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Juca Karisome Producer's note 完全版

先日からジャズミニアルバムKarisomeの配信がスタートしました。各サブスクからKarisome Jucaで検索をお願いします。
こちらCDも発売中です。ご購入ご希望くださる方はjucavoice007@gmail.comまでお問い合わせください。
そして
このアルバムをプロデュースしてくださいましたベーシスト増原巖さんのproducer's Note
アルバムの中に三槻師匠からのメッセージと共に載せさせていただきましたが、文字数制限のためショートバージョンになっております。
このままでは勿体ないので完全版をnoteに残すことに致しました。

Karisomeは
Cheek To Cheek、Bewitched、Don’t Know Why、I’m Walkin’、That’s Allの全5曲。

読まれるのは、お聴きいただいてからをお薦めしておりますが、聴いた事のない方も読んで興味を持っていただけたならば嬉しい限りです。
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Juca 1st Jazz Album, Producers Note

初めに、この文章は、なるべくならアルバムを2度、3度、聴いていただいてから読んでいただければ幸いです。以下の文章は製作者側の意図でありますので、聴き手の皆さんには、まず先入観を持たずに、自由なイマジネーションで聞いていただきたいからです。そのあとで、読んでいただけると、面白い読み物になるかもしれません。

ヴォーカルのアレンジを書く時、僕が一番大切にしていることは「アルバムを聴いてくださった方々が、そこから感じ取るのは、シンガーのパーソナリティーであって、アレンジャーの技量であってはならない。」ということです。しかしながら、このやり方が通用するのは、シンガーに歌唱力と魅力的なパーソナリティーが備わっている場合に限ります。Jucaさんの歌はアルバムプロデュースの依頼を受ける前にライブで2度聴いたことがあり、そこに関する不安は全くありませんでした。あとは、聴いてくださった方々が、どれだけこのアルバムが「特別なもの」であると感じてくださるかどうかという点です。主張の強いアレンジを書かずに、特別感が滲み出るような音楽を作り出すことは、相反する要素を共存させる作業であり、簡単ではありません。でも、最終的に仕上がった音源を聴いた僕には、自分に課せられた使命を果たせたのじゃないかという充実感がありました。

M1. Cheek To Cheek
Vocal Jazzの大定番曲ですね。冒頭の、「Heaven, I’m in Heaven」という歌詞にもあるように、その天にも登るウキウキ感を表現したかったトラックです。Jazzという音楽で一番大切なSwing感が伝われば幸いです。「Swing感って時々聞く言葉だけど、いったいどういう感覚?」と思ってらっしゃる方もいらっしゃると思いますが、我々も言葉で表現するのは難しい、極めて主観的な感覚なので、「こういうのがSwing感なのかな?」と、感じる瞬間があったら、それがあなたにとってのSwing感という事でいいと思います。

M2. Bewitched
こちらもJazz Balladの大定番曲ですが、軽快な3拍子にアレンジし直しました。原曲の印象を損なわないように、それでいて通常のコード進行とはかなり違ったコード進行にしています。ヴォーカリストJucaさんの歌唱力を存分に楽しんでいただけるトラックに仕上がっていると思います。

M3. Don’t Know Why
比較的記憶に新しいPopsの名曲にどう新しい風を吹き込むか、それでいて原曲が大好きな方々にも納得していただけるものとは?その問いに答えを出せたんじゃないかと思います。Jucaさんの繊細で多彩な表現力を楽しんでいただけるトラックだと思います。淡々と演奏しつつもヴォーカルに寄り添うトリオの好演も聞きどころ。堀くんのソロも素晴らしい。

M4. I’m Walkin’
ブルース系ジャズスタンダードの定番曲。トラック中一番パンチの聴いたトラックになっていると思います。所々で聞こえてくるJucaさんの気風の良い歌い回しにギャップ萌えしてください。安藤くんのDsソロも素晴らしいです。

N5. That’s All
ラストを締め括るふさわしいトラックに仕上がりました。歌い上げるようなバラードではなくて、モノローグ的に語られるストーリーが皆さんの心に届いたら幸いです。堀くんの素晴らしいサポートと珠玉のタッチのソロも味わっていただけたらと思います。

最後に、このアルバムが、皆様に繰り返し聴いていただけることを切に願っています。

#増原巖  #Jazz #Producer 'snote   #Karisome  #Juca   #堀秀彰 #安藤正則

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