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【証券会社メモ④】立会外分売に使える証券会社:楽天証券、ライブスター証券、丸三証券、松井証券、マネックス証券、SBI証券(、野村證券)

 スミスです。普通の人です。5千円~20万円くらいのお金稼ぎが専門です。何千万とか何億とかは稼げないです。あまり夢がないです。そんな人の日記兼忘備録です。

 今回は、IPO当選にはそれほど有力ではないけれども、立会外分売ができる証券会社を紹介します。立会外分売についてはこちら↓

 立会外分売の配分は、申込数に応じて証券会社に比例配分されるので、証券会社が公正に抽選しているならば、どの証券会社で申し込んでもほぼ当選確率は変わりません(※)。したがって、手数料が安い証券会社から、資金力の及ぶ限りで申し込むのがよいでしょう。立会外分売の利益は大きくても数千円程度ですので、手数料は非常に大切です。

※厳密には、ひとり1口の配分を優先する証券会社(マネックス、松井)では、もしひとりでも2口以上の申し込みをした人がいれば、その分僅かに配分枚数が増えますので、僅かに当選確率が上がります。ただ、わざわざマネックスや松井で、2口以上申し込む(いささか間抜けな)人は、それほど多くはないでしょう。おそらく、0.数%くらいの違いだと思います。

①楽天証券

 楽天証券は、いちにち定額コースですと、日計り取引(一日で売買が完結する取引)で、返済(売却)手数料が無料になります。また、立会外分売では、購入手数料がかかりません。これが意味するのは…楽天証券の立会外分売は手数料無料ということです(もちろん、当日中に売却した場合ですが)。スミスも実践しましたが、本当に手数料無料です。立会外分売するなら、まず楽天証券から、といっても過言ではないです。
 配分は比例配分ですので、申し込み口数が多い方が当選しやすくなります(銘柄ごとに上限があります)。申し込み締め切りは8:30までです。立会外分売に関しては、全くケチの付け所がありません。

 楽天証券はIPOや、まれにPOも扱うことがあります。
 IPOについては、最近委託幹事(配分は数枚程度)ではなく正規幹事(配分は全体のの1%程度)で参加することが多くなってきたので、当選確率が高い時もあります。大型で正規幹事入りしたMTGでは、なんと当選確率が2%を超えました(楽天証券はIPOの当選倍率を公表しています)。主幹事でも1%そこそこが普通なので、これはかなり高い確率になります。

◎スミスの使い方
・立会外分売(最優先)
・IPOの申し込み(大型・正規幹事では有力)


②ライブスター証券

 ライブスター証券は手数料が非常に安い、新興ネット証券です。立会外分売でもその力を発揮します。10万~20万円では104円、20万~30万でも194円(税込)と、楽天証券以外では一番安いです。スミスは楽天証券の次に優先して申し込みを行っています。

 配分は比例配分で、申し込み口数が多い方が当選しやすくなります。申し込み締め切りは8:30までです。

 ライブスター証券は、IPOも取り扱っています。委託幹事なので配分は少ないですが、なんとかオンライン証券とは違って、完全抽選への配分は5枚が普通です。IPOの申し込みは問い合わせフォームから行うという、ちょっと変な形でもあり、またIPO目的でライブスター証券を開設している人はそれほど多くはないと思われますので、当選確率は絶望的というほどではないと思われます。ただ、期待は禁物です。なによりもライブスター証券ではIPOの申込資金が不要ですので、とりあえず申し込むのも悪くないと思います。

◎スミスの使い方
・立会外分売(優先)
・IPOの申し込み(申込資金不要のため参加。期待薄)


③松井証券

 松井証券は、1日10万円以下の取引では手数料が無料です。10~30万円では、手数料324円となり、この中ではすこし高めです。
 配分は一人一口の当選を優先する方法ですので、よほどの不人気銘柄でない限り、2口以上の申し込みは意味がないです。申し込み締め切りは8:30までです。

 松井証券はIPOも扱います。2018年9月から、松井証券ではIPOの事前申込資金が不要になり、申し込み回数も1回だけになりました。ただ、主幹事を務めることはほぼなく、平幹事か委託幹事ですので、配分枚数は少なめです。2018年に入ってから松井証券がIPOに関わることが少なくなってきている中、このように変更した松井証券の真意は気になるところです。

◎スミスの使い方
・立会外分売(たまに)
・IPOの申し込み(申込資金不要のため参加。期待薄)


④マネックス証券

 マネックス証券の手数料は、10万円までで108円、20万円までで194円、30万円までで270円となり、一般的には安いのですが、今回の比較対象のなかではやや高めです。
 配分は一人一口の当選を優先する方法ですので、よほどの不人気銘柄でない限り、2口以上の申し込みは意味がないです。申し込み締め切りは8:20までです。

 マネックス証券はIPOをやっています。まれに主幹事にもなります。マネックス証券は、自社配分枚数のうちの90%程度を個人完全抽選に割り当てる(一般的な証券会社では10%以下です)ので、平幹事でも当選確率が高めになります。幹事になる機会は多いので、IPO狙いとしても、ぜひ持っておきたい証券会社です。

◎スミスの使い方
・立会外分売(たまに)
・IPOの申し込み(大型銘柄などでは狙い目)


⑤SBI証券

 ある調査では、IPO投資家のうちSBI証券の口座を保有している人の割合は90.5%にもなることが分かっています。

 もちろんこの調査に答えた人はIPO手帳という、IPOの申込状況を管理できるツールを利用している人ですので、したがって複数証券会社の口座を保有している、いわば「IPOのプロ」たちですから、かなり標本としては偏っているとは思われます。しかし、IPOをする人たちが最も目にしやすいのはSBI証券であることはほぼ間違いないです(これは、スミスの周りの人の感触からも支持されます)。
 そんなSBI証券ですが、IPOの年間取り扱い件数は非常に多く、例年、不動の「1位」です。主幹事になることもあります。けれども、スミスはIPO投資の証券会社としてはあまりお勧めしません。それは、この証券会社の抽選方法が、「1人1抽選権」ではなく「1口1抽選権」だからです。つまり、資金を多く持っていて、たくさんの口数で申し込んだ方が当たります。スミスのような小口投資家には勝ち目がありません。

 ↓はスミスのものではなく、「やさしいIPO株のはじめ方」というサイト(https://www.ipokiso.com/company/2018/exmotion.html)での当選報告です。

 「ブックビルディング申込内容」の欄に注目。グレーの四角で塗りつぶされている枚数ですが、おそらく「100,000」、SBI証券での申込上限口数であるように思われます。SBI証券は、10万口の申し込みをして実は1口分の資金しかなかったとしても、1口分に読み直して抽選してくれますので、この方が本当に10万口の資金をもって抽選に臨んだのかはわかりません(10万口というと3億円以上ですので、実際にはもう少し少ないとは思います)。けれどもこの方はSBI証券でかなり多く当選しているので、相当資金をつぎ込んでいることは間違いないです。スミスなんかは、SBI証券のIPOをほめたたえる人をどうしても警戒してしまいます。

 ただ、この証券会社には「IPOチャレンジポイント」という制度があります。SBI証券には、上述の抽選のほかに、IPOチャレンジポイントを多く使った人が当選する当選枠があります(当選しなければ使ったIPOチャレンジポイントは戻ってきます)。IPOに申し込んで外れると1Pもらえます。だいたいの目安ですが、300Pくらい貯めれば、SBI証券主幹事のA級案件で当選できるようです。SBI証券は幹事になることが非常に多いので、2~3年程度地道に申し込んでいれば、300Pくらい貯まります(IPOが一枚30万円の利益だったとしたら、ポイント単価は1000円くらいです)。それが割に合うと思うかどうかは、ひとりひとりの判断によるでしょう。

 とはいえ、SBI証券はPOや立会外分売、PTSなど、各種商品の取り扱いが多く、他の証券会社にできてSBI証券にできないことはないといってもいいです。IPOだろうとFXだろうと外国債券だろうと投資信託だろうと、とりあえずSBI証券があれば、やりたいと思うことはほぼすべてできます(ただ、そんな器用(貧乏)なSBI証券が、本当に手数料などのパフォーマンスで優れているのかとなると、別の問題ですが…)。ですので、いろいろな商品を試してみる、という意味ではおすすめの証券会社といえそうです。
 ちなみにSBI証券はNISAで購入すると手数料が無料になります。IPOもPOも立会外分売もNISA枠で購入できるので、スミスはSBI証券にNISA口座を作っています。

 立会外分売についてですが、手数料は、スタンダードプラン(現物都度)の場合、10万円以下で97円、20万円以下で113円、30万円以下で270円。アクティブプラン(一日定額)の場合、10万円以下で無料、20万円以下で206円、30万円以下で308円です。ただ、10万円以下で買える立会外分売は利益が出ることが少ないので、スミスはスタンダードプランで利用しています。手数料は普通くらいです。
 配分は比例配分で、申し込み口数が多い方が当選しやすくなります。申し込み締め切りは8:20までです。
 また、SBI証券は、「立会外トレード」といって、SBI証券だけで取り扱う分売があります。…ただ、あまり良い案件ではないことも多いので、注意が必要です(わざわざ立会外分売ではなくSBI証券で分売する理由は…)。

 SBI証券はPOも取り扱うことがあります。なお、SBI証券が主幹事のPOの結果はあまり振るわない傾向にあります(→http://pokabu.net/po/lead-manager-sbi)。平幹事の場合、配分枚数はあまり多くないです。スミスはPOではたまに利用するのみです。

◎スミスの使い方
・IPOの申し込み(IPOチャレンジポイント狙い、期待は非常に薄)
・立会外分売(たまに)
・POの申込(たまに)


⑥丸三証券

 丸三証券は、ちょっと耳慣れない証券会社かもしれませんが、立会外分売を取り扱っています。しかも手数料もそれほど高くはないです。現物定額コースの場合、30万円までは手数料259円となり、価格によってはライブスター証券の次に手数料が安くなります。
 配分は比例配分で、申し込み口数が多い方が当選しやすくなります。申し込み締め切りは8:00までです。朝の板の気配を確認してから申し込むことはできません。

 丸三証券は、IPOを取り扱っています。主幹事になることはほぼありませんが、正規幹事入りする機会はそれなりにあります。個人への割り当てが40(~50)枚以上あれば、そのうちの10%程度でその個人への完全平等抽選が行われます。残りの90%については、優良顧客の当選確率が2~5倍になるやり方でステージ制抽選が行われます。個人への割り当て枚数が少ない場合、ステージ制抽選のみが行われます(スミスは完全平等抽選のみで当選確率を予想しているのですが、意外とステージ制抽選で当選する可能性もあるのかもしれません)。目下、さらに調査中です。
 丸三証券は口座数が少なく、またIPO目的でここに口座を作っている人の割合もかなり小さいと思われますので、銘柄によってはIPOの穴場になりうる証券会社です

◎スミスの使い方
・立会外分売(たまに)
・IPOの申し込み(大型銘柄では有力か?)


⑦野村證券

 メモ②で紹介した野村證券でも、立会外分売ができます。手数料は高めです。配分は比例配分で、申し込み口数が多い方が当選しやすくなります。申し込み締め切りは2:00までです。立会外分売で積極的に利用する理由は乏しいです。よほど余力があるときには申し込みを考えてもいいかもしれません。


厳密には、大和証券やみずほ証券などでも立会外分売を扱っていますが、手数料の関係で参加のメリットがほとんどありませんので、割愛します。

今回はこれくらいで。それでは、また。
                               J. S.


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