あづい・・・
ヒートアイランド愛知で暮らしている男、どうも遠藤でございます。
今年は梅雨がないのかと思うくらいにあっという間に夏がやってきました。
私が仕事をしている介助犬総合訓練センターもサマータイムシフトになり、犬たちが暑くない時間に運動ができるように、職員たちが早朝出勤をしております。大体朝8時半頃には28度を超えてくるので、それ以降は室内でトレーニングをしたり、涼しい犬舎で犬たちは寝ています。
おそらくですが、センター内で一番涼しいのは犬のいるエリアですので、わらわらと職員も集まってきます。
施設のお手伝いをしてくださるボランティアの皆さんは首にタオルを巻き、汗をかきながらお手伝いいただいており、本当に感謝してもしきれません。いつも本当にありがとうございます。
さて、今回パチパチとキーボードを叩き始めましたのは、夏になると必ずご質問やコメントのある「夏と犬たち」というお話。
よくあるコメントをご紹介します。
「○○(場所)で介助犬ユーザーが犬と出かけてた。こんな暑い日に犬がかわいそう」
おっしゃっていることは正しいと思います。暑い日に長時間犬たちを伴って外歩きし続けるのは絶対にダメ!と私も思っております。
しかし、実際にみなさんがご覧になられた一部だけを見て「本当に外を歩き続けている(していた)」と言えるのか・・・
私たち日本介助犬協会のユーザーさんたちの努力をご紹介します。
「外出前にはまず気温と時間による気候変化を確認してる」
「外に出た時には必ず地面(コンクリート)を自分で触って犬の足の裏に熱すぎないかチェックする」
「28度を超えたら外出をしない、もしくはクーラーを効かせた自宅待機してもらう」
「家のすぐ外からクーラーの効いた車に乗って目的地の近くで降ろしてもらう、外に出たらとにかく店内へダッシュすることだけ考えてる」
私たちが大切にしてきた仲間である犬たちをユーザーさんもまた大切にしてくださっていると感じます。
「暑い日にショッピングモールで介助犬を見かけた、こんな日に犬と外出するなんておかしい」
もちろんクソ暑い中を長々と歩いてきたならばそれはダメですね。
でもどうやってきたかとか、その努力を知らずに一方的に批判されてしまうのは大変苦しいです。最近ではSNSなどで個別発信やこういったコメントが増えて、ユーザーさんが外出しにくくなっている現状もあります。
介助犬と共に社会参加を目指しているはずが、犬にもできる限り負担をかけないように努力している方々が、周りの人たちの思い込みによって阻害されているのは悲しいです。
ただし!
暑い中で自分のことだけ考えて犬を外歩きさせている人がいたら、それは注意されるべきです。このあたりはそれぞれ育成事業者によってユーザーさんへの指導が異なるので補助犬の全てが問題ないとは言いきれませんが、中には本当に努力している方もいらっしゃることを知っていただければありがたいです。
人も犬も楽しい社会を作りましょう。
ではまた!