自転車に乗りながらスマホをいじってはならない
私は沖田艦長 (52) よりも年上の分別ある大人であるから、自転車に乗りながらスマホの操作をすべきでないことなど分かっている。法で定められているかどうかに関わらず、そのような危険行為は控えたいと思う。
しかし、頭では危険性を理解していたとしても、「ちょっと画面を1回タップするくらいはいいよね」と思ってしまうのが私という人間。ナビ開始ボタンをタップするのを忘れていたことを、走り始めてから気付いた場合などにこの誘惑が起きやすい。
ブケファラスのバージョン10.6.0には、この心の弱さを補助する機能が導入されている。セーフライドモードである。
自転車での走行が始まると、自動的にセーフライドモードになり、一切の画面操作ができなくなる。操作を試みると、「セーフライドモードです」と警告を受けることになる。
それでも更に操作を試みると、「自転車走行中は当システムの操作を拒否します」と重ねて警告を受ける。
自転車で走行している間は操作が不可能なのであるから、私の様に心の弱い人間であっても、どのみち安全運転せざるを得ないようになっているのである。画面を操作をしたければ、停止してセーフライドモードを解除しなければならない。停止すれば自動的に解除される。
この機能を導入した直後は、ついうっかり画面を操作しようとしてしまい、「セーフライドモードです」と拒絶されることが繰り返された。しかし、しばらくするとそれもなくなったのは、体が自然と覚えたということだろうか。
セーフライドモードには緊急回避的な機能も含まれている。何らかの極めて特殊な状況であるとか、iPhoneやブケファラスの不具合によって、画面を操作せざるを得ないことがあるのかもしれない。そのような場合に備え、ユーザがセーフライドモードであるにも拘わらず何度も繰り返し操作を試みた場合には、セーフライドモードは解除される。