沖縄で全国の地域スポーツコミッション関係者が集う協議会を開催しました
スポーツ庁による「地域スポーツコミッション基盤人材育成サポート事業」の一環で、昨年は、金沢市で開催された「地域スポーツコミッション協議会」が沖縄県で開催されました。
▼昨年の様子はこちら
「地域スポーツコミッション協議会」は、全国各地に所在するスポーツコミッション関係者が集い、交流や親交を深めるとともに、ホストとなる開催地の視察や取組を学ぶ機会として年に1度開催されているものです。
会場は沖縄アリーナ!お仕事でありながら思わず気分も↑↑
今回の協議会の会場は、沖縄市にある沖縄アリーナ。
Bリーグ琉球ゴールデンキングスのホームアリーナで、昨年日本を沸かせたバスケW杯の会場となった場所です。
スポーツ競技会場のみならず、工夫次第でカンファレンスにも使用できるなんて、会場に着いた瞬間から気分が高まります!
アリーナを一望できる最上階のパノラマラウンジで初日のプログラムスタート!JSTAより、これまでの調査に基づいた全国のスポーツコミッションの現状について説明した後、沖縄県の取組について発表がありました。
沖縄県はスポーツツーリズムのパイオニア!
今でこそ、プロ野球やJリーグチームなどのキャンプや空手などスポーツの印象が根付いている沖縄県ですが、そのはじまりは、平成22年(2010年)から続く、「スポーツアイランド沖縄」事業で、現在も継続しています。全国でいち早くスポーツによる観光振興=スポーツツーリズムの取組をはじめている自治体です。
今回のプログラムに登壇された沖縄県文化観光スポーツ部長の諸見里氏は、ご自身が担当課班長でおられた平成24年(2012年)に島人(しまんちゅ)ならぬ、「芝人(しばんちゅ)養成事業」を開始されました。
当時、様々なスポーツキャンプが沖縄各地で開催されていたものの、サッカーだけ誘致数に伸び悩んでいました。その理由が、競技場の芝不良が原因であると判明。
プロチームが求める水準の芝生を一定の質に保ち続けるためには、知識や技術を持った専門人材が必要であることから、県主導で芝生管理のプロを育てる事業を始めたそうです。
芝人事業を開始した平成24年度のサッカーキャンプ実績は、8チームだったところ、平成30年度には、最多26チームまで増えたそうです。
人と芝生の育成は、単年度で結果が出せないもの。
本来、行政主導の事業は、単年度の成果に縛られがちですが、その枠を超えたスポーツツーリズムに賭ける強い思いを感じました。
沖縄流、県と市町村が担うスポーツコミッションの役割とは?
2日目は、バスケコート風にデザインされたアリーナ1階のコートサイドラウンジでプログラムがスタート。
スポーツコミッションは、市町村単位で設置されていることが多い組織ですが、ここ最近は、県レベルのスポーツコミッションも多数立ち上げられています。
スポーツ合宿などを受け入れする際に、実際に稼働するのは受け入れ先となる市町村のスポーツコミッションが中心となりますが、それでは、県レベルのスポーツコミッションの役割とは・・・
沖縄県では、県のスポーツコミッションは、沖縄県スポーツ協会の中に組織され、県と観光団体である沖縄県観光コンベンションビューローの3者間で連携をし、さらに各市町村、県内競技団体、観光関連団体と調整を図ることで、オール沖縄でのスポーツツーリズムPRや来訪希望者に対して一元窓口としての役割を担いつつ、受け入れ先となる市町村などのフォローも行っています。
それに対し、市町村のスポーツコミッションは、それぞれの地域が得意とする競技や、各地の特色を生かした取り組みで受入れを行っており、県と市町村がそれぞれの役割で活動をしています。
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