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【No.5】 大型犬と共に生きる

これは完全に私の主観と自己満の文章です。
お手柔らかにどうぞ。

【さあこれからどうする】


少し安心してくれた彼女は、目を瞑って休んでくれた。

しかしまぁ...
生後2か月の仔犬を、車の往来が激しい観光地に棄てて行くなんて...残酷である。

いや、まだ早いか。
一縷の望みを託し、飼い主さんと逸れてしまった、と思いこみ、SNSに投稿する為、webチラシを作る。
ラジオ局にも連絡。
そして私の家族にも連絡。

ウチの長男次男は、気になる癖に我関せずの定位置へ。
長男の定位置は玄関。
(眠くない時は犬をダメにするソファ)
次男の定位置はソファベッド。
(眠くても眠くなくてもソファベッド)

【夜に家族が帰宅】

一通り事情を話し、理解を得た。
過去にもワンちゃん猫ちゃんを何匹も保護している為、私の行動には慣れている。
理解のある家族に感謝だ。

保護当日の夜は、長男次男が代々使っていた広めのケージの中に、ミニテーブル上に飲み水、一画にペットシーツを敷き、次男が仔犬の時に使っていたベッドで寝てもらった。

次男が使っていたベッド(写真は次男)


【保護から1日目 12月5日 日曜日】

朝早く起きて真っ先に様子を見た。
ちょっと驚いた。
ペットシーツの上にだけおしっこがあったからだ。
仔犬のうちは失敗して当然だけれど...
まぁ、たまたま上手くできたのかな。

朝ご飯を出してみる。
食べてくれた。
水も飲んでくれている。
一安心。

ウチのワガママボーイズを散歩に連れて行く為、ケージの中に新しいペットシーツを敷き、留守番ヨロシクと家を後にした。

ウチの散歩時間は朝夕各1時間強。
1日2時間以上は歩く。
その日は早めに帰りたかったが、ウチの弾丸ボーイズはいつも通り1時間強歩いた。元気で何より。

【驚いた事】

ただいまーと保護犬ちゃんの部屋を開ける。
相変わらず尻尾は丸めているが、なんとまあ、ペットシーツの上におしっこと小さいう○ち。

いやいやこれは...偶然ではなく訓練されているぞ...
やはり野良犬ではなく誰かの家に居たのか。そう思うと切ない複雑な気持ちになる。

それならばとケージを開放し、彼女の意思に任せた。
出るか出ないかは貴女次第です!
と都市伝説ばりにヨロシクかまし、全開放!

ま、出んわな。

ケージを開けてもウチの散歩疲れボーイズは其々定位置におり、興味が無い...訳ではなく、気を遣っている模様。さすがビーチボーイズ並のイケメンボーイズだ。

さてどうなるか。
尻尾を丸めた天使は、こちらを気にしながらも未だ怖いが勝つ。そりゃそうだ。まだ昨日今日の事だ。

【保護から1日目の夜】

私は寝室、長男は玄関、次男は私の足元、保護犬ちゃんはケージのある個室にいる。
タブレットでYouTubeを観ていると、保護犬ちゃんの部屋から「キューん」と、「寂しいよ」の声が聞こえた気がした。
そっと寝室を出て保護犬ちゃんの部屋を少し開ける。隙間から入る微かな灯りで目が光る。まだ起きてはいたが、鳴いてはいない。ごめんね、おこしちゃったかな、気のせいか...おやすみ。

いつの間にか私もタブレットを放り投げて寝ていたようだ。


【保護から2日目 12月6日 月曜日】

飼い主さんが心配しているかもしれない。朝一で保健所に連絡した。
連絡が来ていない事はわかっていたが、保健所特有のいつも通りの返答。
もう少し何とかならないものか。

「こちらで引取りますか?」

そう言われた時、あの独特な雰囲気の中に、散々怖い思いをした生後2か月の女の子を渡す事は、どうしても出来なかった。

「飼い主さんから連絡が来るまでウチで預かります」

保健所と警察署に了承を得て、そうする事にした。

【もしかして...】

もしや...マイクロチップがあるかもしれない。
思い立って動物病院へ連れて行く。

ま、ないわな。

やはり棄てられてしまったのか...
いや、まだ諦めるな。

【保護から3日目 12月7日 火曜日】

やはりトイレの失敗はない。
2か月でこんなに上手くできるのかな。余程訓練が上手かったのか、この子が天才なのか、不思議だった。
(後に気付く事になる)


少しづつベイビーがケージから出てくる。匂いを嗅いだりおもちゃを鼻でつんつんしたり。良かった。微笑ましい。

私が昼ご飯を準備していると、必ず食いしん坊次男のサムはキッチンに来る。
すると...ケージから出てきた保護犬ちゃんが見に来た。
次男のように私の昼ご飯が目的ではなく、どうやら次男が気になるようだ。

そして

匂いを嗅ぎに来た。

次男の様子を伺いながら、匂いを嗅いだりしている。
ちょっと感動してしまい、昼ご飯の準備をやめて動画を撮った。
(動画の投稿が出来ないのが残念)

さらに...

座った。

で、

目が合った。

次男のサムはかなりマイペースで、しかもワンちゃんに興味がない。恋愛対象はもっぱら人間の20代女性のみだ。
勿論匂いを嗅がれても目が合っても、何をされても唸ったり怒ったりしない。
ふっ、犬か...。と。
紳士。大人の余裕である。

内心、遊んでくれればいいのになぁ
などと淡い期待を持ったのも束の間、
サムは定位置のソファベッドに戻る。

定位置



次回
【驚いた!!】


ご覧いただきありがとうございます。
また書かせていただきます。

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