【3】がん保険は何の保険？？？～『がん保険』のトリセツ～

前回は、『がん保険』が何の保険かを考えるために、あえて別の保険種類で確認してみました。今回はこの連載のテーマ、『がん保険』について検証していきます。

がん保険は『がんになって、治療を受けた時に、お金がもらえるかもしれない保険』が正解！

結論を先にお伝えしました。これちなみに、個別の商品について言っているわけではありません。世の中に流通している『がん保険』をまとめて表現したものです。

いろいろ考えてみましたが、『がん保険』全体をカバーするとなると、こう表現するしかないかなと思います。

『がん保険は何の保険ですか？』に対する主な回答

一般的に多い回答は、

がんになってしまった時の保険

か、

がんの治療費のための保険

あたりでしょうか。いかがですか？みなさんはこの質問をされたら、なんとお答えになるでしょうか？

この2つの回答、ほとんど正解なのですが、一部これらが該当しない『がん保険』も存在するのです。

『がんになって、治療を受けたのに、お金をもらえないかもしれない』可能性が！？

つまり、『がんになって、治療を受けた時に、お金がもらえるかもしれない保険』は、がんになってしまったにもかかわらず、

お金がもらえないかも・・・

という可能性を秘めているのです。ここ1、2年で新規で『がん保険』に加入した方は、該当する可能性は高くはないですが、古い『がん保険』だと注意です。ただ最近加入した方でも、この先時代が変化した時に、

お金がもらえないかも・・・

という『がん保険』になってしまう可能性はあるということで、入ったことで全て安心となってしまうのは少し怖いことだと思います。

『がんになってしまったにもかかわらず、がん保険からお金が出ない』

保険の加入に関して、一番あってはならないことだと思っています。そうならないための『がん保険』選択については、後半のパートで詳しくお伝えしますが、今の段階ではこういった怖さがあるということを知っておいていただきたいと思います。

お金がかかってでもいい治療を受けたい

私が過去に3,000回以上の保険相談を担当して、お客様とお話してきた感覚では、多くの方が、がんになるとたくさんお金がかかると感じていらっしゃるようです。最近は多くの著名人が、ご自身のがんについて語っていただいている影響もあるかと思います。

そして、がん保険に加入したいと考えるのは、もしがんになってしまった時に、

お金がかかってでもいい治療を受けて、がんを治したい

とお考えになるからです。

では、『いい治療』とはなんでしょうか？そして、その『いい治療』を受けると、お金はいくらかかるのでしょうか？さらに、その『いい治療』を受けるためのがん保険に皆様は加入しているでしょうか？

次回は、その『いい治療』について、考えていきたいと思います。今回もお読みいただき、ありがとうございました。

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