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週末サーファーは平日にファンクショナルトレーニングを! 〜知識止まりで終わらせない方法〜


はじめに:「ファンクショナルトレーニング、興味はあるけど…」

「サーフィンの上達には筋トレした方がいいって聞くけど、正直、あんまり効果感じられないんだよね…」
「週末だけじゃ練習時間が足りなくて、平日はどうすればいいの?」

もしこんなモヤモヤを抱えてるサーファーさんがいたら、今日の記事はかなり役立つかもしれません。

結論から言うと、「週末サーファーこそ、平日にファンクショナルトレーニングをやってみよう!」ってお話です。

その理由?
サーフィンは海のコンディションや波の状態、身体のバランスなど“変数”が多いスポーツだから。

動作そのものを最適化し、瞬時に対応できる体の使い方を身につけるのに、ファンクショナルトレーニングがドンピシャなんです。


ファンクショナルトレーニングって何が“ファンクショナル(機能的)”?

ファンクショナルトレーニングは、機能的な動作を身につけることを目的としたトレーニングです。

ここでいう「機能的」とは、単に筋肉を鍛えるだけでなく、スポーツや日常生活の動作で必要となるバランス・柔軟性・安定性などを総合的に高めるという意味。

ざっくりと「体を実際に使う場面で、パフォーマンスを最大化し、怪我を防ぐ動きを習得すること」と考えてください。

まず「ファンクショナルトレーニング」の5つの原則をサクッと見てみましょう。

  1. 重力を利用する

    • 何をするにも地球の重力はつきもの。重力を上手に利用して体重移動やバランスを学ぶことで、動きの効率をアップする。サーフィンも“重力との付き合い”でスタンスを安定させるから、非常に大事。

  2. 分離と協同

    • ストレングスコーチのマイク・ボイル氏と理学療法士のグレイ・クック氏が提唱した「ジョイント・バイ・ジョイント理論」に基づいた考え方です。たとえば足関節(モビリティ=可動性)・膝関節(スタビリティ=安定性)・股関節(モビリティ)…というように、関節ごとに“本来担うべき機能”があり、それぞれが正しく機能すると全体の動きがスムーズになります。

    • 筋肉や関節を分離して単独で動かすのではなく、筋肉や関節の機能をモビリティ関節とスタビリティ関節で分けて使うということです。それらを協同して機能させることで1つの運動を推敲していきます。サーフィンで上半身と下半身を連動させながらパドリングやスタンスをとるのにも役立ちます。

    • 参考文献:Michael Boyle, Advances in Functional Training(On Target Publications, 2010) / Gray Cook, Movement: Functional Movement Systems(On Target Publications, 2010)

  3. キネティックチェーン

    • 全身を連動させる運動連鎖のこと。腕・肩・体幹・脚などを滑らかに繋ぎ、最小限の力で最大限のパワーを発揮するのが理想。サーフィンのテイクオフやターンも、キネティックチェーンがしっかりしてないと板に力がうまく伝わりません。

  4. 3面運動

    • 人間の動きは「前後」「左右」「回旋」という3つの面が絡み合っている。サーフィンはまさに回旋が多く加わるスポーツ。だからこそ3面すべてを意識したトレーニングが必要。

  5. 力の吸収と力の発揮

    • 波やボードから受ける力をちゃんと受け止めて、それを推進力やバランスに変える。怪我のリスクを下げつつ爆発的なパワーを出すには、この“吸収と発揮”を効率よくできる体づくりが大切。

これらの原則を理解するだけでも「なんかすごそう」と思うかもしれませんが、頭でわかったつもりになるだけでは本当の上達にはつながりません。

「ふーん、なんか良さそう」でストップすると、ただの知識止まり。実際に動いてみて体感しないと、本当の上達には繋がりません。


知ってるだけじゃもったいない! 平日に“やる”ファンクショナルトレーニング

さて、なぜ週末サーファーにファンクショナルトレーニングがおすすめか? その理由はズバリ、平日の「海に行けない時間」を活かせるからです。

  • サーフィンができない平日に、ファンクショナルトレーニングで“正しい動作のプログラム”を刷り込む。

  • 土日になって海に出たら、その動きが無意識に発揮できるようになってる。

  • 結果的に「なんか急にターンしやすくなった」とか「テイクオフが早くて楽になった」みたいな変化が起きやすい。

これが「筋肉を大きくする筋トレ」や「持久力だけを高めるランニング」と違うところ。もちろん筋トレもランニングも体力向上にはいいんですが、サーフィン特有の複雑な動作を“リアルな環境に即した形”で練習するなら、ファンクショナルトレーニングに軍配が上がります。


じゃあ実際どう始める? 3ステップで「明日からトライ」!

「よし、やってみよう!」と思っても、何から始めていいのかわからない人もいますよね。大丈夫、基本の3ステップを紹介します。

  1. まずは自分の苦手な動きを把握する

    • テイクオフで体がぶれる? パドリングで肩がすぐ疲れる? ボード上で腰が落ちやすい?

    • こういう“痛み”や“苦手な動き”を一つ挙げてみて、それに必要な体の使い方をイメージしましょう。

  2. 家やジムでできる簡易トレーニングから導入

    • たとえば片脚スクワット、バランスボールでの体幹練習、ミニバンドを使った股関節の強化など。

    • 重要なのは“正しいフォーム”と“全身連動”。重力を意識しながら体重を支える感覚を掴んだり、バランスを崩さずに動作を行う練習からスタート。

  3. 動きの質をチェック→修正→習慣化

    • フォームチェックや、慣れてきたらトレーニングの負荷を変えるなど微調整が大切。

    • 最初は週2〜3回、短時間でいいから継続。これを1カ月続けると身体の使い方が少しずつ変わっていきますよ。

特に注意したいのは「勢いで続かないメニューを最初から頑張りすぎない」こと。行動を小さくしてルーティン化するのが科学的にもオススメ。


知識が行動になってはじめて“知恵”になる

よく言われるのが、「学ぶだけでは意味がなく、行動して初めて知識が知恵に変わる」ということ。

まさにここがファンクショナルトレーニングの要諦。いくら理論を頭で理解しても、実践しないと体が覚えてくれないんです。

逆に言えば、行動に移した瞬間にあなたのサーフィンは加速度的に変わる可能性があります。
なぜなら、多くの人は「知る」段階で止まってしまいがち。ほんの少し「やってみる」だけで、昨日までの自分よりも確実に一歩先へ進めるんです。

  • 「筋トレしとけばいいんでしょ?」から一歩踏み込む

  • 「時間ないんだよな…」と言い訳しないで、15分でもいいから実際に動いてみる

  • 「ああ〜この動きはサーフィンの○○に繋がってるんだ!」という実感を積み重ねる

こうすると、知識が生きた“知恵”に変わります。やるかやらないかはあなた次第。「週末に最高の波に乗る」ために、平日のすき間時間を自分に投資してみませんか?


まとめ:週末サーファーこそ平日にファンクショナルトレーニングを!

  • ファンクショナルトレーニングとは、重力・分離と協同・キネティックチェーン・3面運動・力の吸収と力の発揮という5つの原則に基づいて「動作の質」を高めるトレーニング。

  • 海のコンディションが変化しまくるサーフィンにこそ適したアプローチ。週末しか海に行けない人ほど、平日に“その動作を最適化する練習”を積んでおくと効果が大きい。

  • 知るだけではダメ。実際にやってこそ、体の使い方が身について成果が出る。 より充実した週末サーフィンを楽しむためにも、ぜひファンクショナルトレーニングを取り入れてみましょう!

最後に一言。「人生の時間は限られてるし、やらないままで“サーフィン向上のチャンス”をみすみす逃すのはもったいない!」

より自由に、より快適に海を楽しむために、ぜひファンクショナルトレーニングを試してみてください。

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