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テイクオフの教科書下巻チャプター1.1"ウェイブセレクション評価編"
アロハ、サーフィン上達第5ラボのタクです。
今回はテイクオフの教科書下巻チャプター1の"ウェイブセレクション評価編"について。
"ウェイブセレクション"とは波を選別することです。
選ぶことなく波になってしまうと、良い波(=練習できる波)かどうかは偶然に左右されます。
良い波に乗れる確率を上げるにはウェイブセレクションが必要不可欠です。
テイクオフは立つ動作からではなく波を選ぶところからがスタート。
ウェイブセレクションで良い波をキャッチする確率を上げて、効率よく練習に取り組んでいただけたらと思います。
ウェイブセレクションの内容は非常に濃く、さらにボリュームも大きいので、最初は「こんなにやらなきゃいけないの!?」と困惑するかもしれません。
けれども、ご安心ください。初めから完璧にやる必要はありません。
1つずつできるようになればOK。1つずつの難易度は十分に実現可能なレベルです。
焦らずじっくりと取り組むことがサーフィン上達のコツ。
それでは、テイクオフの教科書下巻チャプター1"ウェイブセレクション評価編"をお楽しみください。
ウェイブセレクション評価編
ウェイブセレクションでやることは3つです。
①波を分析する
②基本方針を作成する
③シミュレーションする
ウェイブセレクション評価編は①と②の内容のついて書かれています。
③はウェイブセレクション決定編に記載しますのでお楽しみに。
①波を分析する
まずは情報収集からスタートします。集めるのは7つの要素。
1.バンク
2.ダガー
3.風向き
4.潮位
5.カレント
6.人数
7.うねり
1.バンク
バンクとはサンドバーのことです。
サーフィンは波が崩れる直前の斜面でライディングします。
そして、波が崩れる原理は波が浅瀬で海底にぶつかり、水面が盛り上がって、盛り上がった水がその形を維持できなくなった時に砕波(=ブレイク)します。
バンクを見つけるということは、ライディングする場所を見つけるということでもあります。
では、海底のバンクをどうやって見つけるのか?
答えは、ホワイトウォーター(=スープ)を探すです。
ブレイクした後にはホワイトウォーターが残るので、ホワイトウォーターを見つければ同時にバンクも見つけたことになります。
文章だけではなく実物も見ていきましょう。
どこにバンクがあるか?は波チェックの時に確認しておくのがベターです。
なぜなら、海に入っているうちに練習していたバンクが混雑するかもしれないから。
バンクの位置を把握していれば、「隣のバンクでも練習できるから練習回数を確保するためにも移動しよう!」と決断しやすくなります。
例えば
バンクAが混雑した
→バンクB(ホワイトウォーターがあるところ)へ移動する。
バンクBはバンクAよりもインサイドにありサイズが小さいけど、人が少なくてテイクオフの本数を確保できる。
ウェイブセレクションのファーストステップはバンクを知るです。
2.ダガー
ダガーは周りより深い場所を意味します。
特徴は水が集まるので流れができてカレントが発生しやすいことです。
バンクが浅いのでバンクの横にダガーがあったり、堤防の脇にダガーがあります。
バンク(浅い場所)を理解するには、ダガー(深い場所)の知識は不可欠です。
さらに、パドルアウトにダガーを使えば、エネルギーを節約して沖へ出ることができます。
<注意点>
テトラや堤防脇のストラクチャーカレント(構造物で発生するカレント)は、渦巻いてその場から進みづらくなることがあります。
大きいサイズになるとダガーでもブレイクするので、パニックになってしまい事故になりかねません。
ストラクチャーカレントを使う際は、流れはどうなっているか?の確認は必須です。
3.風向き
サーフポイントに到着して
「オフショアだから面がキレイだねー。」
「オンショアでガタついてるわ。」
と風向きに関しては軽く会話するだけになりがちですが、波を選別する際にもう1歩踏み込む必要があります。
どんなふうに踏み込むかというと、風によって発生するコブやヨレの有無を探すor想定する。
「オンショアやりづらいなー。」の原因は、コブやヨレでテイクオフゾーン(ボードが走り出してライディングに移行できるエリア)の面積が小さくなることです。
コブやヨレの考慮がオンショア攻略のキモ。
コブやヨレの有無を探すだけでなく、想定するとしたのは、ビーチからではコブやヨレがわからないことがあるから。
想定しておけば精神的な準備ができるので、予想(コブやヨレがないと判断)がハズレても冷静に対応できます。
サイドやサイドオンの風だとコブやヨレが同時に、オンショアならコブが発生しやすいです。
4.潮位
波のブレイクには潮の干満差も影響します。
潮が上げて割れなくなるポイントもあれば、引いて割れなくなるポイントも。
そのポイントの特徴を把握しておき、潮位によってうまく立ち回りましょう。
「とはいっても、どんなふうに立ち回ればいいの?今まで潮位をあまり気にしてこなかったからわからない。」
を解決するために例をお伝えします。
例)潮が上げに向かってる時の立ち回り方
想定される障害)上げてブレイクしなくなる
行動1)岸に近いバンクへ移動する
行動2)ポイントを移動する
行動3)前日に潮位を確認し、ブレイクする時間に海に行く
行動1と2が対処療法。
行動3が根治療法。
行動3がベストですが、サーフィンできる時間が決められており、潮位に合わせられないという場合もあります。
その時は行動1や2で対応して、練習回数を確保しましょう。
5.カレント
カレントがブレイクに直接影響を与えることは少ないです。
なぜなら、ブレイクが変化するほどのカレントが発生している場合はノーサーフだから。
しかし、パッと見て強いカレントが発生してなくても、カレントをチェックする必要があります。
理由は練習を円滑に進めるためです。
プルアウトして沖へ向かう際にカレントを使えば体力を温存できます。節約した分のエネルギーをテイクオフに使うことが可能です。
カレントの見分け方は他よりも波がない場所や海面がざわついているところ。
多くのサーファーが限られた時間でサーフィンしなくてはいけません。
使えるものはなんでも使って結果(上達)にコミットすべし。
6.人数
人数のチェックは忘れがちなので気をつけなければいけません。
そして、混んでるor混んでないをチェックするのではなく、自分が狙ったバンクに"テイクオフをコントロールしているサーファー"が何人いるのか?をチェックします。
当然ですが、"テイクオフをコントロールしているサーファー"が多いほど波に乗れる機会が減ります。
一見すると数人しかいないバンクであっても、全員が"テイクオフをコントロールしているサーファー"ならば激戦になりかねません。
「テイクオフをコントールしているサーファーってどうやって見分けるの?」
と疑問に思うかもしれませんが、簡単に見分ける方法があります。
それは、テイクオフする前に目線がショルダーに向いているか?です。
ビーチから波をチェックしてる時なら顔の向きを見る。
あなたが海の中でピークから離れた場所にいるなら、テイクオフしようとしているサーファーと目が合うか。
これでそのサーファーがテイクオフをコントロールしているかわかります。
単純なサーファーの人数ではなく、テイクオフをコントロールしているサーファーの人数確認を忘れずに。
7.うねり
バンク、ダガーときて、いよいよ"うねり"について。"うねり"とは、波のことです。
さて突然ですが、波チェックの時に波の何を見ていますか?
パッと出てこない場合、海で波を見た時にも同じことが起きているかもしれません。
ここでは波の何を見るべきか?をお伝えしていきます。
まずは実際に波を見ていきましょう。
動画をはりつけておきます。メモ帳や白紙にチェックしたことを書き出しておくと見返しやすくなるのでぜひ。
それではこちらが動画です。
サーフポイントに着いて、上記のような波が割れてます。何をチェックしましたか?
ここから先を読み進める前に、ぜひ紙に書き出してみてくださいね^^
テイクオフの成功率を高めるためのうねりのチェックポイントは5つあります。
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