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【浜松市消防航空隊】Interview#04 T.Nさん


補助犬とユーザーのヘリコプター吊り上げ救助訓練

2023年度、浜松市消防航空隊と「補助犬とユーザーのヘリコプター吊り上げ救助訓練」を実施しました。noteでは、救助訓練に参加した隊員さんのインタビュー動画をご紹介しています。
先日、ご紹介した浜松市消防航空隊のA.Wさん、M.Mさん、W.Sさんのインタビュー動画、ご覧いただけたでしょうか?まだの方は、ぜひご紹介しているnoteをご覧ください!

盲導犬の救助を担当したT.Nさん

第四弾の今回は、盲導犬の救助を担当してくださったT.Nさんの動画をご紹介します。まずはインタビュー動画をご覧ください!

【盲導犬の緊張を和らげるために】
私たち人間も、初めての経験をする際は少なからず多少の緊張を強いられます。それが災害時であれば尚のことで、それは盲導犬も同じだと感じました。
救助が完了するまで、積極的に声かけなどをすることで安心感を与えられるよう心掛けました。

(浜松市消防航空隊 救急救助員T.N)

オフショット&裏話

Nさんには、動画撮影に同席していただくことができなかったため、事前に文書で感想をいただきました。
note限定で全文をご紹介します!

~身体に障害のある方及び身体障害者補助犬に係る研修訓練を終えて~まず初めに感じたことは、盲導犬、本当に本当にお利口さんなんだな。ということです。ユーザーさんの指示に従うことは普段から行っていることと思いますが、見ず知らずの私たちの指示にも従って、落ち着いて行動してくれたことに大きな驚きを覚えました。
また、今回の実機を使用した救助訓練を行うにあたり、駐機状態での訓練を行ってはいましたが、正直なところ、ヘリコプターの大きな音、強い風、何よりもユーザーさんと離れ離れになった状態で、落ち着いた行動を取れるのか?ということは、訓練といえども救助活動を行う瞬間まで私自身不安な気持ちを持っていました。が、見事に裏切られたという印象です。

 お利口で常に落ち着いている。大方この印象で間違いないと思いますが、そんな中でも、時にキョロキョロし、装着される救助用のハーネスを気にしたり、また、ユーザーさんと離れた時には、瞬間的に盲導犬自体も不安を感じているのではないか?とい場面もありました。そこで感じたことは、盲導犬に対する接し方も人間である要救助者と同様にすべきだということです。
 私たち人間も、初めての経験をする際は少なからず多少の緊張を強いられます。それが災害時であれば尚のことで、それは盲導犬も同じだなと感じました。接触から救助完了まで、積極的に声掛けをし、多くのスキンシップをとることで安心感を与え、短時間ではあるものの信頼関係を構築することは、安全に救助活動を行うためには必須事項であり、それは人間でも動物でも同じなんだなという発見をすることができました。
今回の訓練を通じ、盲導犬をはじめとした「補助犬」に関する知識を勉強させて頂いたと同時に、ユーザーさんにとっては無くてはならない存在である。ということを強く認識させられました。
 私たち消防機関はいついかなる時でも、安全、確実、迅速に国民の生命、財産を守ることが責務となります。
 今後もその責務を全うするべく、訓練に臨んでいきます。
 今回は貴重な経験をさせて頂き、ありがとうございました。

実機訓練当日のNさんは、ユーザーさんが先に吊り上がって、少し不安そうな表情を見せる盲導犬に優しく声をかけたり、体をなでたりする姿が印象的でした。

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