IRKitでiPhoneから家電を操作する
この記事ではIRKitの赤外線発信を用いて、テレビや照明をつける方法について解説しています。
IRKitとは
公式サイトはこちらになります。Amazonだと以下のリンクから。
簡単に言えばリモコンの代わりを果たしてくれます。いわゆるスマートリモコンというやつです。リモコンから発せられる赤外線をIRKitが学習して、同等の赤外線を出すことができます。一度学習させてしまえばリモコンをなくしても大丈夫ということですね。
同様の製品として「Nature Remo」「SwitchBot」などが有名です。「Nature Remo」に関しては「IRKit」と同じ製造者となっており、完全上位版とのことです。現在「IRKit」は「Nature Remo」の発売にあたり製造されていないとのことなので、筆者はメルカリで2,000円ほどで買いました。ちなみに「Nature Remo」は10,000円弱もする高価なものです。今回はiPhoneから家電の操作のみが目的でしたが、その場合はIRKitのみでも十分でした。
初期設定
筆者はiPhoneユーザーですのでAndroidの方は別の方法になるかもしれません。恐らく、wifiが繋がってアプリを入れられることのできる端末ならなんでもOKです。
初期設定についてはこちらのサイトを参考に行いました。この記事では詳しい設定の方法は省き、筆者がつまづいた点などをメインに書いていきます。
まずはアプリを用いてIRKit本体をwifi接続するところから始めました。手順に従いiPhoneの設定からIRKitのwifiを探しましたが見つからず。
原因を調べたところ、今回購入したものが中古品であることが原因のようでした。中古品のため、すでに別のwifiに接続されている状態で、IRKit本体は元のwifiの信号を探している状態になっていたようです。この場合本体のサイドにある「RESETボタン」を長押して初期状態に戻すことで解決しました。
IRKitの初期設定の際に「IRKit本体のwifiパスワード」が必要になります。デフォルトではそれが書かれた紙がついてきますが、今回は本体のみを購入したのでそのようなパスワードがわからず困りました。結果的に出品者の方からパスワードを教えてもらい接続が完了したので、メルカリなどで購入するときは「パスワードがわかるかどうか」も聞いておいたほうが良いです。
ちなみにわからない場合や、パスワードが書かれた紙をなくした場合は本社のほうにメールで問い合わせすれば教えてもらえるとのことですが、製造中止になっている上、返信が返ってくるまでの時間などを考えると少し手間ですね。
IRKitでエアコンをつけてみる
では実際に家電をiPhone、及びIRKitに登録してみます。
今回はエアコンの電源ボタンで試してみました。設定前はこんな感じです。すでに自分でいろいろ登録してありますが、初期状態は何もない状態のはずです。
IRKitアプリの編集画面からプラスボタンを押して新しいリモコン信号の学習へと切り替えます。実際のリモコンのボタンを押してリモコンから発せられた赤外線信号をIRKitで受け取ります。あとは名前とアイコンの設定をすれば完了します。
実際にアプリからエアコンのアイコンをタップすることで、部屋のエアコンをつけることができました。
IRKitのメリット・デメリット
他機種との比較や予想外だったこと、気づいたことなどを書いていきます。
まずメリットから。
1.操作が単純で簡単に設定ができる
前述の通り、ほどんど予備知識や特別な操作は必要ありません。できることは他に比べて少ない代わりに、やるべきことも単純化されていて簡単です。
2.値段が安い
他の商品だと中古で買っても8,000円くらいしますが、このIRKitは中古で運が良ければ2,000円で買えてしまいます。新品だと4,000~5,000円のものもありますが...後継機種の「Nature Remo」発売のためIRKitを手放す人が多く、そのためメルカリ等で安く買えるといったところですかね。
3.サイズ・重さ
思ったより小さく、軽かったです。小さいためそこまで邪魔になりません。また軽いため、両面テープで壁に貼り付けることもできました。
次にデメリット。
1.wifiルーターとの距離
家のwifiルーターとの距離が遠いと接続が切れてしまうことがたまにあります。これは自宅のネット回線のせいかもしれないのでIRKitに100%原因があるとは限りませんが。同じ部屋なら問題無く使えますが、2階にルーター、3階にIRKitだと少し不安定です。
2.LEDライト
本体の状態をわかりやすくするためのライトとのことで、初期設定時には非常に助かりました。しかし、いざ部屋に置いてみるとこのLEDライトの光量が思ったより大きく、睡眠を遮ってしまいます。本体全体をカバーで囲うと、赤外線を発信できなくなるので、LEDの強さを抑えるにはLEDの部分のみにカバーをしなければなりません。
まとめ
今回はIRKitとiPhoneのみを用いていきました。今後はIFTTTというアプリやRaspberry Pi、Arduino、Google Homeなどの外部デバイス、Alexa、Siriなどの音声コントロールとの連携などにも挑戦していきたいです。