
「第12回スポーツ振興賞」授賞式レポート
本年度も、JSTAと(公社)スポーツ健康産業団体連合会が共催で、スポーツや障がい者スポーツを通じて健康づくりをし、ツーリズムや産業振興、地域振興(まちづくり)に大きく貢献した団体 、企業等を顕彰する「第12回スポーツ振興賞」を実施しました。
応募総数35件の中から最も優れた作品に「スポーツ振興大賞」を、優れた作品に「スポーツ振興賞」として、スポーツ庁長官賞、観光庁長官賞、経済産業省商務・サービス審議官賞、日本商工会議所奨励賞、日本スポーツツーリズム推進機構会長賞、スポーツ健康産業団体連合会会長賞の6点を選定しました。
授賞式は、7月16日に東京ビッグサイトで行われた国内最大級のスポーツ・健康産業の展示会「SPORTEC2024」の会場内で執り行い、展示会場内には展示会の会期中にご覧いただける特設ブースも。


第12回スポーツ振興賞 受賞作品一覧
★スポーツ振興大賞
作品名: 第6回 ロゲイニングinなごや(ロゲなご2023)
応募者: 公益財団法人名古屋観光コンベンションビューロー
○スポーツ庁 長官賞
作品名:スポーツの力を活用したヘルスケアSIB事業
「ロアッソウェルネスプログラム」
応募者:株式会社J.H.Wellness
○観光庁 長官賞
作品名:おわせ海・山ツーデーウォーク
応募者:おわせ海・山ツーデーウォーク実行委員会
○経済産業省 商務・サービス審議官賞
作品名:国内唯一 アマチュア向けスポンサードカスタムユニフォーム「Outfitter」で青少年育成と地域活性化
応募者:イオン・シグナ・スポーツ・ユナイテッド株式会社
○日本商工会議所 奨励賞
作品名:冬季間の地域住民の健康と地域特性を活かした、新たなツーリズム創出を目指すウインターパーク
応募者:くしろウインターパーク実行委員会
○一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構 会長賞
作品名:ツノスポーツアカデミー
応募者:一般社団法人ツノスポーツコミッション
○公益社団法人スポーツ健康産業団体連合会 会長賞
作品名:金沢市ボディビル・フィットネスオープン大会
応募者:金沢市ボディビル・フィットネス連盟
受賞団体の取組や授賞理由を一部ご紹介!
スポーツ振興大賞
「第6回 ロゲイニングinなごや(ロゲなご2023)」

ロゲイニングは、設定されたチェックポイントを制限時間内に回って得点を積み上げるアウトドアナビケーションスポーツ。
この「ロゲイニング」を通じて、健康促進、各地域への回遊性や魅力スポットの認知度を高めるとともにチェックポイントに観光スポットや「なごやめし」店舗に設定することで、スポーツと観光の両面から誘客を図り、効果的な人流と消費を創出。
歴史や女子旅などの切り口で大会コンセプトを設定し老若男女がゲーム感覚で楽しむとともに、参加者自らがSNS等へ地域の情報を発信するよう促しているそうです。
様々な目的の参加者が同じフィールドでスポーツに取り組むことができ、コロナ禍においても三密にならないイベントとして一度も中止することなく継続して開催ができたそうで、2023年は、約50社の協賛や公共交通機関との連携を通じて、国内では唯一、1,000人規模の参加者が一斉にスタート。
受賞ポイントは、幅広い層の人たちが参加し易い都市型ロゲイニングの成功例で、地域全域がフィールドとなり、スポーツと観光の両面から産業振興や地域振興を推進できる点が高く評価されました。

一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構 会長賞
「ツノスポーツアカデミー」

ツノスポーツアカデミーは、閉校した町内唯一の高校の代わりとなる新しい形の学校として2020年に開校。「スポーツ」「生活」「教育」「職育」「地育」の5つの活動を通じたデュアルキャリア教育を実践。
「スポーツ」では、Jリーグ昇格を目指すヴェロスクロノス都農の下部組織として、充実した環境のもと質の高い指導で選手の可能性を広げ、「生活」では、設備やサポート体制の整った寮で町外、県外からの選手を受け入れ、高い目標を持つ仲間との共同生活により自立・自律した大人を目指します。
「教育」では、提携する通信制高校に通いながら、個々の学びたい分野を重点的に学べる教育プログラムや独自の進路サポートプログラムで一人ひとりのキャリアを支援。
「職育」では、地域の受入事業者での仕事を通じて、働くことの意義や大変さ、楽しさを学び、将来のキャリアの選択肢を広げ、職育で得た報酬をサッカーの費用や海外留学の資金、卒業後の進路のための備えにする選手もいらっしゃるそうです。
「地育」では、地域の行事やイベントに積極的に参加するだけでなく運営にも携わり、地域の多様な世代と関わる中で、地域社会の一員としての自覚を持ち、地域を引っ張るリーダーへと成長を促します。
受賞ポイントは、地域の活力低下や担い手不足の課題解決を目指したスポーツアカデミーが起点となり、地域創生事例として興味深く、過疎化・少子化に悩む地方都市にとって参考になる取り組みであり、よく考えられた内容になっている点。今後、地域スポーツコミションが関与する新しい地域スポーツ振興のモデルとしての発展、同様の悩みを持つ自治体との相互連携などに期待するとして、評価されました。

このほか受賞作品はこちらでも紹介しています!
スポーツによる健康づくり、ツーリズムや産業振興、地域振興(まちづくり)に資する取組みやイベントなどを主催する方は、是非、来年は積極的にご応募ください。