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#この仕事を目指すまでの私【物心付く頃から牛、馬、猫、犬、ヤギ、鶏、豚…様々な動物と育ち…】~訓練部 田辺冬華 編~
はじめまして!訓練部の田辺冬華です。
自分でも驚きますが、職員9年目となりました。
普段は主に大好きなパピー(仔犬)の担当をしております♪
自分のことを話すのは大変苦手なのですが、今回は協会に関わるまでのことを書かせていただくということで、懐かしい思い出を振り返りながらお話できたらと思います。
私は北海道の東部に位置する別海町というド田舎に産まれました。隣のお家が2・3km先というのが当たり前。夏場はよく「クマ出没により自転車通学禁止!」となるような場所でした。
親が酪農業を営んでいたので、遊び場は主に外。物心付く頃から牛、馬、猫、犬、ヤギ、鶏、豚…様々な動物と触れ合い、親の働く姿と動物たちの生死を目の当たりにして育ち、また、大事な命を感謝して頂くようなこともありました。「残酷」と思う人ももちろんいると思いますが、私は今思えばとても大事なことを動物たちや自然から教えてもらったのだと感じます。
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動物はなんでも好きでしたが、その中でも特に犬は常に側にいて、兄弟のような、相棒のような存在でした。夏は一緒に川で泥だらけになって遊び、冬は一緒に雪の上でバレーやサッカーをしたり…
可愛さだけでなく、犬の持つ人を癒し、勇気づけ、寄り添ってくれる部分に惹かれ、大好きな犬を介して人と関わる・人の役に立つ仕事をしたいと思うようになったのが、確か小学校高学年くらいからでした。
と言っても私が住んでいたところはあまりに田舎で、本を読んだりネットで調べることくらいしかできず、一番歴史のある「盲導犬」を知ることで、その道により興味を持つようになりました。
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中学校の修学旅行では札幌市にある北海道盲導犬協会に見学に行かせてもらい、少しだけ夢に近づけたような気がしました。その後も「盲導犬の訓練士になる!」という夢を叶えるため、盲導犬協会でも学んでおくと良いと教えてもらった、そして読んでいた本でも目にした「福祉の勉強」をすべく、社会福祉学科のある大学に進学しました。
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大学時代は教職課程も取っていたため、特別支援学校や高校での実習もあり、さらにバレー部に手話サークル、ボランティアサークルにバイト…少し欲張り過ぎていて毎日とっても充実していた(というより、かなりハードだった)日々でした。
札幌の盲導犬協会も近くなり、募金活動などのボランティアだけでなく、無理言って3週間の実習をさせていただいたことで、「この世界で働きたい!」という想いを強くしたのと同時に、その仕事の専門性や自分に足りないものを痛感する機会にもなりました。
(ボランティアをしていた際に、偶然にも愛知から犬の評価に来ていた先輩職員の遠藤さんと篠崎さんとすれ違い、お二人の後ろ姿を見ながら「介助犬協会から来ることもあるんだ~」と思ったのをすごくよく覚えています…!)
いよいよ進路を決めなければという時期になり、全国の盲導犬協会の募集が無いかチェックする日々…どうしたら夢に近づけるか色々と模索する中で、犬を介して人と関わる・人の役に立つ仕事が「盲導犬だけではない」ということを改めて知ることとなり、そこで「介助犬」という存在に惹かれ、より詳しく知りたいと思うようになりました。
そして調べる中で、様々な障害に合わせてよりオーダーメイドで犬を訓練する必要があることを知り、また、自分が勉強してきたソーシャルワークの専門性をより活かすことのできる場所なのでは?という想いを持ち、思い切って北海道を離れ本州でやっていく決意で日本介助犬協会の研修生制度の門を叩くことに心を決めました。
狭き門、そしてもし研修生になれても職員になれるかはわからない…という現実。基本自信が無くてネガティブ思考だった自分でしたが、2次試験では「これだけのことをやってきた!」「誰よりも強い想いだけはある!」と自分に何度も何度も言い聞かせて飛行機に乗り、初めて名古屋の地に降り立ちました。今でもセンターに続く坂道を、緊張とワクワクとが入り混じった気持ちで登って行った時のことをよく覚えています。
これが私が研修生になるまでのお話です。生まれ育った環境とこれまでの人との出会い、家族や周囲の方の支えが無ければ今の自分は無いと思いますし、こんな自分でも遣り甲斐を持って夢だった「大好きな犬を通して人と関われる仕事」をさせて頂いていることに本当に感謝しています。
今は子育てをしながらバタバタした日々を送っていますが、この仕事をしていることで子育てに活かせることもたくさんあるなぁと実感しています。
たまに犬を自宅に連れ帰るので、自分の子供にも日頃から動物と触れ合える機会が作れていて、それもこの仕事ならではの嬉しいことの一つです♪
これからも原点を忘れず、この地で頑張っていきたいと思います!
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