映画えんとつ町のプペル、「見たのかよ」で涙。西野ごめん
前略 西野亮廣さま
12月25日、「映画えんとつ町のプペル」を観に行きました。
見終わって初めに伝えたい言葉は、
西野さん、ごめんなさい。
この作品に関わっている皆さん、ごめんなさい。
何回も何回も涙が込み上げ、
「バスタオルがいる」という話しも誇張じゃなかったです。
コロナ感染予防のマスクの中は鼻水でグチョグチョ。
本当に刺さる作品でした。
2020年、必死に生きたたくさんの人に観てもらいたい作品です。
映画を観て、純粋に感動に浸ることができず、
申し訳なさ、悔しさがぐるぐると体中を回っている状態です。
映画を観てこんな感情になったの初めて。
こんなにずーっと感情を引きずられる作品は初めてです。
「映画えんとつ町のプペル」を薦める理由
「映画えんとつ町のプペル」は涙を流す映画だ。
公開初日からツイッターでは「泣いた」「プぺ泣き」など
クリスマスに涙した投稿があふれた。
わたしもその1人だが、涙してしまうのはなぜだろう。
2020年は新型コロナウイルス禍で行動が制限されてしまった。
映画館がクローズとなってしまった時期もあり、
映画館に行く機会がグッと減ってしまった。
そんな中にあり、「プペル」は一番泣いた映画となった。
ちなみに、2位は「鬼滅の刃」、3位は「糸」。
涙してしまうその理由を考えてみた。
自分の感情を分解してみると、
単純に涙もろい年ごろだ。
巨大な権力にルビッチが仲間とともに立ち向かう
ストーリーは大好物だ。
ルビッチを否定し続けるアントニオの言葉にも
引き込まれたし、母ちゃんの言葉にも胸を締め付けられた。
西野さんは、この映画をつくる活動を見せてくれた。
その時その時のがんばりや、悩みや、葛藤、喜びなど
今しか共有できない様々な感情を教えてくれた。
映画えんとつ町のプペルは、わたしにとっては
その答え合わせの一つだった。
西野さんの活動をずっと見てきた。
いつしか、自分もその活動の一員であるかのような
恐ろしい錯覚さえ覚え、周りに映画を広めていた。
学生時代の文化祭のノリに近い。
「この映画オモロイから、行ってみて」
あれこれと作品の説明をすっ飛ばして、
自信を持って薦められる映画だ。
わたしは、これから挑戦しようとしている若い後輩や
人生躓いてばかりでも前に進み続ける同級生に
ムビチケをプレゼントした。
がんばれの気持ちを伝えるためのツールとして
映画えんとつ町のプペルはオススメだ。
キングコング西野亮廣に謝る理由
映画えんとつ町のプペルの特徴の一つと言われているのが、
エンドロールが流れても席を立つ人がいないことと、
終演後、拍手が起こることだろう。
といってもこれはネットや西野さんのコメントによって
知った情報だ。
映画公開前から西野さん自身が、
「自信しかない作品なので、良いと感じたらぜひ拍手をお願いします」
とアナウンスしていたこともあるかもしれない。
12月25日午前11時15分の回。
わたしは初日の午前中に鑑賞した。
席に着き、振り返ると劇場内には約50人の人がいた。
カップルや親子に見える中で目立ったのは、
わたし同様、おひとりさまだった。
予告を終え、ついに映画が始まった。
ゴミ人間「プペル」誕生までのオープニングは、
すでに公式YouTubeで何度も見ていたが、
スクリーンで観る迫力からあっという間に
その世界に引き込まれてしまう。
涙1、
涙2、
涙3・・・
次から次に涙があふれる。
厚手のタオルを手に持って見ている時点で
泣く気満々なんだけど、いちいち泣ける。
泣きながら、ふと西野さんの声が聞こえてきたりする。
さらに感情的になってしまう。
マスクは涙でビッショビショ。
マスクの下では鼻水が大洪水。
でもそんなことお構いなしに思う存分
我慢することなく嗚咽級に泣いてしまった。
そしてエンドロール。
これだけ感動させられた作品、
立ち上がるはずもない。
「製作総指揮 西野亮廣」の文字が目に入った瞬間、
また泣けた。
勝手に親戚のオッチャン気分。
「亮廣、お前いい映画つくったのー。自慢しちゃう」
充分過ぎるくらいに、感動させてもらったいい映画だった。
それなのに、それなのに、
劇場内が明るくなったとき、
拍手ができなかった。
その回で拍手は起こらなかった。
「亮廣、ごめん」
映画を観ながら、チャレンジする勇気を知ったはずなのに、
いい年をしたおっさんの自分も、まだまだやれると
背中を押してもらった矢先、その場の空気を読んでしまった。
ファーストペンギンにはなれなかった。
そうだ、プペル観に行こう。
SNSにあふれるその投稿に触れるたび、
西野さんがいろいろな場面で「拍手」を話題にされるたび、
胸が苦しくなっている。
こんなに引きずられるなんて。
いろいろなことをやろうとしてきたけれど、
どこか自分で自分にブロックをかけてスルーしてきた。
気がつけばいい年をこいたおっさんだ。
それでも、まだチャレンジしてみたい。
その気持ちは消えていない。
#そうだ、プペル観に行こう。
わたしはまた「映画えんとつ町のプペル」を観に行く。
そして、拍手をする。
拍手を起こす。
西野さんやスタッフの皆さんへの感謝のために。
自分で自分を誉めるために。
見たことがない世界を見るために。
https://twitter.com/poupellemovie/status/1345927939850956801?s=20