チョコレートが多いほどバウムクーヘンは焼くのが難しくなるのです。
その難しさをユーハイムでは職人の技術を加えることによって、チョコレートたっぷりでもおいしいバウムクーヘンを焼くことを可能にしています。
■食感の決め手となる生クリーム
ユーハイムのプレーンのバウムクーヘンは砂糖・バター・小麦粉・卵が主な材料です。今回のチョコバウムにはそれに加えて、生クリームを配合しています。
生クリームが入っていることで、生地の水分量が増え、よりしっとり柔らかな食感のバウムクーヘンになるのです。
■しっかりと香るラム酒
大人な味わいを演出しているのが、仕上げにまとわせているラム酒です。
チョコレートと相性の良い、ラム酒とシロップを混ぜ合わせ、しっかりとバウムクーヘンにまとわせます。
それにより洋酒がしっかりと感じられる、大人な味わいのチョコバウムになります。
チョコレートのお菓子が増えてくるこの時期。
ひとつで満足できる、大人な味わいの濃厚なチョコバウムをぜひ味わってみてくださいね。