推し本大賞
秋吉理香子さん『聖母』(双葉社)
私が企画実行して職場である書店で2019年に開催した第1回推し本大賞にて大賞を受賞したのがこちらの『聖母』です。
お客様それぞれの推し本に推薦文をつけて投票していただき、普段から本を読むスタッフに推薦文を読んでもらい、興味を持った本はどれか、というアンケートをとり多くの票を得た作品が大賞になります。
どの推薦文も本に対する思いを強く感じ、私はとてもうれしく楽しくまとめ作業をしていたのですが、こちらの『聖母』の推薦文は特に熱量がすごかったですね。
昨年は感染症拡大で様子がわからないこともあり、色々考えた上で中止にしましたが今年は第2回推し本大賞を開催予定です。
というわけで、しばらく寝かせていたこちらを読みました。それにしても寝かせすぎですね。
あちこちに散りばめられたものが全てネタバレになりそうなので細かいことは言えませんが、圧倒されました。
これはすごい。
あぁ、そこがそうなってこうなるのか…
という巧妙なトリック。
女性は女性であるというだけで恐怖を感じながら生きている。
女性だからというだけで抱かされる恐怖はこの世界にたくさんあるんですよね。
なんなんですかねこの社会。
そういったテーマにそって見事なミステリが展開されていました!
可能ならば投票作品全て読みたいのですが、現実的にちょっと無理なので大賞受賞作と、個人的に気になった作品だけでも読んでいこうと思っています。
第1回からは、『聖母』以外にも1冊買ってあるので、またそのうちに。
もう少し先になりますが、第2回推し本大賞、とても楽しみです!