【歩き遍路】傾向と対策 [巡拝] さんや袋
さんや袋
頭陀袋、最近ではサコッシュともいう。ザックとは別にお寺や歩いているときにすぐ取り出せるよう、身体の前にかけておくサブバックである。
私は以前から使っていたモンベルのショルダーバッグを持って行った。
このバッグの中には
・巡拝バッグ(納経帳やローソク線香など)
・遍路地図
・歩きながら食べる非常食
・iPhone用バッテリー
・イヤフォン
・筆記用具
を入れていた。時々、脱いだウィンドブレーカやタオルなども突っ込んでいた。右サイドのメッシュポケットには歩きながら食べる非常食のゴミを入れていた。
このバッグは長年使っているので撥水性が全くない。雨が降るともうずぶずぶである。そのため雨が降りそうなときは事前にバッグの中に大きなビニール袋を入れて完全防水した。
ザックのレインカバーは用意しても、サブバッグの雨対策は忘れがちだ。私はそれで何回も痛い目に遭っているので今回はきちんと対応した。
なお、雨対策用にコンビニやスーパーでくれるビニール袋は捨てないで大小持っていた方がいい。ゴミをまとめるとか、食べるものを入れておくとか、なにかと便利だった。
このバッグ、13リットルもあって何でも入る。何でも入るから重くなる。計ってみたら1.5kgもあった。大きいとなんでも突っ込んでしまうので、もう少し小さいSの方がいいかな、とも思う。
さんや袋は毎日使うものだし、道中ずっと日を浴びているので丈夫なものでなくてはならない。遍路宿で見せてもらった一番霊山寺で買い求めたという中国製のさんや袋は、四週間ですでにぼろぼろだった。他の人からも一番で買ったものは値段は高いのに安物が多い、という話を聞いた。
バッグのかけ方に「さんや掛け」というのがある。これは宿で先輩に教わった。
上の写真が通常のショルダーバッグのかけ方。出立初日の写真。赤いバッグを肩から斜めにかけている。これでは長時間歩くと左肩が痛くなるし、腰の部分で袋が揺れて歩きにくい。
下が「さんや掛け」。まずザックを背負ってからさんや袋に両手を通して肩にかける。さんや袋のベルトは両脇の下を通り、上は首の後ろ(肩の上)でザックのショルダーベルト両方にかける。写真よりもう少し上、胸の辺りにホールドするともっと楽だ。
このかけ方だと、さんや袋の重さは左右均等に、しかも重さはザックの方にかかるので、肩への負担が軽くなる。歩いてもほとんど揺れない。
(注意)ザックを下ろす際、まず「さんや袋」から外してザックを下ろす。先にザックを下ろすとさんや袋がからまってえらいことになる。
「さんや掛け」が出来るようになると「お遍路さん」も一人前になってくる。
使ってみて
区分打ち後半には家内が使っていたモンベルのベルニナショルダーSを借りて持って行った。サイズは3Lと小さくなったけど遍路地図と巡拝バッグがぴったり入る大きさで別段不都合はなかった。大は小を兼ねない、ということか。大きすぎると何でも入れてしまうので、これは小さい方がいいのだ。