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【本人も周りもそれが当たり前になればいいんだ!】~小名木 千春~
大学生の頃、知的障がい児と関わる仕事がしたいと思っていて、そのためにはまず、ボランティアでその仕事に触れてみようと考え、関われるボランティアを探していました。その時にたまたま介助犬協会を見つけ、福祉の仕事で介助犬?どういうことをするのだろう?と気づけば軽い気持ちで連絡をしていました。
当日はワクワクとドキドキで協会へ行きました。勝手に訓練センターという大きい建物を想像していた私が悪いのですが、どこを見渡しても一軒家しかなく、不安というドキドキの方が強くなりはじめた頃、職員の方が笑顔で声をかけてくれました。
(当時は八王子で一軒家に何人か職員が住み込みをしながら介助犬の育成をしていました)
職員のほとんどの方がアルバイトで生活費を稼ぎながら活動していることや、一般企業で働いていたけど介助犬の仕事をしたいという夢を追いかけて今の活動をしていること、明るくそんな話をしている職員をみて、私は胸が熱くなり、何か私にもできることはないか、心から協会を応援したいと思いボランティアをはじめました。
ボランティアを続ける中で訓練も見させてもらい、犬が喜んで訓練をしている様子やトレーナーも楽しそうに訓練をしている姿をみてさらに感銘を受け、「人も犬も幸せそう」「すごい!こんな世界があるんだ」とボランティアに通うのが楽しくてしかたがありませんでした。
通っていくうちにトレーナーという仕事にも興味は湧きましたが、当時の職員にも生活が出来るだけのお金が払えていない状況だったため、現実では無理だろうなと思っていました。
しかしある時、職員の方から「トレーナーをやってみないか」と声をかけてもらい私の介助犬トレーナーとしての人生がスタートしました。
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そもそも福祉職で働きたいと思ったきっかけは小さい頃の出来事にあります。私の叔母には障がいがあり、小さい頃一緒に出かけると周りからジロジロ見られました。私はそれが嫌で、小さいながらに何故だろう?と考えていました。それはみんな叔母のことをよく知らないからだ、叔母がもっと外に出られるようにして、本人も周りもそれが当たり前になればいいんだ!とわからないながらにも思いました。そのお手伝いをしたいと思ったこと、それが福祉職に関わりたいと思った原点になります。
介助犬を持ったことで、寝たきりに近い状態だったけれども、今では色々な所へ行けるようになった。電車に乗るのが恐かったけれども今では電車にのってどこでも行けるようになった、介助犬と一緒にいると声をかけられ、周りの人との会話が増えた等々、嬉しい報告を使用者さんからたくさんいただきます。
このような嬉しい報告を聞くと、小さい頃の何故だろう?と思った自分への答えに近づけているように思います。
これからも介助犬とともにいつでもどこでも一緒に暮らせる社会を作れるよう頑張っていきたいと思います。
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