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能登の子どもたちにスポーツツーリズム体験を~大館市・新潟市・佐賀県との地域間連携

2024年元旦に発生した能登半島沖地震。さらに、9月には奥能登で豪雨災害がありました。頻発する地震や更なる災害で、地域に残った方々は、避難所や仮設住宅での不自由な生活を余儀なくされています。住み慣れた土地から他地域に避難されたお子さんも多く、学校やスポーツクラブの生徒数が減ってしまったと聞きます。

災害のあと、スポーツの活動を再開するには多くの困難があります。
当然ながら、まずは、被災された方々の安全確保や生活が最優先です。
活動をしていた体育館や運動場は壊れてしまったり、避難所や仮設住宅建設のため使えなくなったり、チームは人数が足りずにこれまで通りの活動がしづらくなります。

2024年12月七尾市にて
海に面した堤防は、壊れたまま手つかずで残っている場所も

JSTAが橋渡し役となりスポーツ環境に困難を抱えている子どもたちにスポーツツーリズム体験を

月日が経ち、日常が少し近づいてきても、環境はすぐには戻りません。
そこで、JSTAが橋渡し役として、ほんの数日というひとときではありますが、スポーツ環境に困難を抱えている子どもたちをJSTAの会員ネットワークで全国各地に招待する【スポーツによる地域活動支援ネットワークプロジェクト】(以下、NWPJ)の取組を今年度よりスタートしました。

石川県・金沢文化スポーツコミッションは、スポーツに関する活動への支援を通じて地域社会に貢献する団体「スポーツのちからプロジェクト」(以下、スポちか)に賛同し、能登地震直後より『令和6年能登半島地震「スポーツ支援金」募金』を行うなど、能登のスポーツ支援を行っています。

「スポちか」を通じて、能登のスポーツ団体や選手を紹介頂き、JSTAを通じて【NWPJ】に賛同頂いた全国のスポーツコミッションから、「スポーツコミッション大館」と「新潟市文化・スポーツコミッション」、「佐賀県スポーツコミッション」の3団体に協力頂き、各地に子どもたちを招待しました。

大館市:日本最高峰の選手陣による競歩講習合宿に高校生招待!

スポーツコミッション大館では、以前noteでもご紹介した競歩講習合宿に、輪島市と七尾市の高校生選手2名を招待しました。
2人とも、インターハイに出場するなど、高いレベルの選手ですが、震災後は、これまでのような練習ができていないと聞きました。

オリンピアンと記念撮影!

新潟市:女子小学生バレーボールチームと地元7チームの交流試合

新潟市文化・スポーツコミッションでは、能登島の女子小学生バレーボールチームを招待しました。新潟市内のスポーツ団体と協力し、地元の小学生チーム7チームとの交流試合大会にお招きいただきました。
新潟のチームの皆さんが、能登島チームに向けて募金を集めてくださったり、寄書きボールをプレゼントしてくださるなど、思い出深い交流の場となりました。2日間のバレー交流の帰りには、おせんべい焼き体験など、新潟市内の観光を楽しんだそうです。

新潟地元チームから応援メッセージの寄書きボールのプレゼントも

佐賀県:国際基準プールSAGAアクアにスイミングクラブ選手招待

佐賀県スポーツコミッションでは、七尾市のスイミングクラブの中高生を2024年の国スポ会場となったSAGAアクアに招待しました。日本スイミングクラブ協会主催の「新春フェスティバル」にも協会のご厚意で越境出場が認められ、自己ベストを記録する選手も。会場では、佐賀県スポーツコミッションが募金活動も。選手たちは、練習・大会・練習と3泊4日の合間に、佐賀の食と名物のバルーン(熱気球)搭乗も体験させてもらいました。

東京オリンピック事前合宿でオーストラリアチームも使用した高規格プールで思う存分練習を
特別にバルーン体験をさせて頂いた「さぎんバルーンチーム」の皆さんと一緒に

3月13日にオンライン報告会を実施します!

このプロジェクトの総括として、3月13日(木)に、受け入れ先の各スポーツコミッションの担当者の皆様とともに、オンライン報告会を行います。(リアルタイム参加は、JSTA会員のみとなります。)

JSTAでは、今後も【スポーツによる地域活動支援ネットワークプロジェクト】を時勢に沿った様々な形で行っていく予定ですので、ご興味のある方は、是非JSTAまでご連絡ください。

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