父の会社継ぎました

昭和61年に父が創業した会社を継ぎました。父と母、二人でやっていた会社です。父が亡くなり、今社長はアラフィフの私、重役はアラエイティ(こういう言い方であってるかわかりませんが、80歳ちょいってことです)の母と2人だけの会社です。

それでもかつては、年商6億くらいありました。ただ、これは貿易商という商売の性質上、仕入代金の割合が大きく、純利益にすると10分の1くらいです。数字のマジックですね。「年商○○億」とかって実はそう大したことないことあるんですね。ただ10分の1でも6千万円ですから2人だけの会社にしてはすごいですね。まあ、私が継いだ今、その勢いは見る影もないですが。

私は大学を卒業してからずっと映像制作や海外の映像リサーチの仕事をしていたので、父がしていた雑穀類の輸入卸売業に関しては全く知識がありませんでした。なので会社を継いで名前を残しはしましたが、やっていることはフリーランス時代とほぼ変わらず、海外リサーチをしています。でも、会社ってバンバン儲かっている場合は税制上いいんですが、そうでない時は当たり前ですが維持にお金かかるんですよね。今までは一人でやっていたのが、経理をしている母に給料もはらわなくちゃいけなくなり、フリーランス時代はどんぶり勘定だった電話代とか電気代とかも全部経費で上がってくると、どんどん利益が減っていき、あれ?私ってこんなに稼いでないんだと痛感… 父が積み上げてくれた余剰金でなんとか給料を支払っているという情けない状況に、どんどん減っていく銀行残高を見て、思いました。このままだったらいずれ銀行にはお金がなくなる。なくなったら、どうする?

会社にお金がなくなったら、会社をたたんで元のフリーランスに戻る。月によって変動するギャラをもらい、厚生年金から国民年金戻る。それでいいじゃないか。父は特に私に継いでほしいと言っていたわけではありません。だた父の事業は軌道に乗り、信用も蓄えも積み上げられていたので、何をしてもいいからということでとりあえず、会社だけは残したのでした。だから父への義理というものない。私がいやだったら会社はたたんでもいい。でもなぜか思ってしまったのです。なんだかこのまま何もしないのは嫌だな、と。

でも何ができる?そもそも私は、マスコミという、ちょっと浮世離れした業界にずっといたので、全然、ビジネスマインドを持っていない。だからこそ決めたのです。自分に興味があることをしよう。自分がやっていてウキウキすることをしよう、と。そしていくつかあった候補の中で、実現に向け動き出したのが、”軽自動車キャンピングカープロジェクト”、コードネーム”Have a good day”でした。

今日はその軽自動車の納車日でした。これから、”Have a good day”プロジェクトについて、忘備録としてリアルタイムで書いていきたいと思っています。

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