年金開始75歳!!
『緊急事態』も先送りせず、法案審議へ
『年金開始75歳!!』
と聞いて、何を想像しましたか??
国の年金の受給開始年齢
と思いましたか?
実は、将来はそうなるかもしれません。ただ今回は、
年金繰り下げ受給の可能年齢
を、
従来の70歳から75歳までに
変更する法案です。それが、
国会で審議に入る
という記事が、2020年4月11日(土)の朝日新聞『P4 総合4』欄に出ていました。
受給月額84%up
公的年金の繰り下げ受給は、
1か月につき『7%up』
します。つまり、65歳から受給するはずだったものを、5年間70歳まで
60か月繰り下げ
ると、月々の受給額が
『42%UP』
するというものが、従来でした。
ちなみに、公的年金の受給は、今出てきた
『繰り下げ受給』
と、もうひとつ
『繰り上げ受給』
もあります。最速で、60歳から受給開始することも可能です。その場合、
1か月につき『5%down』
します。つまり
60か月繰り上げ
ると、
『30%down』
します。
『選択肢の広がり』自体は良いこと
よくテレビや雑誌に出ているFPの人が、
長生きなら『繰り下げ』
早死になら『繰り上げ』
といった総受取額の損得勘定について、言及されていたりします。数字の話だけでいうとそのとおりだと思います。もちろんその方(受給者)の置かれた状況によりますが・・・。
ただ、
『選択肢が広がった』
ことは、それぞれの方の
『ライフプランニング』
を考えるうえでも、良いことだと思います。
私自身は、
寿命による受取総額の大小
はあまり問題にせず、基本的に
75歳まで繰り下げ
ができる状態を作っておきたいという風に考えています。
多くの方にとって公的年金は、
老後のための積立
という印象があると思いますが、実は
保険制度
というのが本来の位置づけです。
生きている限り、
一定水準の生活水準を保障するための給付
というのが目的です。今の現役時代のうちは、将来
その給付がなくても生きていける
という前提で、ライフプランニングをしておきたいと思っています。
これで終わりではない!!
冒頭で法案が審議に入るということを述べましたが、それほど問題がある感じもしませんので、おそらくそう遠くない時期に、
法案が成立し
法律が施行され
制度が変更される
のだと思います。
さきほど、
選択肢が広がることは良いこと
と述べましたが、この変更された制度が固定化され、みなさんがそれに慣れた頃合いをみて、冒頭で触れた
公的年金の受給開始年齢自体の変更
という動きに、いずれなっていくのだろうと個人的には思っています。つまり、現在65歳の公的年金受給開始年齢が
70歳から
に変わっていくのだろうと思っています。そうすることにより、
70歳を基準に
繰り上げで、『65歳』から
繰り下げで、『75歳』から
というバランスの制度になっていくのだと思います。
私は現在45歳で、個人的には、
人生の折り返し地点
を通るあたりと思っていますが、おそらく今後も様々な制度変更も起こるでしょうし、それに応じた
ライフプランニング
の修正を行っていかなければならないと思っています。
先だって触れてきた、『確定拠出年金制度』も、おそらく拠出(積立)期間の延長などの変更が起こってくると思いますので、みなさんもそういった動きに注目して、必要な対策をとっていくことをお勧めいたします。
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