香川真司の出場は無し。力負けしていたサラゴサ。また4失点で敗戦のサラゴサ。後半は少し工夫してきたサラゴサだったが。昇格プレーオフでの香川に期待。守備力が低いチームは難しいと感じるが。 【 アルバセーテ vs サラゴサ 】
試合 :ラ・リーガ2部 第41節
開催日:2020年7月17日
結果 :アルバセーテ勝利
スコア:「4-1」
得点者:メサ(PK) ゴロシト ブルギ(PK) オヘダ オヘダ
■ 【 サラゴサ 】
FW プアド L・スアレス
MF ブルギ エグアラス D・トーレス ソロ
DF ニエット アティエンサ ビガライ デルマース
GK C・アルバレス
FW プアド L・スアレス
MF ブルギ サパテル エグアラス ソロ
DF クレメンテ アティエンサ ビガライ デルマース
GK C・アルバレス
FW リナレス ソロ
MF ブルギ エグアラス サパテル A・ブランコ
DF クレメンテ アティエンサ ビガライ デルマース
GK C・アルバレス
FW リナレス ソロ
MF ブルギ ヤニック サパテル A・ブランコ
DF クレメンテ アティエンサ ビガライ デルマース
GK C・アルバレス
■ 香川真司の出場は無し。
前半13分、左SBのニエットのミスでボールを奪われ、アティエンサがPA内で倒してしまい、そのPKでサラゴサは失点。そして更には、前半22分、アルバセーテのCK、こぼれ球を決められてしまってサラゴサは失点。その後も、前半29分にデルマースがPA内で倒され、そのPKをブルギが決めて1点は返したサラゴサだが、前半34分、サラゴサのCK、そこでサラゴサはカウンターを受けて失点。という事で、スコア「3-1」、前半で3失点のサラゴサだった。かなりチーム状態が悪化している感じだった。
■ 力負けしていたサラゴサ。
★ アルバセーテ
〇 サラゴサ
| ★ ★ ★ ★ | | ★ ★ |
| 〇 〇 | | 〇 〇 |
| ★ ★ | | ★ ★ ★ ★ |
| 〇 〇 | | 〇 〇 |
| ★ ★ | | ★ ★ |
| 〇 〇 | | 〇 〇 〇 〇 |
| ★ ★ | | ★ ★ |
| 〇 〇 〇 〇 | | 〇 〇 |
アルバセーテのホームゲームではあったが、残留争いをしているアルバセーテが守備的でカウンター狙い、そして、昇格争いをしているサラゴサが攻撃的でポゼッションして、という戦い方の部分での違いはあったが、システム的には「4-4-2」のミラーゲームだったので、特にアルバセーテがビルドアップの時には3バックのようになって、という事も無かったので、そこは、ずっとサラゴサの試合の有料記事を読んでいただいている人には伝わると思うのだが、従って、個の力比べ、という試合になっていたと言えて、昇格争いをしているチームが残留争いをしているチームに個で力負けする、というのは、なかなかに稀な事だと思うのだが、今回の試合は、そういう感じの試合だった。「4-4-2」と「4-4-2」でガチンコで勝負して、アルバセーテの方が攻守に上回っていた。
■ また4失点で敗戦のサラゴサ。
後半のスタートからサラゴサはニエットとD・トーレスとの交代でクレメンテとサパテルを投入。おそらくは、ニエット→クレメンテの交代はニエットが失点の原因にもなったしミスが多かったから、そして、D・トーレス→サパテルの交代は、より攻撃的に、という事だったのではないかと思う。しかし、後半1分、アルバセーテのスローイン、そこから逆サイドにボールが飛んで、いきなりサラゴサは失点してしまう。これでスコア「4-1」となり、もはや勝負は決まったような感じだった。その後は、後半25分頃にあったPKをサラゴサは決められず、そして、L・スアレスとプアドをベンチに下げてリナレスとA・ブランコを入れた采配も結果には繋がらず、そのままスコア「4-1」でサラゴサは敗れた。
■ 後半は少し工夫してきたサラゴサだったが。
★ アルバセーテ
〇 サラゴサ
| ★ ★ ★ ★ | | ★ ★ ★ ★ |
| 〇 〇 | | 〇 |
| ★ ★ | | ★ ★ |
| 〇 〇 | | 〇 〇 〇 |
| ★ ★ | | ★ ★ |
|〇 〇 〇| | 〇 〇 |
| ★ ★ | | ★ ★ |
| 〇 〇 〇 | | 〇 〇 〇 〇 |
前半は、それが失点にも繋がったし、アルバセーテのSHにサラゴサのSBが寄せられて、そこの1対1の局面で苦しくなっていたので、そうならないように、後半のサラゴサはダブルボランチの1枚であるエグアラスがDFラインの左に降りて3バックのようになり、という感じのビルドアップをするようになっていて、それは、やはり一定の効果はあったと思うし、そして、右SHだったソロを中央に入れた事によって、ソロは香川のように相手のDFラインとMFラインの間でボールを受ける事もできる選手なので、それも、やはり一定の効果はあったと思うのだが、とにかく、サラゴサは個の力比べで負けてしまうシーンが多かったので、それだと、どうにもならなかった、というような感じだった。
■ 昇格プレーオフでの香川に期待。
次の最終節の1試合を残して、5位のサラゴサは勝点62、6位のフエンラブラーダは勝点60、そして、7位のエルチェは勝点58、となっているので、サラゴサは最終節で負けても6位以内には入るから、つまり、昇格プレーオフを戦う事になるので、そこで活躍してサラゴサを昇格に導けば、という事は、香川にはあると言える。どちらかと言えばサラゴサは守備に問題を抱えているので、特にそれは香川の存在で解決できる問題ではないので、かなり厳しい状況ではあるが、もしサラゴサを昇格に導けなかったとしても、柴崎のように昇格プレーオフで活躍してテネリフェからヘタフェへ、という前例もあるので、そこに強く期待したい。フィジカル・コンディションが万全であれば可能だと思う。
■ 守備力が低いチームは難しいと感じるが。
そもそも、シーズンの最初から守備には不安があったチームで、それを攻撃力(得点力)で補って上位にいたわけであるが、やはり、守備力が低いチームは難しいと感じる。主力やそれに近い選手たちが病気や怪我で長期離脱となったり、もちろん、香川も怪我がちだったり、という不運というか何というか、そういう事もあったのだが、それにしても、再開後の低調ぶりは酷過ぎて、昇格プレーオフで立ち直るのかどうか、さすがに大きな不安を感じる。ただ、仕切り直して、切り替えて、という事はできると思うので、とにかく勢いに乗れれば、という事はあると思うから、そこに期待したいと思う。自動昇格はできなかったが、昇格プレーオフ圏内に入るぐらいの力はある、という事は確かであるのだから。