モーリシャス沖での重油事件
こんにちは、プリンセスです🙌
私がこのニュースを日々追いかけながら思うことは、「地球は人類と共存することをなぜ許してくれたのか?」というやたらと哲学的な(!?)疑問。
同時に、自分が最近関心を持っている分野との関連も大きくて、今回のこの問題の捉え方もその学びによるところが大きい。
※少し長いけれど、もし関心のある方がいれば一緒に読んでください。
※如何せん独学の知識なので間違いがあれば指摘してください。
Ecological Footprint (エコロジカルフットプリント)=EF
これは、人間がどれくらい自然環境に依存しているか(地球の環境容量)を簡易的に表す指標。
通常は、生活を維持するために必要な一人当たりの陸地や水域の面積として示される。
どういうものかというと!(参考URL:http://www.ecofoot.jp/what/)
(1)あるエリアの経済活動の規模を、土地や海洋の表面積(ha)に換算。
※表面積=食糧のための農牧地・海、木材・紙供給やCO2吸収のための森林など。エリア外からの輸入物の生産に要する面積も含む
→要するに食品を輸入していれば、その輸送コスト(燃料費等)もすべてha換算する
→要するに「私の国では焼き畑農業とかしていません!」「農作業は全部機械化してます!」とか言っていても、輸入元の対農業の土地利用や輸入にかかる輸送コスト、機械化のための電力のおおもとが石炭依存なのであれば、その地下資源コストや電気として利用するまでの過程で発生するコストも全て換算される
(2)算出した面積をエリア内人口で割って、1人あたりのEF(ha/人)を指標化。
→この指標により、エリアの適正規模(環境収容力)をどれくらい超えた経済活動をしているかが、一目でわかる
①e.g.日本人のEF=4.3ha/人
cf.世界合計(公平な割り当て面積)のEF=1.8ha/人
よって、世界中のひとびとが日本人のような暮らしをはじめたら、地球が約2.4コ(4.3÷1.8)必要。
つまり、日本人は現在の経済(消費)活動のスケールを2分の1以下に戻すことが求められる。
②e.g.米国のEF=9.5 ha/人
よって、世界中のひとびとが米国人のような暮らしをはじめたら、地球が約5.3コ(9.5÷1.8)必要。
※数値は少し古いデータ。
もちろんこれはあくまでも、いち考え方、いち指標なので、これで経済と生態系の関係を総合的にかつ詳細に表しきれているものではない。
ここから思うこと
けれど、今回のモーリシャス沖での事故は、人間の経済活動(=要するに石油等の地下資源に恵まれない日本が、自国の経済活動を成立させたいが故に他国間で重油を運ぶという行動)によりEFをさらに悪化させるであろうことは火を見るよりも明らか。
日本の報道では「生態系が~」とか「賠償が~」とか言ってるけれど、たしかにそれは問題ではあるものの、
正直、地球環境系の話に疎い日本人が生態系云々の話をしたとことろで、表面的な正義しか感じないし、
賠償責任の問題も人間の奢りやなって思ってしまう
(いやもちろん大事なんやけど、それは私だってわかる)。
だって、地球への賠償は?お金では解決できへんやん。
なんなんだかなあ
「COVID-19は、人間の自然環境破壊に起因するものだ」
といった見方も結構あって、
人間が少しでも自己を顧みるきっかけになったのでは、と思ったけど、
一方でこんな悲惨な事故もあって、なんだか悲しい気持ち。
Bonne journée☆
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