【ジェスカイ石鍛冶】2023 Asia Legacy Championship【参戦レポ】
2023 11/25 Asia Legacy Championship愛知に参加してきました。
今回は確信犯的にMOのオールアクセストークンがあったため、デジタルに練習期間をとることができたのは事前準備クオリティ的にはプラス指標でした。なお結果。
旅の思い出もろもろなどもないわけではないんですが、いかんせん惨敗だったのでメモ書きと反省、分析にとどめてサクサク砕けた文体で行こうと思います。
以下本題。
●使用デッキ
使用したのはジェスカイ石鍛冶(Jeskai Stoneblade | Melee)
(新戦力が多少追加されたほか、環境に合わせ既存カードのIn/Outも多少ありますが原型は)いつもの。
大量のピン除去でボードを掌握し、《石鍛冶の神秘家》から重量装備品を踏み倒してマウントを狙う古典的なボードコントロールデッキ。かつてスタンを席巻した「カウブレード」の設計思想をそのままレガシーに受け継ぎ誕生したデッキではあるが、時代の流れについていけてるかと言われるとかなり微妙であり最早絶滅危惧種。
数少ない現状での強みを挙げるとすれば、多色コントロールの例に漏れずデルバーデッキに相性が良いことくらい。
コントロールデッキにクリーチャーを採用していることはメリットでもありデメリットでもあるが、統治者やイニシアチブといった戦闘ダメージに関連したゲームメカニズムが多用される環境では若干利点として働きやすいかもしれない。
逆に言えばそれくらいしか差別化点はなく普通に考えればより色を増やしてより多色のカードを潤沢に採用した重コントロールの方がいいので、そうならないように工夫が必要なデッキ。
「全部同じじゃないですか!?」な人向けに以下カード単位のプチ解説。マイナーデッキの自語りほど最高に気持ちいいものはないからな。
・《進め、エオルの家の子よ!》
言わずと知れたミッドレンジ以降の重いゲームレンジを生業とするデッキの新フィニッシャー。
ウィンコンディションに要求される土地の枚数が多く、また装備品を活用する都合トークンスペルとの相性も良好な石鍛冶デッキにとってもこのスペルは当然フィット。
問題は「自分より早い/重いデッキもこれを撃ってくる」という点の方にあるが。
・《危害のあり方》
ダメージ反射スペル。撃つと大体テキストを確認される。
《剣を鋤に》《虹色の終焉》に次ぐ三種類目の除去だが基本的には《オークの弓使い》への対処を主観においての採用。利点、というかこのカードにたどり着くまでの検索要件は以下の通り。
普通に除去/カウンターとして換算するとほかのカードに劣る面が目立つが、それを白単色で両立していることに採用意義のあるオタクカード。
・《カルドラの完成体》
《梅澤の十手》に代わり採用した生体武器。
デスタクのようにブリンクを絡めた再利用手段を持たない石鍛冶デッキでは追放除去の飛び交うマッチアップを考慮して採用を躊躇う理由の方が多く感じていたのだが、現環境では「速攻」の二文字が非常に重要であり採用せざるを得ない形に。一応なりとも4パンキレムーブの選択肢があるのは悪いことではないが、手札に来た時のゴミっぷりは他の装備品2種の比ではなくリスクは当然高い。
・《過去と未来の剣》
《火と氷の剣》に代わって採用。一応言っておくと今や石鍛冶に2色剣枠を設けることすら危うい試みである。
マウントをとるために採用している2色剣なのに《オークの弓使い》にドローを咎められ軍団トークンにもブロックされるような惨状を看過するわけにもいかず、こちらに差し替え。
基本的な狙いは除去/キャントリップの再利用によるマウント。デルバーを殺すために磨かれた剣。
●戦績
長々と自デッキ語り失礼しました、戦績なんて大したことないのにね。当日は参加者584名(!?)の10回戦+SE3回戦というとんでもない長丁場。
張り切らずいってみよう。
R1 ジェスカイデルバー 〇-×-〇
詳細は伏せるが、ダイスロール前の時点で相手のデッキを看破できてしまったのは大きな勝因。3色目が多少想定外だったが、メインターゲットの範疇。
G1 先手。先述の事情により除去たっぷりキープ、クロック全部除去った末に相手のお願い《進め、エオルの家の子よ!》もちゃんと弾いて勝ち。
G2 後手1マリガン。デルバー×2、チャネラー・濁浪と4連打。濁浪までは捌けず負け。
G3 先手、お相手1マリガン。マリガン後特有の細めのクロック捌いて、土地を伸ばしてエオルでマウント。
R2 職工ゼニス 〇-×-×
実はデッキをよく理解していなかったが、要はマナクリベヒモスタッチオークということをゲーム中に把握。
G1 先手1マリガン。手札が細いためノーケア石鍛冶ぶっぱからの《カルドラの完成体》サーチ、通称「キレカルドラ」でマナクリ軍団と《飢餓の潮流、グリスト》を蹴散らして勝ち。
G2 マナクリと《オークの弓使い》のぺちぺちビートを《時を解すもの、テフェリー》と除去で減速させながら粘りエオルから反撃を開始するもの、統治者ドローから土地しかツモれず《悲嘆》でスカスカハンドバレてクソビート敢行され負け。無駄ツモ多すぎ。
G3 ここまでで残り時間が少なくなっていたので、しぶしぶ《進め、エオルの家の子よ!》でキープするもののお相手はマナクリに《悪夢の職工》含むクロック連打から《緑の太陽の頂点》⇒《孔蹄のビヒモス》連打で負け。
受け札足りず。
R3 ボロスイニシアチブ 〇-〇
MOでもよくマッチングしていたので経験値は十分、だったのだが。
G1 先手2マリガン。リソース的な問題で先手2T目石鍛冶からキレカルドラしか選択肢がなかったのだが、お相手がチブということでまさかのかみ合い。お相手もカルドラサーチに渋い顔しつつ初動《練達の地下探検家》に対して、こちらはカルドラ速攻パンチからイニシアチブを奪いつつ平地サーチからソープロでマウント。素引きした《殴打頭蓋》も加えてエオル2連打された上からビート完遂して勝ち。
G2 前ゲームのキレカルドラムーブの間こちらが青白の土地しか置かなかったことから、お相手がこちらのデッキを「セファリッドブレックファースト」と誤認しサイド齟齬が発生。
《魂の洞窟》経由の《孤独》には少々粘られたものの、その間に土地を伸ばし《殴打頭蓋》と《カルドラの完成体》の両方を装備した石鍛冶が爆誕して勝ち。
R4 ショウアンドテル 〇-〇
実は今大会分布率トップだったらしい。
G1 先手。ノーランド《睡蓮の花びら》×3から《実物提示教育》に《意志の力》のバックアップ付きで《偉大なる統一者、アトラクサ》が出てくるというとんでもない1ターン目でスタート。一応手にwillはあったので、ショーテル撃たれた時点で明らか「これバックアップあるぅ〜」が見え見えだったので2発目のwillを求めてブレストするも《狼狽の嵐》が駆けつけて顔をしかめつつショーテル通し。
ただアトラクサのめくりはWillバックアップ有の《引き裂かれし永劫、エムラクール》ショーテル次弾装填、だったのでこれならなんとかなるか?とショーテルで置かせてもらった土地からソープロでアトラクサを除去。
返しメイン入れててよかった《狼狽の嵐》で今度こそショーテル次弾を躱して石鍛冶からキレカルドラで勝ち。
G2 後手。《防御の光網》から仕掛けてきたところ《外科的摘出》でハンドを確認するとWillバックアップ有のエムラショーテルだったので、普通に通して返しに持ってた《カラカス》置いたところで投了。
R5 5C豆の木ミッドレンジ 〇-〇
お相手「アンシー置きます」
僕「わー、黒枠デュアラン!久々に見たァ!」
G1 アンシー・アンシー・ベイユーと起きつつキャントリ繰り返す立ち上がりだったので(ANTか…?)と思い石鍛治からバターサーチする立ち上がり、石鍛治は即座に《剣を鋤に》で除去され(全然ちげぇじゃん!)となるなどする。ちなみにANTケアでバター持ってきたのはバレた。流石だ。
《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を適宜追放しながらこちらも土地を伸ばし《進め、エオルの家の子よ!》で勝ち。
G2 お互いに《ロリアンの発見》を撃ち合うほどにグダるが、肝心の《豆の木を登れ》を引かれずアド差がつかない。その間にやっぱりエオルでマウント取って勝ち。
R6 赤単プリズン ×-×
全10Rを4-1で折り返してる時点でもうヘトヘトだが?
G1 後手。お相手1マリから《血染めの月》スタートにwillを切らされ、リソースの問題で《石鍛治の神秘家》2連打ァ!でプリズン要素が展開される前の速攻を目論むが《砕骨の巨人》2連打ァ!に阻まれ南無。《鏡割りの寓話》出されて負け。
G2 先手、《否定の力》キープ。こちらの石鍛治スタートに対して2T目《鏡割りの寓話》、やむなくネゲーション切っても当然《激情》飛んできて石鍛治焼かれてオワ。
《大いなる創造者、カーン》にマウントとられて負け。
R7 ティムールデルバー 〇-×-△
2敗までは一応top16プライズ圏内なので。一応。
G1 後手。お相手ダブマリ…だった割に全然クロック途切れなくて中々マウントがとれずこちらが攻勢に出るまでかなり時間がかかった。結局バターで勝ったもののこれが後々時間的制約に響くことに。
G2 後手。クロック連打に除去がやや追いつかず、かなりライフを払う羽目に。盤面制圧した頃には《稲妻》圏内でおわ。本体2連打ァ!で負け。
G3 先手。相手はやや土地に苦しみながらの立ち上がり、何か知らんが《危害のあり方》がやたら吸い付いてくる割にソープロも終焉も引けずグダる。ついでに《相殺》も置かれてさらにグダる。なんとか対処しつつ《殴打頭蓋》+《過去と未来の剣》までたどり着くものの《厚かましい借り手》きちんと引かれてて絶妙に押し切れず、ましてや《探索するドルイド》から追加のクロック掘り当てられてダメージレース負けする始末。劣勢気味になったところで制限時間来て、結局引き分け。
コントロール使ってて引き分けという1番ダサい結果に。プレイファストにはしていたつもりだったが流石にか。
1番痛いミスは相手がロングゲームに耐えるサイドチェンジしてくることが分かってて、日和って《進め、エオルの家の子よ!》を1枚サイドアウトしてしまったこと。制限時間みて考えるべきだったな。
●結果
4-2-1 7回戦ドロップ
職工ゼニスと赤プリ戦の負けは自分の引きと相手の引きに嫌われてて割と仕方ない系な感じ。
その分ショーテル戦とかチブ戦は結構上振れてるので(結構普通にスコ負けしやすいマッチアップ)回り的にはトントンくらいでしょう。
ネックはやっぱりデルバー戦の引き分け。
長いラウンドの大会久々で制限時間のこと飛んでた感。紙の大会でのエクストラターンは参加者全員の時間を拝借する罪深い悪行、以後気をつけます。
●反省と改善点
ここまでやたら長くなったんで箇条書きでパパっと。
【メタゲームについて】
・大会メタゲームを俯瞰すると人気なはずのティムールデルバーが思ったよりいなかった。個人的には1番勝てそうなマッチアップなので増えて欲しかったが、グリデルもまあなんとかそこそこの勝率で勝てないこともない。多色豆の木コンも分布としては多かったが、こちらに関しては普通に戦う分にはこちらが下位互換なので増えないで欲しい。コンボデッキに関しても同様で、基本勝てないのでコントロール増えるときつそう。
デルバーが多くないとこのデッキは勝てないが、幸いレガシーは自浄作用としてコンボが増えればデルバーは増える仕組みなのでそこ期待。人任せメタゲームだが、「世界で1番優れた小銃」を使う者はいつもこのように流れ身を任せるしかない。やれることはやるが。
【採用カードについて】
・《神秘の聖域》はいらんかった。豆の木系のヘビーコン睨んで《進め、エオルの家の子よ!》の使い回しを目論んだが元よりそんな展開にはならない、これを撃ち合うゲームにしない≒統治者を奪われにくい展開にしてからじゃないと撃たないため。序盤に引き込んで邪魔になることの方が多く、同マッチに限らずサイドインすることが多かった《破滅》との相性も悪いなどいいとこなしで調整不足否めず。
・《真の名の宿敵》を採用しなかったことで、非青系の生物デッキへのガードが下がっている。具体的には今回あたったゼニス系やデスタク等。横並びに対してある程度保険の持てる《コジレックの帰還》あたりはサイドに用意した方がよさそう。
めんどくさかったので1日でちゃかちゃか書き終えたかったのだが意外に覚書しておきたいこと溜まってて長くなってしまった。
ともあれ、まだ12月ラストサンが残っているということで今後も研鑽を怠らずいきましょう。今度はいい結果でレポートを書けますように。
ではでは、次回は晴れる屋TCでお会いしましょう。
お前なかなかおもろいこと書くやんけ、と思って頂けたらなんか下のボタン押すと僕にジュース奢れたりとか、記事のオススメとかできるっぽいです。何卒。