パークツールスーパーパッチは未だ健在
2023年夏、人々は安倍川河川敷に己が足跡を刻印しつつ花火大会会場へと向かっていた…それほど暑くはない。
我が家ではこれまで、花火大会の会場へは向かわず、自宅のベランダから鑑賞するだけで満足してきた。しかし今年はディズニードローンショーが行われるということで、妻と二人、現地に向かうことにしたのだった。私がキャリーミー、妻がブロンプトンという編成である。
会場に到着すると、ブロンプトンの前輪がパンクしていることに気付いた。
3ヶ月ほど前にもこのブロンプトンの前輪はパンクを起こしており、Park Tool のGP-2C スーパーパッチで補修を行った。今回のパンクは、スーパーパッチを適用したその部位から空気が漏れたのが原因ではないかと疑った(実際には違った)。
スーパーパッチを使うのは前回の補修作業が初めてであったから、私にノウハウがなく、適切な処置が出来ていなかった可能性がある。HOZANの取扱説明ページには、「斜めに貼るのがコツ」とあるが、斜めとは?何に対して何が斜め?おそらく私は「斜め」には貼らなかったと思う。
不完全に処置されたパッチから空気漏れが起きるというのはいかにもありそうな話である。
それに、スーパーパッチは見た目がいかにもヤワである。HOZANのサイトにある「応急用」という記述も、耐久性の低さを示唆している。
しかし実際にチューブを調べてみると、空気漏れを起こしていたのはスーパーパッチ適用箇所とは全く別だった。スーパーパッチは未だ健在。見た目以上の耐久性があるということであろうか。スーパーパッチを「応急用」としているHOZANも、FAQページでは、
としているのであった。
私の中でスーパーパッチに対する信頼感が3上がった。
では、スーパーパッチの実力は、耐久性はいかほどのものなのか?どのメーカーのパッチも劣化によって空気漏れが生じることはあると思うのだが、スーパーパッチ適用箇所からの空気漏れが今後生じるとして、それはどの程度の距離を走行したときであるのか?
ブケファラスには、パーツを交換してからの走行距離を記録する機能がある。この機能を使ってスーパーパッチ交換時からの走行距離を記録しておけば、万が一次に空気漏れが生じたときに、スーパーパッチの耐久性についてのデータが得られることになる。しかし前回の交換作業時にはそのことに思い至らなかった。残念ながらせっかくのデータを得る機会を逸してしまったわけだ。まあ、データとは言っても逸話的なものに過ぎないのだし…まあ良い。