【アイドル】ももいろクローバーZ、10周年に寄せて。
2018年5月17日、ももいろクローバーZが結成から10周年を迎えました。めでたい。
現在の日本を代表するアイドル、と言えそうな位置にまで登り詰めた感のある彼女たち。もう間もなく桃響導夢(東京ドーム)公演も開催。本当に大きくなりました。
ちょっとだけ昔を回想しつつ。
怪盗少女との邂逅。
自分が初めて彼女たちのことを知ったのは、2009年末頃…かな。日経エンタテインメントという雑誌の、来年予想記事にて名前を見たのが最初で、『和をモチーフとした』というコンセプトや色分けに目を引かれつつも、正直ピンとくるものはあまり…。当時6人組で、最新シングル(まだインディーズ扱い!)は『未来へススメ!』の時でした。
初現場は2010年3月3日。明治記念館で行われた『ももいろクローバーメジャーデビュー、公開調印式』でした。メールでの抽選応募だったにもかかわらず、あっさりと当選。まだ『現場』には100人前後しか人が集まらなかった時代。
この頃、自分は全ての仕事を辞めて、母の介護をしていました。決して世話が嫌だったわけではないけど、あまり自分の時間も取れず、いつまで続くかわからない毎日の中で『何かの変化』を求めていたのかな…なんて今は思ってます。
金屏風の前に並んだ6本のマイク。そこに現れたのは、あずき色のジャージを着た、まだ子供の(少なくとも当時の自分にはそう感じていた)女の子。
そして目の前で行われたのが『体重測定』…。
頭にはてなマークが付いたまま時は過ぎ、いよいよ新曲発表となりました。
衣装に着替えて出てきた彼女たち…
その煌きといったら!
6人みんなとにかく踊る踊る!近い近い!
AKBとかモー娘。を在宅で見ていた自分にとって、全く違う新しい世界を見たような衝撃でした。
現場初体験がこれです。一発KO。
帰り際のハイタッチ、通り過ぎる一瞬にかけた『頑張ってね』の一言に、満面の笑みと『はい!』という返事をすぐに返してきた、体重測定で泣いてた紫の子…今でもあの瞬間は、ずっと脳裏に焼き付いたまま。
走りだした運命。
このあと8月に母が亡くなり、生活環境も変わりました。正直もぬけの殻のようになりかけていた自分が、それでも腐ることなく今日まで進んでこれたこと。本当に彼女たちのおかげだと思っています。
彼女たちの成長を見届ける喜び。ショッピングモールの片隅で、数十人程度の前で歌ってた子たちが、まさかその数年後に国立競技場で何万人も集めるなんて、思ってもなく…その詳細な過程を間近で追いかけることができた事は、誰にも真似できない何よりも貴重な経験になりました。
そしてなにより、彼女たちの応援を通じて出会ったたくさんの友人たち。なかなか会えなくなってしまった人も含めて、今でもずっと続いている交友関係は大切な宝物です。
もう変わらないんだろうな、なんて思ってた毎日でも、突然変わってしまう事がある。でもその衝撃を乗り越え、また明日へ進んでいくことができる。
『乗り越えることができる』ことを教えてくれたのは、間違いなく彼女たちでした。
きっとまだまだ、自分にも世間にも彼女たちにも、いろんな事が起こるんだろうなって。でもその時は、この歌を口ずさんで乗り越えていこうと思います。
『逆境こそがチャンスだぜ、雨も嵐も』
ももいろクローバーZ、結成10周年おめでとう。
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