【1】がん保険の加入率~『がん保険』のトリセツ~
ここから本論に入っていきますが、そもそもがん保険に加入している人があまりいないのであれば、この記事もあまり役にたてません。日本人の国民病とも言われる『がん』、それに対する備えの代表的なものとしてあげられる『がん保険』。実際の加入状況などからおはなしを始めていきたいと思います。
多くの方が加入している『がん保険』
生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、世帯単位でのがん保険などの加入率は、最新のもので
62.8%
ということでした。世帯で誰かが加入している率が62.8%で、そのうち夫婦で両方とも加入している世帯もあれば、子供にも加入させている世帯もある(現在私もそうですし、私の親もそうしてました)ので、人口当たりの加入率はもう少し高いものと思われます。
しかも統計からは、加入率は年々増加傾向にあり、多くの方が
がんへの備え=がん保険加入
と考えているのだと思います。
イマイチな充足感
これは、がん保険だけでなく、加入している生命保険全般に対してのものですが、加入している保険の内容について、充足感があるかどうかについて調べています。充足感なしと不明を足すと、
54.9%
となり、加入しているものの、はっきりとした安心感を得ている人はそれほど多いとは言えないようです。
入っていることに対して安心している人も
一方、まえがきでご紹介した、私が2018年に対応したお客様のように、保障内容はわからないけど、
がん保険に入っているから、がんは安心!!
とおっしゃる方もいます。すなわち、アンケートでは
充足感あり
と答えていても、実は内容は把握していないケースも多いのではないかと思っています。いかがでしょうか?みなさまのなかにも加入していることに安心感を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
『がん保険』の放置は危険!!
加入する時にはしっかり説明を聞いて納得して加入したけど、時間がたって記憶が薄れてしまうケースは多いと思います。特に保険の場合は、使う機会がないことの方が多いのでなおさらです。また、加入時にすべておまかせで加入している方もいらっしゃると思います。
がん保険に関して言うと、長期間の放置は、保障の陳腐化を招き、いざという時に使い物にならない可能性があります。なぜそんなことが起こってしまうのか?それは、がんの治療の実態が変化していくからです。少なくともこの30年間では、大きな変化が起きましたし、それに合わせてがん保険の内容も変化してきています。そのため、
がん保険に入っているから、がんは安心!!
という感覚は、加入した時期についてはある程度当てはまりますが、もし加入から何年も経過しているようでしたら危険な可能性があります。これから、がん保険の扱い方についてお伝えしてまいりますが、もしこの記事を読んでいただいた方で、がん保険に加入しているということでしたら、この機会に内容を把握することをお勧めいたします。
次回は、『がん保険に入っているから、がんは安心!!』ということをもう少し掘り下げて考えていきたいと思います。今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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