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第2回(全4回のはずが5回になった)気候変動 どう行動する? 目指すべき方向性
【下書きを投稿していました!すみません。この記事が本来出したかった内容です!】
気候変動問題に対して、すでに提示されているさまざまな情報を踏まえ、実際に行動に移すための指針を整理します。
4.目指すべき方向性
以上二つのアイデンティティの危機は気候変動問題の根本的解決の大きな障害となります。しかし次の理由から、豊かさに対するアプローチを進める以外に選択肢はないように思います。
まず前項で書いたように、豊かさという変数は人口という変数より倫理的に問題がなく、技術という変数より大きな効果が見込めます。
そして2030年まで、つまりあと5年弱で有効な対策をしないと、後戻りできない気候変化が起きうる、という科学的研究は、より効果的な対策を採用する動機になります。
さて豊かさに対するアプローチとして最初に取り組むのは、アイデンティティの転換です。
つまりGDP以外を拠り所とした社会構造の提示です。人間の本質的な豊かさは何か、そしてそれは実現できる、ということを示すことになります。
またGDP成長、つまり資本主義経済社会は普遍的なものだと思い込んでいることを気づいてもらう必要があります。
GDP成長がある種の現世宗教であること、そして思考停止に陥っている可能性に気づいてもらうことになります。
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これらは資本主義経済社会を支持する根拠を不安定化するのに有効です。
こうして気候変動の根本的解決が資本主義社会から別な社会への移行だということと、世の中の仕組みは変えても良いし、そのほうが良さそうだ、と多くの人が認識するようにします。
ちなみに暴力革命を想起する人がいるかもしれません。その方向性は失敗することは、歴史とその研究によって明らかになっています。むしろ非暴力と地道な民主的手続きが有効です。
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課題認識ができ、目指すべき社会の目標が決まったら、具体的な話を進めることになります。
影の内閣・影の行政府のようなイメージです。原則、現在の行政システムを活用します。そうしたほうが何をするかに注力できますし、現実的です。
たとえば施策の立案、体制構築、工程表を作っていきます。
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このプロセスは、新しい社会を構築する思考実験です。自由な発想を現実と擦り合わせ、新しい社会はどんなふうに実現できるのかをシミュレーションします。
大変な部分はあるでしょうが、とても面白い作業だと思います。
重要なのは、常に目的を意識して具体策を作ることです。そして個人的な目的や一部の勢力の利益を優先しない仕組みづくりです。
思考実験ですので、現行法の縛りや、地政学的な要因を理由に諦める必要はありません。それら障害をいかにクリアするかも、現実的な計画を練る要素です。
妄想のような話ですが、実現したらとても面白いと本気で思っています。