侑莉ちゃん_

【先輩ワーホリ体験談!!】セカンドワーホリをオススメしないワケ

こんにちは、ワーホリキャリア.comです!
私たちは海外における就業経験者たちの帰国後のキャリアサポートを行っています。
ワーキングホリデー(ワーホリ)を経験した先輩たちの体験談を伺い、海外での経験や帰国後の仕事についてのインタビューをお届けします。
こちらの記事を通して、

「帰国後のキャリアを迷っている方」
「ワーホリに行こうか迷っている方」

の一歩踏み出す勇気になれると嬉しいです!

第2弾はオーストラリアのセカンドワーホリ制度を利用し、2年間在住経験のある侑莉子さんの体験談です。

侑莉子さんは真っ直ぐ太陽に向かって咲く“ひまわり”のように明るく活発な方です。根っからのリーダー気質で、目標としたことをやり抜く力をお持ちです。

今回はファームジョブについてお話しを伺いましたので、セカンドワーホリを検討される方の参考になると幸いです。
※あくまで個人の体験談ですのでその点はご了承下さい。

ファーム青空

1 一流企業を退職してワーホリへ!

和歌山の山と海に面した大自然の中で育ち、子供の頃からスポーツも勉強も良く出来、持ち前のリーダーシップから部活では部長を務めていた侑莉子さん!
特にマラソンが得意で、中学から大学までずっと陸上部で活躍をしていました。高校と大学は陸上優先で進学し、大学卒業後は実業団からのスカウトもありましたが、プロではなくアマチュアとしての陸上を続けるために大学院へ進学します。

「負けず嫌いな性格だったので、子供の頃は勉強も陸上も人一倍頑張りました。中学から陸上一筋だったのですが、実業団で陸上を続ける魅力はあまり感じられず進路を決めかねていたので、進路を先延ばしにするために大学院へ進学しました(笑)」

この選択が侑莉子さんと海外を結ぶ大きな転機となります。

専攻する国際文化学部は陸上部のグランドが目の前にある校舎という理由で選んだ学部でしたが、大学院の教授の推薦により、新たに設ける“交換留学制度の先駆け”というミッションを背負って10ヶ月間カナダ・バンクーバーへ留学することになります!

「バンクーバーでは学業の他にワークショップの担当を持ち、現地学生に日本語の楽しさを教え、中でも日本語の擬音語が一番盛り上がりました!
また、ホームステイを通じて、ホストファミリーやルームメイトと触れ合うことが英語の勉強になりました。
ホストファミリーと過ごす休日はとても新鮮で、週末に一緒に行く教会も楽しみの一つに。牧師さんの話やゴスペルなどは宗教と言うより楽しいイベントに参加しているようで、新しい発見でした!」

無事10ヶ月のミッションを終え帰国し、交換留学制度はこの後大学に定着する制度に発展したそう。

そしていよいよ2度目の就活の時期になります。
侑莉子さんは中学高校の教員免許を取得していましたが、教員になるのは社会経験を積んでからと決めていたので、一般企業に勤めることを選択します。

海外進出に力を入れている一部上場の外食企業に就職し、新店出店準備・外国人スタッフ教育担当・社長秘書など順調にキャリアを積みましたが、入社2年半で退職することになります。

「迷いはありませんでした!28歳になっていましたので、ワーホリのチャンスを逃したくなかったのです。
カナダで感じた異文化への興味や多国籍な環境でのコミュニケーションなど、もっともっと体感して好奇心を満たしたかったので!」

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2 細~い糸を繋いで太いパイプにする行動力

こうして一流企業を退職した侑莉子さんは、オーストラリアへのワーホリを決めます。

「オーストラリアに決めた理由はセカンドワーホリ制度があるから!」

セカンドワーホリとは、ワーホリ入国後1年以内に所定の要件を満たせば、2年間に延長される制度です。特定業務(ファームジョブが多い)を指定地域で一定期間勤めると申請することができます。
一定期間のカウント方法や申請時の年齢などの詳細は、オーストラリア政府が公表している情報を確認ください。
なお、現在はサードまでチャレンジできる制度も導入されています。

「日本で1ヶ月間のホームステイ先と語学学校を決めて、まずはメルボルンから入りました。そこから先は現地で情報収集しようと考えていましたので…。いよいよファームジョブを考えはじめたとき、風のウワサで高校の後輩がオーストラリアのどこかでファームジョブをしていると聞き付けました。顔見知り程度でしたが、Facebookで探し当て連絡を取ってみると、ブリスベン近郊で働いていました。『シェアハウスの空きもあるから来なよ』との誘いにすぐに向かいました!」

こうして再会した後輩は高校卒業以来、実に10年振り。異国で会う同郷の友は格別な思いがあり、盛り上がったでしょうね。

余談ですが、あまりFacebookを利用しない方も海外に在住すると利用が増える傾向にあります。今回の侑莉子さんのように人捜しや、現地コミュニティのFacebookグループに参加すると情報収集に役立つからです。

同郷の後輩にファームジョブの“いろは”を教えて貰うことになりますが、なかなか現実は厳しかったそうです。事前の情報にあった“正社員として働ける大手ファーム”は人気があり働き口がなく、“コントラクター”を利用していわゆる日雇いで働くことに。ヨーロッパのバックパッカーが好むキャラバンパーク(キャンピングカーを改造した居住地帯)に仕事の情報収集に行き、その日暮らしのような生活に甘んじることになります。しかし意外にも侑莉子さんはとても性に合っていたそう。

「ワーキングホリデーの“ホリデー”も充実させたかったので、あまり予定を決めずに気ままな生活を楽しみました。仕事がない日は旅をしたり、ルームメイトのドイツ人と一日中おしゃべりをするのも贅沢な時間でした。
色々なファームを経験できたことも楽しかったです。毎回違うメンバーとチームになるので、多国籍な人々の様々な英語に触れるのも新鮮でした。
小さいことは気にしないオージーにおしゃべり好きのイタリア人がクビになるのを見たときは驚きました!(笑)」

ファームでは原則チーム制で働くので、特に歩合の場合は足を引っ張るメンバーはひんしゅくを買うことになります。
前述の“大手ファーム”はこのチーム制を利用した台湾人が主に牛耳っていたそうで、空きが出ても故郷から呼び寄せた仲間ですぐに埋まってしまいます。勿論個人差はありますが、台湾人はワーキングホリデーを出稼ぎの様に利用する方もいて、オーストラリアでの稼ぎを故郷での開業資金などに当てる人も少なくないとのこと。歩合を目当てにとても良く働くので、雇い主にも信用されるという訳です。

侑莉子さんいわく、「ファーム情報は台湾人から収集するのが良いです。台湾人ネットワークはたくさん情報を持っていますので!」

トラクター

3 多様性への受容と寛容

こうして細い糸をたぐり寄せて、見知らぬ土地でのファームジョブに就いた侑莉子さん。早い人だと3ヶ月でセカンドの申請要件を満たす人もいますが、のんびり焦らず5ヶ月掛けて要件を得ます。

「5ヶ月間のファーム生活は世界中から集まった仲間との交流の機会を得られました。早起きをして美しい朝焼けが見られれば一日の活力になりますし、暗くなるとルームメイトと自炊をし、星空の下の乾杯は一日の疲れが吹っ飛びます!大自然の中で健康的で心豊かな生活を送りました。」

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信じられないくらい美しく幻想的な画像をご提供いただきました!
悩みがあってもオーストラリアの大自然のスケールの中では小さく思えてくるでしょうね~。
侑莉子さんはオーストラリアでのファームジョブをオススメするそうです。

ファームジョブは肉体労働であり体力勝負ですので、その点をしっかり理解すれば、都会暮らしでは想像もつかない素晴らしい経験が待っているかもしれません。

ここでファームジョブは、いわゆる“3K”の職場ということをお伝えしておきます。

K きつい…早起き・重労働・暑さ寒さ・日焼け
K 汚い…泥まみれ・トイレ事情
K 危険…怪我・虫・腰痛

ファームや担当業務によってもかなり格差があります。実際に従事してみないと分からないことが多々あるのです。
扱う植物もハウス栽培のベリー摘みから巨大白菜をカマでカットするものまで千差万別です。そして作業も草刈りから、収穫、出荷(パッキング)など、炎天下の作業から工場内での作業まで様々です。
思いがけない業務につくことになっても「こんな日もあるさ」と受け流す度量が必要です。

危険に関しては、侑莉子さんが情報を得るために通ったキャラバンパークにもありました。世界ではドラッグに対する認識も千差万別。“No”と言う強い意志を持ち、自分の身は自分で守らなくては、違法なことに足を踏み入れることはいとも簡単です。

「危険な場所や人へは近づかない。ただ多様性は認めなくてはいけませんので、目くじら立てずに。」

私たちの常識が必ずしも世界の常識ではないですから、受容はしなくても寛容になることは大切です。

4 ワーホリの先の働き方…

「残りの1年半のワーホリ生活は、タスマニア島とシドニー近郊でファームジョブをしました。ファームで稼いでは旅に行く気ままな旅人生活を楽しみました!」

侑莉子さん程の英語力があれば、他の仕事をする選択肢もあったかもしれません。しかし、侑莉子さんには世界中の人たちとの触れあい、見知らぬ土地を転々と旅するファームジョブという働き方が合っていましたし、何よりファームの仕事を心から楽しみました!

侑莉子さんは帰国後の現在、東京オリンピック・パラリンピックに関わるお仕事に従事しています。世界中から訪問する関係者のコーディネイトをされているそうです。

好奇心と行動力の申し子のような侑莉子さんは、オリンピック・パラリンピック後のプランは既に決まっているとのことで、

「本当にラストチャンスなので、ニュージーランドへワーホリに行きます!今回は気ままな旅人生活ではなく、あらかじめ仕事を決めて渡航する予定です。新しい環境の中で自分の可能性をどこまで試せるのか、今からワクワクしています!」

侑莉子さんの飽くなき好奇心の旅はこれからも続いていくのですね!

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5 侑莉子さんのワーホリ体験から学べること

その壱 ワーホリに行くか行かないか迷っているなら、行く方を選ぶべし!どんな経験も無駄にはならないし、失敗や苦い経験はした方が面白い。

その弐 ファームジョブはかけがえのない体験ができる!オーストラリアの雄大な自然の中で美しい光景や感動的瞬間を過ごすことができる。

その参 単に長期滞在出来ることを理由に安易にセカンドワーホリを狙うのはやめるべし!肉体労働はそんなに甘くはない!

6 編集後記

今回“オススメしない”というやや過激なタイトルにしましたが、もちろん否定するものではありません。

ファームジョブにも色々な選択肢があり、安定を重視する方には現地エージェントに事前に仕事先を紹介して貰う方法もあります。

セカンドそしてサードワーホリまでのチャンスはオーストラリアにしかない制度ですので、是非たくさんの情報を集めてチャレンジしてみてください!

今回、侑莉子さんのニュージーランドでのお仕事をワーホリキャリア.comで紹介させていただきました。
今後の侑莉子さんのご活躍が本当に楽しみです!

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「これからワーホリに行くので現地の仕事を紹介してほしい!」

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