【雑感】J2_DAZN観戦_大宮アルディージャVSジュビロ磐田
勝ち点2を失ったのか、勝ち点1をしぶとく拾ったのかなんとも言えない試合でした。ただ、ホームで無敗だった大宮に先制されつつも追いついたのは長い目で見れば評価できるのかなと(そう信じています)。
大宮は守備がほんとに堅かったですね。プレッシャーの速さが他のチームとは違いました。セットされた守備も堅く、なかなかパスコースを見つけることができていませんでした。そんな守備が堅い大宮に対してジュビロはどのような狙いを持って試合に臨んだのか綴っていきます。
1.VS大宮 ビルドアップ
大宮は3-4-2-1の布陣でした。一方のジュビロはいつも通りの4-4-2。CBのコンビは大井が復帰するまで多く組まれていた藤田・伊藤君でした。今までこのコンビがCBを組んだ試合ではボランチがDFラインに下りる頻度は多くなかったですが、この試合では、こーすけが降りて3バックを形成してのビルドアップから攻撃の糸口を探る展開に。(右CBの位置に下りることが多かったのは今までにはなかった傾向かな)
相手の布陣に合わせて3バックを形成しての戦いかなという印象ですが、大宮が前からさほどプレスにくることがなかった(ブロック形成)ため、このジュビロの3バック形成は効果的ではなかったかなと。
相手の布陣に合わせての攻略として、大宮の3バックの脇を狙うという攻撃もあったかなと思っています。キックオフからわずかな時間に大宮右CBの畑尾の脇を狙うシーンを多く見受けられました。3バックの脇を狙うが、思うように繋がらない状況が続いていたジュビロでしたが、今シーズンあまり見ることがなかったカタチで状況の打開を図り始めました。
2.VS大宮 偽サイドバック
大森と櫻内の左サイドで櫻内が偽サイドバックのポジションを取ることで、大森と2人で3バックの脇を攻略しようと試みました。(7:36)
ジュビロのスローインからの展開。右CBに落ちていたこーすけから伊藤君に1つ飛ばしのパス。ジュビロの右サイドからのスローインだったため、両チームの選手が右サイドに寄っていた局面から1つ飛ばしのパスにより逆サイドで数的有利の局面を作り出すことに成功(大森&櫻内VS渡部)。これにより大宮がスライドする時間を与えなかったのがポイント。こーすけから伊藤君からのパスの間に大宮のボランチがいるべきスペースに櫻内が動き出します。櫻内が中のスペースに移動することで、伊藤君から大森へのパスコースを確保。
ルキアンが河本と畑尾の間のハンパなポジションをとることでピン留め。右CB脇のスペースに中から走りだし、そこへ大森がパスをすることで、3バックの脇を攻略することを試みていました。結果として大森のパスがズレたことで、フィニッシュまで至らなかったですが、この後、このような攻め方を何度かしていました。選手交代によって大森、櫻内ユニットが揃って右サイドに移った後半においてもこのような狙いは何度か見られました。
ここからは推測ですが、試合前に大宮は3バックのため、その脇を攻略していこう、のような指示は当然あったが、偽サイドバックについては即興なのかなと。理由としては、
①大森櫻内ユニットでのみ見られたカタチであること
②右サイドでは中野君が単発でDFの脇のスペースを狙っていたこと
の二点が考えられました。
①については、後半大森櫻内ユニットをそのまま右サイドに変更したのもこのユニットの攻め方に満足していたからでは?とも思います。
②については、DAZNのハーフタイム平均ポジションでも出ていましたが、中野君と昌也のポジションがほぼ被っていたいましたが、中野君は実直に相手CBの脇を取るためにワイドのポジションをとっていたのかなと。結果として昌也にスペースがなくなり、窮屈な感じになっていました。こーすけの楔を中野君が左CBのマクシメンコを背負って受け、昌也へ展開してクロス、というシーンを作り出すことができていたので、全く悪かったわけではないですけどね!という二点からそう感じました。
毎試合ごと相手のウィークポイントや攻略点を見つけ出し、攻めていく様子を見るのは楽しいですね。初見では全然わからないですが、振り返ってみると最初には気づかなかった点が見えてきますね。
今回はここまで。ありがとうございました!